おつかれさん
そうそう、昨夜の話の続きね
結局、ユーキとの逢瀬の直前に私は
P（ピリオド、生理の英語名）になってしまった
でも、ユーキはそれでも、私が体調が悪くない限りは
別に逢瀬をそのまま決行しても構わないと言ってくれたし
最初はどこか飲みに行こうかとも話は出ていたけど
静かに飲みたい私と、
大衆居酒屋でガッツリ飲み食いしたい、
若いユーキとは趣味が合わずに
結局、食料を買い込んで、
ホテルで飲もうという話で落ち着いたの
二言目にはお金がないと言う、
しかも私の年齢の半分のユーキに
こちらとしても最初から、
逢瀬の費用を出してもらおうとは思っていなかったし
むしろ、そんな金銭的な心配もなく、
たまにはこうしてユーキにも
憂さを晴らしてもらいたい、
私もそんなユーキと楽しみたい
そしてそれをブログで記事として上げて
後で不特定多数の読者にも楽しんで読んでもらう
もー、それで三方良しじゃない？って、
私は思ってたぐらいｗ
彼は私の自宅の最寄り駅まで市電で来て
そんでもって、私がメンズとの待ち合わせに使うスーパーに
先にユーキに入ってもらい、
「そこで食べたいもの、飲みたいものを
好きなだけ選んでいたらいいよ、
私は後から合流するから」と伝えたのよ
日頃、田舎では服装がドレッシー過ぎる私は
とかくスーパーでも浮きがちなのだけど
黒に近い、ニュアンスのあるネイビーの革ジャンを隙なく着こなし
（おぉ、革ジャンって、3ピースと並んで、着る人を厳選する、
難しいメンズアイテムであるにもかかわらず！）
グレーのフードをアクセントに革ジャンから覗かせて
黒の細身のパンツ、ハイカットの黒のスニーカーを合わせ
黒の細いフレームの眼鏡まで掛けた、
ユーキの周りだけ風景が違って見えて
殺風景なスーパーにアクセントとして
貼り付けられたコラージュのようだったわ
私はそんなユーキを満足気に眺めながら
彼に近づいて行ったのよ
彼も私を見つけると開口一番言ったの
その後、彼は何度も驚いたように繰り返すのだけど
「本当に47なの？見えないよね」
それから彼の買い物かごの中を見て驚いた
年齢の割に、選んだものが小食で少なかったから
腹に溜まりそうなものってば
６本入りのミニスティックパンだけで
後はバドワイザー缶3本、ミックスナッツ、
チーズ、スナック菓子、トリュフチョコだけ
まだまだ代謝がいい年齢なのに
遠慮してなのか、たったのこれだけ
もっと買ったらって言うと
「緊張して食べられそうにないからいい」
ですってｗ
あぁ、何て可愛いの！！
だから、そんなモデル体型が維持されるのね
そして、彼がちょっと声を潜めて言ったの
「ごめん、ここではゴム売っていなかった」
ほらね、そーでしょうとも
いくら翌日が祝日とはいえ、
平日午後７時過ぎのスーパーは
値引きを待って購入する客でごった返していて
レジを済ませるのにもかなり時間がかかりそう
その間に、近所のコンビニでゴムを買って来てと
私はユーキに電子マネーカードと
使えない場合の予備として
お札を数枚渡して行かせたのよ
私の自宅、職場、そして近所のこのスーパーと
まさにここは彼の配達エリアで
夜勤の彼の同僚がまだまだトラックを走らせているから
彼の顔はもちろん、毎日のように行く、配達先の
事務員である私の顔だって覚えて
目ざとく見つけるかもしれない
彼は職場で積極的に離婚したことを伝えていなかったし
明らかに年齢差のありすぎる私たちが並んで歩くのも
やはり不自然でしょ
だって、親子にしては、２人の雰囲気が淫靡過ぎるもの
だからお互いにそれぞれ買い物を済ませると
スーパーの隣にある、タクシー会社の待合室で落ち合ったの
あら、もうこんな時間
早く寝ないと、お肌に響いてしまうわ
あ、それはそうと、
トオルはいつ私と逢瀬出来るの？
え、親子ぐらいの男女がお泊りデートする、
企画もののAVがあるよね、
まさかそれを地で行くひとがこんな身近にいたとは
驚きだよｗ、ですって？
…トオルって、そんなAVまで観てるの？
逆に引くわ
どちらのバージョンで観てるのよ？
母息子バージョン、父娘バージョン？
って、ちがーう！！
私の場合はたまたまそーなってしまっただけの話よ！
私はそんな親子プレイの趣味はありませんからね！
え、みんなそー言うんだよねｗ、ですって？
もぅ、失礼ね！
いいわ、今夜はここまでよ
何かデリカシーのある、返事をちょうだい
待ってるわ、またね
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