ゆーや、おつかれさん
さ、今夜も、愛人帝王学の
レクチャー始めるわよ
初めて教祖様に私の全裸を見せてから
彼もかなり具体的に私の体の悩みを理解したのか
それからも二人三脚でボディメイクに取り組んで来たわ
まだまだ発展途上だけど、かなり劇的に変化したわね
そして、その変化にいつでも一番に目ざとく気付くのは
いつでもあの嫉妬深くて口の悪い、トオルなのよ
教祖様が指導してくれた数か月のトレーニング後に
ちょっと上向きになってきたヒップを見るなり、
トオルは、「キデのヒップ可愛い♡」って
実に軽く言って来たかと思うと
私の努力の賜物であるヒップを
実に簡単に触って来たしね
もっと敬意を払って触りなさいよって感じよ
教祖様のアドバイスで励む私の美乳づくりなど無視して
「キデのおっぱい可愛い♡」って
またもや軽く言って来たかと思うと
私の美乳づくりの努力を無視して、
左のおっぱいばかり吸って
左右の大きさを変えてしまったしね
ホント、あのトオルには腹立たしいことばかりよ
それはそうと、教祖様は下着メーカーに勤めていた時は、
国内外の女性用高級ランジェリーを自費で買い漁っては
それを分解してその構造を見て
研究するほどの熱心さだったらしいわ
おまけに凝り性の彼は、
解剖学までも学んでしまったみたいよ
そんな彼だからこそ、
東京中のランジェリーショップのマップが叩き込まれていて、
私も上京するたびに彼のナビで買いに行くぐらいよ
唯一残念なのは、彼が男だという理由だけで、
一緒に試着室へ入れないことだわね
下手なフィッターさんより、
彼にブラを見立ててもらう方がはるかに信用できるからね
実際、効果的なブラのつけ方を
彼に手取り足取り教えてもらったわけだし
学生時代、社会人になってからもずっと
女の園で生きて来た教祖様は
まー、女性に対する気配りが
自然と体に刻み込まれているような凄さなのよ
実際、そんな教祖様は女友達の数は
おびただしいって言っていたし
男として血気盛んである筈の学生時代から、
女友達の他言無用の相談事に乗るべく
純粋に二人きりになれる場所だからという理由で
ラブホテルで缶詰めして、
メイクラブをすることもなく、
ずっと相談を真剣に聞いてアドバイスをする
ということは日常茶飯事だったとも言っていたわ
でももっと不思議なのは、そういう状況で別に男として
ムラムラして欲求不満とかを全然感じなかったということよ
性的に淡泊なのかと思いきや、同じ女性に5年もの間
4回もめげずに告白して
ストーカー扱いされそうになったり
20代のときに、50代の女性に一目惚れして
猛アタックして付き合ったりだとか
なかなか情熱的な一面もあるのよ
PTとしての教祖様の審美眼には
絶大な信頼を寄せる私だけど
うふふ、1人の男としての彼個人の
審美眼には実は信用していない私なの
というのも、彼の教えてくれた恋バナから、
彼の女性の好みがどーにも独特だ説
が浮上したからなのよ
実際に彼曰く、小さな目の、魔女のような鷲鼻で
モアイ像みたいに角ばった顔の女性が
好きだと言っていたしw
それというのも、彼は自分の丸顔や大きい目、
丸くて可愛らしい鼻とかが
コンプレックスで嫌みたいねw
だから、自分とは反対の個性を持つ女性に
惹かれるとも言っていたわ
性格もかなりエキセントリックな娘が好きみたいよ
それでなのか、いつも友人から
「どーしてあの娘が好きなの?」って
訊かれてばかりだったとも言っていたわ
でも、そーしてみんなから
その魅力が理解されなかった、
教祖様の彼女が次第に垢抜けて
みんなのアイドルになる頃には
教祖様はすっかりその彼女への
興味を失っていたみたいだけど
よーするに、まだ誰にも発掘されていない、
宝石の原石のような娘がお好きなのね
そーそ、一度私が目が痛くて、
いつものコンタクトじゃなくて
眼鏡で彼と会ったことがあったのだけど
私ってばド近眼だから、
レンズが必然的に分厚くなってしまって
そ、牛乳瓶の底みたいな眼鏡になってしまうのよ
それで、小さな目がますます小さくなってしまうの
だから、眼鏡姿はおブスになって大嫌いなのね
それなのに、やたら教祖様から眼鏡姿を褒められたのよ
…正直、全然嬉しくなくて、微妙な感じだったわ
…当然でしょ?
…その…だって、教祖様の趣味は…
…アバンギャルド過ぎると言うか…
下々の民では決して
理解出来ぬ感性なのでね
むしろ逆に今後は眼鏡では決して
人前に出まいと誓ったぐらいよ
普通はメンズから褒められたら
お世辞でも嬉しいものなのにねw
あら、もうこんな時間
今日のレクチャーはここまでよ
この続きは、また明日ね
しっかりと学んで、
素敵な愛人さんになってね♡
間違っても、トオルみたいな
ポンコツ愛人になってしまってはダメよ
それでは、またね~
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