おつかれさん
そうそう、昨夜の話の続きね
ゆーやが果てた後、私たちは何だか離れがたくて
とっくに私の門限の時刻なんて過ぎてたけど
「もー少し、一緒にいよーよ」って
ゆーやの言葉もあったりなんかして
そのままぐずぐずしていたの
…でもね、何を話したのかまるで覚えていないのだけど
とにかく居心地良かったのだけは間違いないわね
ゆーやは何度も、「もうこれで逢えないんだよね?」
って訊いて来たわ
うふふ、彼の中ではてっきりセフレトライアルは
落ちた、これっきりだと思い込んでいたからねw
「いいわ、今後も逢ってあげるわ
…そーね、セフレトライアルはゆーやも
自覚しているとおり、不合格だけど、
愛人枠メンズとして逢ってあげる」
ゆーやは、この言葉にびっくりしたと言っていたわねw
だって、彼的には
セフレ枠合格 → 愛人枠へ昇格
って、ルートを狙っていたみたいだから
そうそう、かつてのセフレ兼愛人のしょーたみたいに、ね
セフレ枠をぶっ飛ばしての、いきなりの愛人枠
「そんなルートがあったのか!」って驚いていたわw
…いえいえ、セフレ枠から愛人枠へ昇格の方が稀なのよ
愛人枠のメンズはずっと愛人枠なのよ
しょーたがちょっと特殊だっただけで
でも、これでひとまずゆーやは安堵したらしいわw
「あら、もうこんな時間
早く寝ないと、お肌に響いてしまうわ」
って、ゆーやが私のブログの締めの文句をマネして言うと、
私たちは洋服を着て、ホテルの部屋を出たの
ガレージへと下る階段でゆーやは振り返ると
私にキスをしてきたの
あ、トオルと同じだって思ったわねw
ブログからトオルの真似をしているのかしらんって
後で取材で訊いたら、それは違うって答えたけど
それからゆーやは言ったの
「僕は嫉妬深いタイプなんだけど、
キデさんに対してだけは、
嫉妬なんか出来ないな
他のメンズと逢瀬しても、
どーぞ楽しんで♪って思えるよ
だって、やっぱり、キデさんは僕にとって
芸能人みたいな存在だからね
とにかく、この人を女として
満たしてあげないとって思うし
幸せになって欲しいと思うんだ
Kidechan’s menが一種の
紳士同盟であるってことも
よーく分かったような気がするよ」
こーして、晴れてゆーやは、
Kidechan’s men 愛人枠のメンズFとなったわけ
第4愛人、つまりは悲願の、
愛人四天王、ここに復活ってことね!
うふふ、でもね、ゆーやは
セフレ枠メンズDのケースケにだけは
どーやら嫉妬してるみたいだけどねw
だって、私が
「ケースケと来週火曜に缶詰逢瀬するんだ♪」
って言ったら
ちょっと穏やかでない感じだったからw
「え? 何それ、僕、初耳なんだけど?
いきなりぶっ込んで来たね」
「だって、ケースケが私のブログ読んで
モヤモヤしてて、誘って来たのよ、先日」
「そのパターン多いね、笑」
「その事実を知ったら、トオル兄さん、
また馳せ参じるのかな、笑」
「そーでしょうね、多分、笑
だって、トオルは向こう1週間の
私の逢瀬の予定を知りたがっていたし
どーいうつもりでなのか、全く分からないけどw」
「それはそうと、ゆーやが嫉妬しないのは、
トオルを含めた、先輩愛人に対してだけなのねw」
「嫉妬がなくなったら、
それはそれでどうかと思うし、
次に逢ったときのスパイスとして昇華出来る方が
独りモヤモヤしてるより健全やと思う」
閑話休題
そうそう、ゆーやとトライアルの後で別れると
私にしては珍しく、鼻歌なんか歌い出したくなるぐらい
弾んだ気持ちになっていたの
こんな感覚はちょっと初めてだと思ったわ
あ、そっか、ゆーやは陽の想念が強いメンズなのねって
思って、そこでまた嬉しくなったわ
そーよね、この当事者の私をもにわかに
ファンのような心境にして一緒に酔わせてしまう、
そんな陽気なパワーを持つ、メンズだものね
自宅マンションに向かう私の頭上で
夜空は春霞で満月が優しく輝いて
私の中では
ユーミンの「満月のフォーチュン」が反響して
うん、これからますます楽しくなるわ♪って
ヒールだったけど、少しスキップしていたと思うわ
うふふ、これからもよろしくね、ゆーや
あら、もうこんな時間
早く寝ないと、お肌に響いてしまうわ
この話は、これでひとまずおしまいね
さて、お待ちかね、ゆーや、出ておいで
ん、どーしたの、そんな泣きそうな顔をして?
え、だって、今夜限りで、キデねーさんとボクの
夫婦漫才コンビは解消なんでしょ?ですって?
うふふ、可愛い子ねぇ、そんなことはないわよ
今後も、可愛い顔してしれっと毒吐く、
我がブログのご意見番として
不定期で出てもらうつもりよ
え、あれ、ボクのこと、バレてた?ですって?
うふふ、そりゃそーよ、ねーさんは侮れないわよw
え、それはそーと、キデねーさんに1つ質問があるんだ、ですって?
何かしら?
ねーさんは、Kidechan’s men のメンズに彼女がいたり、
他の女性と逢瀬しても、気にならないの?ですって?
そーね、基本的に気にならないかな♪
病気さえ持ち込まなかったら、
「おぉ、いいぞ!もっと楽しめ!性を謳歌しろ!」
って思うわね
…でもね!!
トオルだけは絶対にダメ!!
自分でも不合理だって分かってるけど、許さないの
どーしてかしらね?
それを、次作の「情が深すぎる男2」で是非とも
探ってみたいと思うわ
…何か、トオル兄さん、可哀想になってきたよ
そう?
だって、他に愛人作るヒマがあったら、
まずは古株愛人の私に逢いに来いって感じでしょ?
返事もろくに寄越さないし、他の愛人たちは
ちゃんと私に返事を返すと言うのに…ブツブツ
トオル兄さん、
キデねーさんといつ逢瀬できるの?
ボクたち、他の愛人らの平和のためにも、
可及的速やかに返事をしてあげてください!!
ボクとねーさん、2人して待ってます
それでは、またね~
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