ゆーや、おつかれさん![]()
さ、今夜も、愛人帝王学のレクチャー始めるわよ![]()
そうそう、昨夜はヒロシとあたしが
ついにメイクラブを遂げた
というところで終わっていたわね![]()
その夜はメイクラブを終えた後、
しばらくピロートークを楽しんだわ![]()
遅ればせながら、10年前に出会った時に
一目惚れをしてしまった話とか![]()
そーすると、ヒロシも実はそーだったとか
え、そーいう話こそまさにシャンパンバーで
すべきだったのでは?ですって?![]()
そーねぇ、あたし的にはしたつもりでいたけど
していなかったみたいなのよね![]()
だから、そのことに気付いてヒロシに
こーやって後から伝えたわけだけど![]()
ま、いーじゃない、
ポンコツ愛人らの上に君臨する、
あたしもポンコツ女王
ってことで![]()
一旦、狩人モードに入ると
泣く子も黙る、無敵状態
になるけど
何せ周囲が見えていないものだから
大事な要素を見落としがち![]()
それゆえ空回りしがち![]()
どーしようもないけど、これがあたしたるゆえんなのよ![]()
何だか自分で自分を
面白いヤツだなってツッコミたくなるわ![]()
そんでもって、
仕方ないわねって、受け入れるしかないわw
えぇ、全くもって懲りてません![]()
これからもこれがあたしの基本スタイルよ![]()
それからヒロシと私は約束したのよ![]()
「あたしたちはまさに生活圏の愛人同士だから
地元に戻って頻繁に逢瀬するのはとても危険だわ
だから、またこーして東京出張の機会があったら
もれなくヒロシを出張要員として推薦するから
そのときにたっぷりと逢瀬しましょ」ってね![]()
あたしには一応、曲がりなりにもツヨシっていう
生活圏外の愛人もいるわけだし![]()
ヒロシにもどーやら、1年に数回だけらしいけど
それでも時々逢瀬している年上の彼女がいるとも
教えて貰ったし
だから、日頃はそれぞれ互いの生活圏外の愛人に
集中して、また機会があったら逢瀬しましょ♪ってね
そうそう、早速、ツヨシへの愚痴を
ヒロシに聞いてもらったりなんかしてね![]()
…尤も、そー約束しながら、ムラムラしたあたしが
地元に帰った後でも数回、
ヒロシを呼び出してしまうわけだけどね![]()
まだこのときはしっかりと
キデ’s men という概念はなかったけれど
でも、知らず知らずのうちに
そう、あたしの中の
欲望成就方法の分散化に則って
第1愛人には教祖様
第2愛人にはヒロシ
第3愛人にはツヨシ
って彼らに席を与えていたのね![]()
それじゃ、いつしっかりと
そのキデ’s men の概念が出来上がったかというと
これまた一向にどーしてもあたしと会おーとしない
ツヨシをあたしも懲りずに嫉妬で刺激して
そーねぇ、ちょっと例えが下品かもしれないけど
殺虫剤の煙
でいぶされて、
巣穴から虫🐛が出て来ざる得ないように
ヤキモチ妬きのツヨシが
あたしに会いに来ることを期待して
彼に思わせぶりなLINEを送り付けたときがまさに
キデ’s men をあたしの中でもはっきりと意識して、
誕生した瞬間
だったと思うわ![]()
もちろん、嫉妬深いツヨシには
何もかも教えたりなんかしないわよ![]()
ツヨシには思わせぶりに
男友達があたしには何人かいて
時々一緒に遊んだりしてるとだけ書いて送り付けてやったの![]()
わざわざご丁寧にもその男友達の特徴を
ツヨシに事細かに説明してあげながらね
男友達A、男友達Bと便宜上銘打って![]()
もちろん具体的に誰が誰かだとは説明はしなかったけど、
あたしの中ではこんな感覚だったわね
男友達A → 教祖様
男友達B → ヒロシ
そして、そーやってツヨシに説明しながら
ふと思ったのよ
「そっか、この『男友達』こそ、
あたしの中で決して外せない、
あたしにとって大事な『愛人連中』なのね
つまり、そんな彼らはまさに私の男、
キデ’s men
と呼ぶに相応しいわ」
だから、この瞬間がまさに
キデ’s men が誕生した瞬間
なのよ
ツヨシは自分のあずかり知らぬところで
キデ’s men 誕生に立ちあって
その結成にしーっかりと貢献してくれたということよ![]()
もちろん、そんなことなど露ほども知らぬ
ツヨシは気色ばんで
返事を寄越して来ただけだったけど![]()
「女性が結婚した後も、変わらずに男友達と会うって
一体どーいう状況なの?
