教祖様、お疲れ様です
今回も引き続き、報告をさせて頂きますね
私からKakaoのIDを教えてもらったマコトは
それからしばらくするとメッセージを
送って来たのです
ちなみに、マコトのKakaoでのアイコンは
「ティファニーで朝食を」の
オードリーヘップバーンが長いキセルを持った
リトルブラックドレスの画像!
Kakaoでアイコン設定するメンズも珍しいのに
それがオードリーヘップバーンって
このマコトという男、かなり個性的だと見た
「サイトWのマコトです!
今日お会いしたいです。新橋ですか?」
「いや、パレスホテル東京まで迎えに来れますか?」
ホテルまで迎えに来いって言われて、
ますますマコトは
噂のおカマに違いないと思ったわね
「クルマ無いですが大丈夫ですか?」
「大丈夫です、タクシーで移動しましょう
どこかでまず食事をしたいです」
「お写真交換できますか?」
「いいですよ、髪型は少し変わりましたが
まず、マコトさんからお願いします」
そこで45歳という、
マコトから送られてきた写真は
少し品がないよーな感じはするものの
未だ独身で婚姻歴のないせいか
一度でも所帯を持ったことのある男特有の
決して消しきれない、
所帯染みたよーな雰囲気は全くなく
年相応の顔立ちなんだけれど
どこか若々しくてエネルギッシュな感じさえした
東幹久に岡村隆史を掛け合わせたよーな
確か平成初期頃に流行ったサル顔のメンズで
後でマコトも認めたとーり
その当時若かりし頃は相当モテたらしい
尤も、私はサル顔の男は好きではないので
好みのタイプではなかったけれど
それでも4つと言えるだけの
イケメンではあったわね
それから、私も、写真嫌いで
写真写りが別人のよーに悪い中
奇跡的に1枚だけ割かしまとまな写真があって
それはこのブログでも何回か書いたことだけど
その写真を見た、私のかつてお気に入りで
元・2代目第3愛人でもあった、
トオルは私に一目惚れをしたわけだし
おまけに彼は、
「この写真を見て、
断る男なんてまずいないよ!」
だなんて、謎のお墨付きを与えてくれたので
その時以来、その写真をメンズに
見せるよーにしているのだけど
確かにトオルの断言どーり
これまでに断られたことは一度もなかったわね
むしろ、お世辞でしょーけど、
褒められたりなんかもして
だけど、このマコトに至っては
せっかくの私のそんな写真にも完全にスルーで
あら、東京の男には全然通用しないのかしらんって
思っていた一方で、
マコトはマコトで私のことをおカマさんだと
完全に決めつけていたものだから
その後で私から見せられた写真も
薄暗い明りの元でマスクしてアウトカメラで
撮っているところがますます怪しさ全開だと
そんな目でしか見ていなかったと
後になってから教えてくれたわねw
だから、重ね重ね、そこまで怪しみながらも
敢えて私に会いに来たマコトって一体…
「今日もパレスホテル東京泊りですか?」
「はい」
「新橋待ち合わせじゃなくホテル待ち合わせが
良いですか?」
だから、こちらは靴擦れで足が痛いのだから
ホテルへ来てくれって言っているのに
なかなか直ぐにそちらへ行きますとは言わぬヤツ!
何度も言うけど、
マコトがホテルへ迎えに行きたがらない
理由は別にあったわけで
そんなことなど知る由もない私は
渋るマコトに面倒くさくなって、
ついにこー返事をしたわけ
「新橋のSL広場までタクシーで行きましょうか?」
「はい!お願い出来ますか?すみません。」
「また着いたら連絡しますね」
「自分も向かいます!
服装は先ほどのお写真と同じですか?
15分ぐらいで着きます」
「ホテルフロントで手続きなどもあるので
40分ぐらいかかるかも」
「了解しました!着いたら連絡ください」
それから本当に15分ぐらいしたらマコトから
メッセージが入ったの
「新橋着きました!お待ちしてます!」
私もフロントでの手続きを含めても
タクシーで飛ばすと20分ぐらいしかかからず
ほぼマコトと同時刻に到着したよーな感じだったわね
「SL広場の喫煙所の出口近くで立っています
服装は、黄色のブラウスに
ネイビーのタイトスカートです
マコトさんはどんな服装をしていますか?」
キョロキョロしながら横断歩道近くで
立っていると声を掛けられたの
「…キデさん…ですか?」
「…そーです…マコトさん?」
うふふ、確かにマコトは間近で見ると
さらに濃ゆい顔をしていたわね
そして、緊張しているのかオドオドしてるw
彼は大きくカラフルなロゴの入った
白のTシャツの上にブルーのYシャツを羽織って
チノパンとスニーカーというラフなスタイルだったわ
そして改めて私の服装を上から下まで一瞥すると
彼はこー言ったの
「そんなキレイめな恰好で来られるとは
思っていなかったから、
それならば予めお店を予約していた方が良かったな
日曜の新橋はほとんどお店が
開いていなかったりするんですよ」
「服装からしても、何かヒマを潰しにマダムが
高級ホテルに滞在しているって感じがします
何をされている方なのですか?」
のっけからよくしゃべる男だなぁw
しかもズケズケと初対面で遠慮なく訊いてくるし
でも、始終、腰が低く、
へりくだったよーな口調なので
全く嫌味に聞こえないところが凄いと言うか
きっと、これが彼のご愛敬
人の懐に入るのが上手なタイプ
そして、そー言いながらも、
せわしなく周囲をキョロキョロとしながら
必死でお店を探してくれている
私自身も物凄い人見知りで初対面では
始終緊張して終わってしまいがちだけど
不思議なことに、マコトの前では
2人の波長が合ったのか
出会って5分もしないうちに
まだそんなに言葉だって交わしてもいやしないのに
私はすっかり打ち解けて寛いでしまっていたの
まだ今夜の夕飯のお店だって決まってはいないと言うのに
靴擦れの酷い素足にヒールのあるパンプスを履いてる
私を気遣ってマコトはその場で私を待たせると
自分だけが四方八方に駆け出しては
心当たりのあるお店に当たってくれている
そんなマコトを私はますます好ましく思ったし
何だか今夜はとーっても楽しくなりそうだわって
そんな予感さえも既に感じていたの
to be continued…
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