私の中で、確固とした ‘Kidechan’s men‘ という
システムが作り上げられたのは
初代・第4愛人かつ
元・2代目第3愛人の
トオルが出現した時だったわ
トオルは自分の意志で
‘Kidechan’s men‘ の愛人メンズになると志願して
加入してきた記念すべき第1号だったの
加入した当初、
彼は他の愛人メンズに対して敵対心むき出しで
それなりに均衡が取れていた
‘Kidechan’s men‘内において
実際、「自分が天下を取る」
と言うのが彼の口癖であったし
今にも下剋上でも起こしそうな
そんな血気盛んな愛人だった
基本的に狩人体質の私は
私に容易く狩られるような
男としてどこか覇気のない獲物ばかりに慣れていたから
トオルのような元気に自己主張をする愛人は
それだけに新鮮で目新しく
それで永らくトオルは
私の一番のお気に入りの愛人として君臨したわ
でも、トオルとの逢瀬において
性的にも逢瀬の頻度でも満足できなかった私は
贔屓の愛人、トオル相手にさえも容赦なく
第5愛人兼初代・セフレ筆頭のしょーたを
新たに’Kidechan’s men‘に迎え入れた
初めはしょーたに嫉妬して
何かと彼に対抗していたトオルだったけど
同じ40代じゃなくて30代の若くて精力的にも強いメンズで
自分が体力、時間的に十分に尽くしてやれない分、
キデを女として満足させられると言うのならそれでいいと
トオルは黙認するどころか感謝の念さえも示すようになって
しょーたを「メンズD君」と呼び
それに対してしょーたも
トオルを「メンズE」と呼び合って
私を介してだけど交流さえするようになったの
それからしばらくして、’Kidechan’s men‘において
第1~第5愛人の全員から
「愛人として全く仕事をせぬ男」として軽蔑されていた
初代・第3愛人のツヨシは
ついに私からクビを申し渡されたの
もちろん、嫉妬深い彼は最後の最後まで
‘Kidechan’s men‘ の存在など
つゆ知らずにいたままだったけど
そして、それにより、自動的にトオルは
2代目第3愛人として順序が繰り上がったわ
しかし、例に違(たが)わず、既婚者であったしょーたも
底知れぬ私の性欲を満たすのにはやがて限界が出て来たのと
私からの寵愛を一身に受け、
‘Kidechan’s men‘の頂点に君臨していたと思われた
トオルから私の愛情を奪うことが出来たと思い込んだ
しょーたはよりによって私に対しても傲慢になると言う、
‘Kidechan’s men‘ において初の「愛人ポンコツ化」をしてしまい
ツヨシに次いで私からクビを申し渡されたのよ
愛人枠メンズとセフレ枠メンズとを決して混同しまいと
それ以降私に固く決心させた出来事だったわ
その後も、新たなセフレ獲得のため
盛んにセフレトライアルを行う私に対して
トオルは「とにかく自分に隠し事をせずに
逐一報告してくれるのなら受け入れるよ」
と理解を示してくれたの
この時のLINEによるトオルへの
トライアル報告の内容が
このブログそもそもの誕生のきっかけとなったのよ
そして、この当時のセフレトライアルで見事合格したのが
2代目セフレ筆頭のケースケ師匠よ
その後、第1愛人の教祖様の勧めもあって
独自だと言う、このKidechan’smen についてと
トオルへのトライアル報告の内容を
ブログで公開するようになったの
それ以降は、セフレトライアルに際して
私は名刺代わりにこのブログを紹介し
トライアル当日までに指定するブログ記事を読んで
こちらの要望を予め理解してから臨んで欲しいと
トライアル受験生にお願いするようになったの
その記念すべき第1号が、
元・2代目第4愛人、ゆーや、ね
彼は指定された私のブログを読んでいくうちに
すっかり私のブログファンになってしまい
この全ブログ記事を2巡して読み込んでしまうという
傾倒ぶりだったのよ
芸能人に対するような思慕をいつしか
私に対して抱くようになったゆーやは
極度の緊張もあって肝心のセフレトライアルでは
本領発揮出来ずに不合格となってしまったけど、
私に対するそこまでの思い入れの強さを買って
愛人枠メンズの席を与えたの
その後、このブログの読者筆頭として
また「物言う読者」として
このブログへの感想や要望、意見を積極的に発言
また自らもブログにキャラクターとして登場するなど
このブログの盛り上げに陰日向となって大活躍してくれたわ
また、私のトオルに対する愚痴なども
献身的に聞いてくれたりしたけど
皮肉なことに、私とちょっとした行き違いがあって
トオルと前後して私から愛人を
クビにされてしまったりなんかして
トオルは私からの寵愛を笠に着て
私を無視した愛人として傍若無人に振る舞ったから
その見せしめとしてこのブログで
公開で愛人クビ宣告されてしまったけど
ゆーやはその後直ぐに名誉を回復して
終身名誉第4愛人となったのよ
でも、皮肉なことにそれも今回で終身ではなくなったけど
そんなこんなで、第3以降の愛人が皆揃いも揃って
「愛人ポンコツ化」してしまうものだから
いっそこのこと、愛人枠メンズもセフレ枠メンズ同様に
「愛人トライアル」なるものを導入してみるかということで
当時、愛人候補だったカイにトライアルを試みてみるものの
セフレトライアルほど明確な基準も設けられず
愛人か否かの大きな分かれ目は、
何も複雑な理屈は要らなくて
「私が直感的に女として偏(ひとえ)にそそられるかどうか」
という、実にシンプルなものだったということに気付き
待てど暮らせど、一向に私を女としてそそりそうにもない
カイには残念ながらトライアル無効を申し渡したの
既にこの頃には、私の中で、
「‘Kidechan’s men’において
もう愛人枠メンズは要らないかも知れない…」
と、強く思うようになっていたわね…
to be continued…
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