教祖様、お疲れ様です
今回も引き続き、報告をさせて頂きますね
私のお目当てとする、
チャラいエリートサラリーマンから
ナンパされるどころか
彼らの休日である土曜に出向いてしまったせいで
かすりもしなかった銀座コリドーでの一件の後で
そこの雑多な雰囲気とますます悪化の一途をたどる
靴擦れとですっかり疲れ果ててしまっていた
私の代わりに見かねた教祖様がサイトの掲示板に
書き込みをしてくれたのですよね
「日比谷でヒマしてます~
1人でつまらないので、今日を楽しませてくれる人
探しています、誰かいませんか~」
それを見たメンズの1人、ジェントルKと落ち合い
2次会までして食事だけで別れたことは
前回、報告したとおりでしたが
実はこのジェントルKよりもはるか前に
1番乗りで掲示板に反応してメールを
寄越して来たメンズがいたのです
そのメンズこそが、マコトでした
「募集見ました!
同じ目的なら良いですが
良かったら身も心も癒しますので
お会いしませんか?」
マコトのプロフを見ると
40代前半で身長は180㎝近い
この時の私にはまだ知る由もなかったけれど
後々、私とゆかりが出来るメンズは皆一様に
身長が180㎝近くある
それだけでも、マコトと私の縁を示唆していたのだけど
当時の私は、何度も言うよーに
深刻な靴擦れと銀座コリドー街の雑多な雰囲気に
すっかり疲れ果て、
いつものよーな攻めのモードでもなければ
戦略的に相手を選ぶよーな気力も最早なく
特に何も考えずに自動的にマコトに返信してた
「コリドー街近くの日比谷で飲んでいます
来られますか?」
「日比谷が良いですか?
後程のホテルはどうしますか?
会って良かったと思って頂ける
自信があります」
このメールに対して、
これまた特に何も考えずに自動的に
返信してしまったわけ
「ホテルはパレスホテル東京の
スィートに泊まっているので
問題ありません」
「キデさんのお部屋で良いのですね!
今から向かいます。
お店教えて頂けませんか?
LINEかKakaoでやり取り出来ませんか?」
そこでハッと我に返って、
このマコトという男とのやり取りを
見直してみたの
確かに、私もやり取りの、のっけから
「セフレ募集です」とぶちまけることはあるものの
このマコトという男も
敢えて自己紹介とか言ったようーな前置きも
すっかりすっ飛ばしてストレートかつ手短に
自分のニーズと売りをぶつけてくるところを見ると
なかなかの遊び人か相当の強者と見た
そこでプロフを改めて見直すと
マスコミ関係の仕事をしており
主に中目黒と恵比寿で飲んだりしてるとある
随分、漠然としたマスコミ関係の仕事って何?
さらに中目黒と恵比寿っていう場所も相まって
ますます胡散臭さしか感じられない
そんな華やかなバックグラウンドを持つメンズが
わざわざサイトを利用する?
しかも、大都会東京での遊び人と言ったら
そのスケールなんかは私の比ではなく壮大で、
十中八九何かしらの病気持ちに違いないと
そこで急に私の中のアラートが発動して
そのまま返事も返さずに無視してしまった
そして、ジェントルKと会うことに決めたのだけど
私の心変わりなど知らぬマコトは、
その間もせっせとメールを寄越し続けていたわけ
「よろしくお願いします」
「待ってます!!」
後から、マコトに言われたことは、
掲示板で募集していた、私の文章が
どこか男性的で、てっきりゲイの
おかまさんだと思い込んでいたらしい
そりゃ、私じゃなくて男性である
教祖様が勢いで書き込んだものだから
確かに文章からそこはかとなく
男性臭がしないこともない
私だったら絶対に書かないよーな
言葉遣いでもあったわけだし
しかも、ナンパのメッカである銀座コリドーで
飲んでいて、サイトでも男を募集するって
どれだけの猛者なんだよ、怪し過ぎるだろーって
マコトはマコトで警戒していたよーでw
実際に、マコトは5ちゃんねるの掲示板で
東京駅付近の高級ホテルに泊まるおカマがいて
出会い系サイトを通して、そのホテルにまで
来いと要求してそれから襲いにかかるとの
書き込みを見たことがあったらしく
その噂のおカマさんに私の特徴が余りに
当てはまるということで
きっと、そのおカマさんに違いないって
ますます確信を深め
いつもの自分だったらあんな露骨なメールは
寄越さないのだけどって言い訳してた
私のことをおカマさんだと思い込んだままで
敢えて私に執拗にアプローチをしてきた
マコトって一体…
そして、ここまでが先々週の土曜の話
翌日の日曜、私は再び掲示板に書き込みをしたわけで
「今夜、ご飯を一緒にしませんか?
東京駅から新橋あたりで、今夜、一緒に
ご飯とかお酒を付き合ってくれる人を募集します」
18時半少し前に書き込みをすると
すぐに20代のメンズからメールがあって
プロフの写真もそんなに悪くなかったから
こちらも少し舞い上がっていたら
相手は段々と面倒くさくなって来たのか
こちらからのメールに最後は既読さえつかなくなり
そのままドタキャンされて、
連絡が途絶えてしまった
唯一の救いは私がまだホテルを
出ていなかったこと
あとは、女装が趣味だけど
自分はれっきとした異性愛者だという
メンズからアプローチされたり
確かに女装したプロフの彼は
私なんかよりもはるかに美人で
それはそれでこちらもにわかに興味を持って
返事を出したものの、
その後なぜか既読にならなかった
昨日の今日での募集なので
出会いに飢えるメンズもさすがに警戒するのか
昨夜よりも反応は鈍く、
目ぼしいメールは来なかったわね
今夜もダメなのかなと諦めかけていたところ
掲示板に書き込みをしてから20分後ぐらいに
またもやマコトという男からメールが来たの
「よろしくお願いします」
相変わらずの前置きをすっ飛ばした短文メッセージで
昨日の今日だからかダメ押しをされているよーで
若干、その執拗さに恐怖さえ感じてしまった
しかし!!
見方を変えてみれば、マコトからのメッセージには
私に昨夜袖にされたことへの恨みは全く感じられず
相変わらず清々しいまでのニーズを訴えているので
逆にそこまでして私に会いたがってくれているのかと
初めてこのマコトに興味を持ったのと
プロフではイケメン度を自己申請で5段階評価中
を4つとしていたのもあって
その自己申請を額面通りに受け取るわけじゃないけど
これまでの経験則上、を4つを付けるメンズには
こちらの好みのタイプではないけど
メイクラブをしてもいいかなと
思えるメンズが多いことや
遊び人なら遊び人なりの
体系化された手順、ルールのよーなものがきっとあって
全てにおいてムダなく、後腐れもなさそーで
それはそれでいいのかもと思えるよーになってきたの
まさに伸るか反るかで一旦、腹を決めてしまうと
私はもー、何の迷いもなく
マコトに返信を打っていたわね
「昨夜はごめんなさい、新橋で会えませんか?」
「OKです!」
「メールありがとうございます。
返信したいけどポイントがなくなっちゃいました
ポイントを追加した後にまたメールするね!
ごめんなさい。」
「それなら、私のKakaoのID教えますね」
私はすっかり、このマコトという男と
会うつもりでいたので、
自らKakaoのIDを教えたわけ
でも、そんな私の心意気が皮肉なことに
更にマコトにおカマ疑惑を抱かせたよーでw
でも、それでも果敢におカマに違いない
私に会いに行こーとしたマコトって一体…w
to be continued…
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