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M神様

好きなのか嫌いなのか

 

逢いたいのか逢いたくないのか

 

どの男を一番好きなのか

 

自分の気持ちを見失ったら、一度訊いてみたらいい

 

M神様

 

湯舟に浸かって無心でいると教えてくれる

 

ぱくぱくと下のお口を巧みに動かしてたちまちに教えてくれる

 

「あたしゃ、マコトは好かん、あいつのPは食いとーない」

 

あたしは、いよいよ来週に迫った、東京出張で半年ぶりに

 

東京愛人マコトと逢瀬の計画をしていたのだけど

 

段々とその日が近づくにつれ、彼に本当に会いたいのかどーか

 

ちょっと迷いみたいなものが出て来たわけで

 

でも、ホテルは彼も泊まることを想定して手配済みだし

 

やっぱり、懐かしさもあったりするわけだし

 

どーして、再会出来ることを手放しで喜べないのか

 

彼と会いたいのか、会いたくないのか

 

そもそも、彼のことを好きなのかどーなのか

 

ぐーるぐーると色んな想いが去来して

 

あたしはすっかり自分の気持ちを見失ってしまっていたの

 

そーしたら、突然、湯舟の中でM神様

 

ぱくぱくとお口を開いて話しかけて来たわけ

 

「あたしゃ、マコトのPは食いとーない

 

アイツのPは好かん

 

あたしゃ、タツノスケのPを頬張りたい」

 

「なるほど~、そーなんですね」

 

その後、あたしはまだ正直どこか後ろ髪を引かれる気持ちで

 

マコトに会えないことを伝えたけれど

 

こーもハッキリ、あたしのM神様

 

マコトとそのをキライだと仰るのだから

 

あたしは素直にそのお告げに従いたい

 

このM神様タツノスケ師範のことが余程お気に入りなのか

 

彼のがあたしのへと侵入してくるとき

 

だらだらと歓迎と感激のよだれを垂れ流しては

 

しとどにあたしの尻まで濡らす

 

一度、そのよだれが煩わしくて、すっかりそれを拭き取って

 

タツノスケ師範と飽くなき挿入を楽しんだ後で

 

あたしはM神様逆鱗に触れ、大逆襲メラメラを受けた

 

四六時中、むずむずとM不快感ドクロがあって

 

とにかくMの中が痒くて痒くてのたうち回りそーだった

 

「Mを使いすぎ、摩耗し過ぎ!

 

あたしゃ、おまえたちがいくらでも楽しめるよーに

 

よだれをたくさん出してやったのに、おまえはそれを拭き取った」

 

M神様はひりひりするお口で確かにそー教えてくれたのだけど

 

あたしはそれには無視をして病院に駆け込んだわけで

 

そーしたら、ドラえもんの伸びたのよーな、男の医師は

 

あたしのMをろくろく見もせずに

 

「痒みがあるなら、カンジダでしょう」

 

診断を下したわけだけど

 

その間もM神様はぱくぱくとあたしに盛んに話しかけてた

 

「違うぞーい、違うぞーい、カンジダなんかじゃないぞーい」

 

確かに、治療で一方的に挿入された膣錠なんかで

 

不快な症状が改善する気配もなく

 

それどころか、膣の奥深くに挿入された筈の膣錠まで

 

一気にペッと吐き出されたのには

 

さすがにあたしも驚き、ちょっと怖くなった

 

そこまでしても、一向にM神様のお告げに耳を貸さぬあたしに

 

いい加減、M神様も業を煮やしたのか、

 

挙句の果てにはあたしが心服するメンター、

 

通称・教祖様まで動員してくる始末

 

あたしのMはもちろん、全裸を見ることなくして教祖様

 

M神様と対話した後、やはり同じことをあたしに告げた

 

「キデさん、そのMの不快感はカンジダじゃないですね

 

短期間における急激な使用による、Mの摩耗です

 

愛液は体が必要だと判断して出してくれているものなのだから

 

拭き取ることなくそのまま活用しましょう」

 

ハイ…やはり、そーですよね…

 

あたしはその一件以来、すっかり神妙になって

 

少しでもM神様がぱくぱくと口を開きになったら

 

慌ててそのお告げに耳を傾けるよーにしているのだ

 

そのムズムズ不快騒動ドクロの後で、

 

湯舟に浸かっているとまたもやM神様

 

今度はふるふると不満げにMを震わせると話しかけてきた

 

「あたしゃ、タツノスケのPは食いとーない

 

あいつのPは怖い、Mを乱暴に扱う、嫌じゃー嫌じゃー」

 

さぁ、困ったもんだ!!

 

「ちょっと、タツノスケ師範、あんた、

 

すっかりM神様の機嫌を損ねて、嫌われてしまっているわよ

 

M神様にまずはこの間の不備を謝ることと、

 

これからは対面するたびに、一言挨拶をすることね」

 

「M神様、入れさせて貰いますよ、よろしくお願いします」

 

それ以来、タツノスケ師範も神妙にそれを守って

 

あたしのMをじっと眺めてはそーやって挨拶をするよーになったわけ

 

尤も、毎回毎回それがきちんと守られているわけじゃないけどね

 

だって、百戦錬磨の男であった筈の、タツノスケ師範は、

 

必ず相手の女のアクメを2回見届けてから自分も果てると言う、

 

いかなる場合でも自分の流儀を貫くだけの冷静さは

 

常に持ち合わせていた筈なのに

 

そんな彼でも、なぜかあたしのMの前では

 

それが発する妖気魂に牙を抜かれてしまうのか

 

あたしを差し置いて、ここ最近はずっと

 

彼ばかりが乱れに乱れまくることが常となっているから

 

冷静さと理性をすっかり欠いた彼は、

 

あたしのMにむしゃぶりついては熱に浮かされたよーな眼(まなこ)で

 

有無を言わさず、Mにぶすりと自分のPを挿し込んでくる

 

そりゃあ、M神様への挨拶も忘れてしまうわな

 

うふふ、あたしのに魅入られた彼はM神様のお気に入りで

 

両者の関係はあたしでさえも立ち入れないほどの蜜月ぶり

 

これでもかって彼の精気の最後の一滴まで搾り取ると

 

あたしがその後、どんなにくすぐっても

 

あんなに精力絶倫だとうそぶいていた彼のP

 

それはそれは可愛いナマコのままで無防備に横たわるの

 

好きなのか嫌いなのか

 

逢いたいのか逢いたくないのか

 

どの男を一番好きなのか

 

自分の気持ちを見失ったら、一度訊いてみたらいい

 

M神様

 

湯舟に浸かって無心でいると教えてくれる

 

ぱくぱくと下のお口を巧みに動かしてたちまちに教えてくれる

 

そんでもって、M神様を味方につけたらその恋は最強

 

M神様魔力で愛しい男を骨抜きにして

 

離れがたくさせてしまうから

 

他の女によそ見も出来ないぐらい

 

鏡張りの部屋でタツノスケ師範に押し広げられながら

 

照れと好奇心と少しばかりの畏怖の気持ちでまじまじとを見ては

 

あたしは感謝の気持ちでそっとつぶやくの

 

「M神様、ありがとう、あなたをとても愛してる!」

 

 

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