ゆーや、おつかれさん
さ、今夜も、愛人帝王学の
レクチャー始めるわよ
え、今日はレクチャーの前に
是非ともボクからも
発言したいことがあります!ですって?
あら、積極的なその姿勢はいいわね
何かしら、どーぞ、言ってみて
「昭和枯れすすきの夫さんとの馴れ初めを含めて、
ヒロシ兄さんと出会った頃の状況、
めちゃくちゃカオスで、ハッキリ言って
無個性がちなヒロシ兄さんの存在が
更に霞んで消えてしまっていました!
下手な不倫小説よりドロドロ度が
ハンパなくて、むしろ鬼気さえ感じて
思わずぶるぶると震えてしまったぐらいです!」
…相変わらずの、ハッキリとした物言いね
うふふ、でも、ゆーやのそーいうとこ、
キライじゃないわ
実際、私も昨夜のレクチャーの記事を
書き上げた後、何とも言えない疲労感に
どっと襲われてしまってね
いつもなら直ぐに推敲のために何度も
記事を読み返すのだけど、
さすがに今回ばかりはそれは出来なかったわね
投稿するギリギリ直前になって
勇気を出して読み返して推敲していたら
いつもの朝の投稿の時間を少し遅れてしまったぐらいよ
余りの自分の節操のなさ、クズっぷりに
今更ながらにウンザリとさせられてしまったわね
え、ねーさんはいつでも、直感に従って
恋に走っていないか?ですって?
うふふ、さすが鋭いわね、ゆーや
私の選んだ第4愛人だけあるわ
そーなのよ、私は若い頃から
無鉄砲に自分の直感のままに行動をする性質で
よく友人から
「破滅的な生き方をしがち」とも
言われ続けて来たわ
若い頃はそんな自分がイヤでイヤで
いつでも後でそんな自分を自分で責めて
向こう見ずな自分の行動を後悔ばかりしてきたわ
…そんでもって、また懲りずに同じことを繰り返す
ほら、三つ子の魂百までって言うじゃない?
今では、もー、この性格は治りやしないわねって
開き直って受け入れて、
この気性の激しさもある意味また才能、
だったらとことん楽しんでやりましょう
って思っているけどね
でもそんな境地に至ったのは、随分後のことよ
当時はとてもそんな風には思えなくて
それから見境もなく自分の生活圏の男に
手を出したことの罪深さとその痛手を
日々ひしひしと感じていたわけだしね
ほぼ毎晩、前夫から私のことで泣きつかれ
辟易としてしまっていた、私の母親は
私にこう吐き捨てるように言ったわけだしね
「あんた、またやっちまったね
後生だから、今後は生活圏の男になんか
手を出して火遊びなんてするんじゃないよ
今回大火傷してしまったろ?」
別に前夫と離婚したことは、
正直私にとって痛くも痒くもないことだったのだけど
でもね、毎晩寝る前に、
私の意思とは関係なく
前の夫の恨みつらみの顔が浮かぶわけよ
そしてじーっと私を睨みつけているわけ
前の夫の夢もよく見さされたしね
実にそれが3年も続いて、しんどかったわ
そりゃあ、前夫に恨まれても仕方ないかもね
前の職場で中途入社した私に
前の夫はまたもや一目惚れをして
ずっと片思いをしてきたものね
…あら、私ってこのパターン、
実に多いわね
私って、実は自分の直感ではなくて、
相手の男の想念をキャッチして
それをあたかも自分の感性だと錯覚して
いつでも相手の男を誘惑してきただけなのかも
だから、いつでも誘惑してフラれたことがなかったのも
ある意味、当然だと言えば当然かもね
だって、私は相手の男の想念に憑依されて
動かされていただけだったとしたら…ね?
あら、それじゃ、
最初はトオルのことも避けていたのに
結局こうして収まるところに
収まってしまったのは
彼の想念に突き動かされてしまって
のことだったのかしら?
