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食欲と性欲~その6~

「自分の親友に一度セフレトライアルをしてやって欲しい…」

 

ケースケ師匠からそー言われたのは、帰りの車中でだったわ

 

ダイスケという親友は、ケースケ師匠より1つ年上の

 

29歳なのだけど職場では後輩らしくて、

 

これは後でダイスケ本人から聞いた話だけど

 

何と、ケースケ師匠の結婚式では幹事さえも任された仲だとか

 

ケースケ師匠から思いがけない提案にビックリしてしまったの

 

だけど!!

 

…うふふ、最近、何だか多いのよ、この手の提案話がw

 

先月の温泉旅行で10年以上ぶりに、

 

学生時代からの唯一の女友達サエと再会したわけだけど、

 

バリキャリで今では経営者でもある彼女からも

 

こー言われていたの

 

「うちの部下で35歳の平成メンズの青木というのがおるんやけど

 

ねーやん、是非ともこの青木と逢瀬してやってくれん?

 

青木は部下としてはとても優秀なんやけど、

 

男としては浮いた話を全然聞かんし、

 

第一男としては全く冴えない、頼りなさそーな感じで

 

余計なお世話だとは思うけど何か放っとかれんというか

 

だから、是非ともねーやんから青木に色々教えてやって欲しいねん」

 

「え、どーして私なの?その道のプロのひととか、

 

お金を出せばすぐに見つかりそーじゃない?」

 

「それは、ねーやんがいいひとやからやわ

 

私は心根の優しい、いいひとが大好きやねん

 

だから是非ともねーやんにお願いしたいねん」

 

「それはそーと、その青木くんに

 

私のブログを紹介したことあるの?

 

読んでくれていたら話は早いけど」

 

「いや、教えてない

 

ねーやんのブログはおもろいけど

 

前にも言ったとーり、人に勧めにくいねん

 

私の外でのイメージ崩壊につながりかねんし」

 

偶然、その青木くんの画像を持っていたサエは

 

見せてくれたけど、確かに彼女の言うとーり

 

面長過ぎて私好みのイケメンではなかったわね

 

それで一度はお断りしたのだけど

 

経営者として鍛えられて、すっかりタフな女となった彼女は

 

旅行中、めげずに何度もことあるごとに

 

青木くんの売り込みをしてきたわね

 

おまけに、何を思ったか、今度は新たに取引先の

 

「基本的にいいひとなんだけど

 

プライベートでどこか問題をお持ちなメンズ」を

 

追加で勧めて来たの

 

でも後者のメンズは自称年上女性好きらしいのだけど

 

彼が私より年上であった時点で私は対象外ということで

 

その話は立ち消えになってしまったみたいだけどね

 

そーそ、この話を我が第1愛人の教祖様に伝えたら

 

彼はいみじくもこー仰ったのよ

 

「それは、キデさんが愛情クレクレ星人ではないからでしょう

 

相手から愛情などを過剰に求めていない

 

むしろキデさんというバケツがあったとしたら

 

そこからなみなみと愛情が溢れてこぼれてる

 

その溢れてこぼれ落ちるものを求めて

 

人は集まってくるのだと思いますよ」

 

「確かに!私は相手に求めるものはひたすら

 

『私を楽しませてくれること』に尽きますね

 

私のことを愛して構って欲しいとか

 

寂しくて不安だから私のことだけを見守って欲しいとかは

 

全然思っていないです、むしろウザい」

 

…おっと、またもや、大幅な脱線、迂回をしてしまったわね

 

閑話休題飛び出すハート

 

最初は単なるお世辞、冗談だと思っていたけど

 

帰りの車中で、ケースケ師匠の口調は

 

段々と熱を帯びて来たわね

 

あ、それで本気なんだと思ったの

 

「キデさんのブログを読んで、

 

『セフレトライアル』だなんて面白過ぎる、

 

是非ともオレも受けてみたいって言ってきてね

 

あいつは俺と違って、よく奉仕するヤツだよ」

 

「…仮に私がそのダイスケくんと会ったとして

 

ケースケは気まずくないの?

 

だって、その性癖とかベッドの中でのことが

 

私を介して筒抜けになってしまうわけじゃない?」

 

「それは気にならないな。

 

だって、常日頃からそんな話をしているわけだし

 

それに、キデさんが俺とだけ会ってると言うなら

 

俺もこんなことを提案しなかったと思うけど

 

ほら、キデさんは色んなメンズと会ってるだろ、

 

それでどーかなと思って」

 

「ケースケと何かにつけ比べてしまうかも

 

それに、いくらケースケの紹介だとは言え

 

容赦なくセフレトライアルでは判定するからね」

 

「あぁ、それでいいよ」

 

「それじゃ、後で彼のKakaoのID教えてくれる?」

 

そー言って、ケースケ師匠とは駅で別れたのだけど

 

さっすが律儀で仕事の早い彼は、すぐにダイスケの

 

KakaoのIDを送って来たわね

 

そして、私もそれを受けて早速、ダイスケと

 

やり取りを開始してみたの

 

「初めまして

 

ケースケくんからKakaoのIDを教えてもらいました

 

キデです

 

よろしくお願いします」

 

程なくしてダイスケから返事は来たわ

 

「はじめまして!!

 

ケースケからキデさんの話を聞いて

 

そんな素敵すぎる女性がいるのかと羨ましくなり

 

紹介してもらいました笑

 

あまりにも自慢するので…

 

こちらこそよろしくお願いします!」

 

…うふふ、ケースケと違って饒舌な感じね

 

それに、腰が低くてヨイショしてくれるタイプなのかな

 

ま、悪い気はしないけどねw

 

その後も私たちは精力的にやり取りを続けたのよ

 

 

to be continued…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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