いわゆる不倫とかの関係ではなくて?
オレには女友達どころか、結婚してからは
男友達さえ連絡を取らなくなってしまったよ」
それに対して、
あたしも白々しくこう返事したりなんかしてね![]()
「私には何人か男友達がいるのだけど、
最近、気が付けば彼らの前で、
ツヨシのことばかりを惚気てばかりだったわ![]()
あたしの超好みの彼なのって
どんなにツヨシに惚れているのか
何かとーっても再認識させられたって感じよ
」
だって、教祖様やヒロシの前で
散々ツヨシのことを愚痴りながらも
一向にそんなツヨシと別れようともしないあたしは
裏を返せば、まさに彼らの前で
惚気ているようなものじゃない?
多少誇張はしているけど、
決して嘘はついていないつもりよ![]()
そしてこのLINEを送って数日後の昼休みに
あたしはまた夫とツヨシの職場の近所へ
業務上の所用で出向くことがあったの
そのことを事前に知らせていたから
ツヨシは仕事で忙しいから
行けるかどうか分からないと言いながらも
待ち合わせ場所に来てくれたわね![]()
だって私たちは、あのトイレ情事![]()
から
全然会っていなかったわけだし![]()
ツヨシは時々あたしに自分の写真を送ってくるものの
写真嫌いなあたしは一切ツヨシに送らなかったわけだから
あたしが一体どんな顔した女だったのか
もう一度会って確認してみたいというのもあったのかもね![]()
またもやあたしたちは夫が用事で消えた隙に
こっそりと慌ただしく会ったわけだけど
その後にツヨシからLINEがやって来たわね
「今日久々に会ってみて、
やっぱりキデは美人さんなんだなぁと再確認したよ
この間のことがあった後で、
今更こういうのもちょっと気まずいところはあるけど
…どーかな、どこかホテルで会わない?」
…ほらね、あたしってば、会ってみると
その真価が分かる女なのよ![]()
って、ほくそ笑んでいられたのも束の間だったわね![]()
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あたしがツヨシのその言葉を真に受けて
たとえそれぞれの同僚に見られたとしても
別々に時間差で入ってしまえば
単なる買い物で立ち寄ったとしか思われない
商店街のショップと一体化して溶け込んだ
ツヨシと私の職場近くのシティホテル
を
いそいそと予約したのに
またもや直前になってツヨシから
残業を理由にドタキャン
されてしまったのよ![]()
数時間の逢瀬の予定だったけど、あたしは
すっかりそのホテルを利用するつもり満々でいたし
今更それを取りやめにして夫の待つ自宅なんかに
すごすご帰るつもりなんて毛頭なかったし
そこであたしはカエル男🐸に連絡して
「一緒にあたしとシティホテルだけど、泊まらない?」
って誘ったのよ![]()
え、カエル男🐸って誰ですか?ですって?
うふふ、それはまた明日のレクチャーで
お話しするわ![]()
今日のレクチャーはここまでよ![]()
しっかりと学んで、
素敵な愛人さんになってね♡
間違っても、トオルみたいな
ポンコツ愛人になってしまってはダメよ![]()
それでは、またね〜![]()



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