そーいえば、トオルも私に
一目惚れしたって言っていたし
あ、そーだ、20歳の頃の、
死ぬほど好きだったアイツも、
始まりは彼が私に一目惚れ
したことから始まっていたわ!
そーよ、髭生やした男なんて
大嫌いだったのに!!
…もー、訳が分からなくなってしまったから、
これ以上、追求するのは止めることにするわ
…いえ、でも待って、やっぱり私は
男の想念をキャッチして
その想念を自分の感情だと錯覚して
突き動かされたと言うのは
やはり私の中では自然なことだったのかも知れないわ
だって、私は物心つくかつかない幼い頃から
気が付けば、大人の男性から求愛されたり
性的に触られたりすることは
実に日常茶飯事だったわけだし
幼心に、男たちは自分を欲する、
それに応えてあげなくてはならないって
ぼんやりと思っていたことを思い出したから
不思議なことに彼らを怖いとは思わなかったわ
むしろ、そんなに私を求めることに必死になって
哀れだけど可愛いとも思っていたから
そうね、幼心に大人の男たちはみな、
私の足元で跪くものなんだって静かに思ってた
だから、逆にガチャガチャと騒ぎ立てて
全く行動の予測が出来やしない
同い年の男子をガキだと心底軽蔑していたものよ
そっか、そーね、この時に培われた
間違った感覚を未だに引きずって
私は相手の男の想念を
さも自分の感情だと錯覚して
その思いを遂げてやらなくてはならない
そんな思いに駆られて
どーやら、代わりにその彼を
口説いてあげてきたのかもね
尤も、だからと言って、
これまでの自分の男性遍歴を
否定するつもりはないわ
でも、こうして今、気付いてしまった以上
今後、私の中で誰かに恋をするという
感覚は大きく変わって来るでしょうね
それはそれで、どう変わって来るのか
とても楽しみだわ
いずれにせよ、人間って言うのは
常に変化を免れられない生き物だしね
でも、少なくともしばらくは、
私に一目惚れをするメンズは
禁忌の存在だから
遠ざけてしまわないとね
2人の夫がEDであったにもかかわらず、
それこそ外に愛人を求めずひたすらじっと
禁欲生活を自分に強いて来たのは
まさにそういう、
自分の理性をも凌駕する極めて感覚的な自分
を矯正したいという願いも
あったのかも知れないわ
こんな自分のままではいつか身を滅ぼすって
常にそんな恐怖が付きまとったわけだし
うふふ、でもね、やっぱり
三つ子の魂百まで、なのよ
どんなに抑え付けても消せやしないの
自分の生まれ持った性質というのはね
前夫のとき、抑え込んでいた自分のほころびは
まさに、昭和枯れすすきの現・夫
の登場であったわけだし
そして、枯れすすきの夫のときに
抑え込んでいた自分のほころびは、
第2愛人のヒロシ…ではなくて、
出会い系サイトの登録だったわね
あはは、よく考えて見たら、
話す順番を間違えちゃったかも知れないわ
ヒロシとは何もないただの知り合いだった期間も含めて
一番長いから、便宜上第2愛人に据え置いているけど
男女としてねんごろな関係になったのは
よく考えたら、ツヨシと出会った後だったから
だから、ヒロシの話はツヨシの話が出て来たときに
しかるべきタイミングでまたお話しするわ
だから、次のレクチャーでは、
昭和枯れすすきの現・夫との10年にものぼる
禁欲生活のほころびが
どうやって起こったのかについてお話しするわ
まだツヨシは出てこないのかってイライラする
ゆーやの気持ちも分からないでもないけど
これで大分、ツヨシ登場までの
エピソードに近づいて来た筈よ
何せ大幅な迂回、脱線が
私のレクチャーの持ち味なんだから
黙ってゆーやは付き合いなさい
うふふ、いい子ねぇ
しっかりと学んで、
素敵な愛人さんになってね♡
間違っても、トオルみたいな
ポンコツ愛人になってしまってはダメよ
それでは、またね~
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