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トーキョー・フェローズ~完結編~

トーキョー

みやび性愛大師、T嬢を交えて4名で会食を終えた翌日の夜、

あたしと教祖様は再び会って、

今度はあたしが、パレスホテル東京と出会う前に、

贔屓にしていてしばしば利用させて貰っていた、

西新宿のパークハイアット東京のバーに行くことにしたの

ちなみに、写真はあたしがここのスイートルームにて宿泊したときのものね

本当はここの名物でもある、アフタヌーンティーをご一緒したかったのだけど

だって、一応男性でもある教祖様はあたしと一緒でもない限りは

アフタヌーンティーだなーんて、なかなか体験出来るものじゃないでしょ

それに、それまでは無味乾燥で一番無個性だと思われていた

ダージリンティーの真の旨さを教えてくれて

今では一番愛飲する紅茶の銘柄にまでぐーんと格上げしてくれたのも

おぉ、まさにこのパークハイアット東京であったわ

だけど!!

「ヌン活」と呼ばれて続いてるブームにまだ陰りはなさそーだし

折から、この5月からパークハイアット東京は

1年間もの改装工事に入るらしくって

まーったく予約が取れそーな気配はなかったわね

だから、残念だけどアフタヌーンティーは諦めて、

その代わりにバーへお邪魔することにしたのよ

うふふ、ここはあたしと、元・初代第2愛人だった、

ヒロシといろーんなことがあったりした、

ちょっと忘れ難い場所でもあったわけだしね

詳しーことを知りたいひとは、過去記事を遡ってみてね

ブログ内検索で「ヒロシ」と入れれば直ぐにヒットすると思うから、笑

さて、あたしと教祖様は既に薄暗くなったバーの店内へと案内されると

運よく空いていた、窓際のテーブル席を陣取ったわ

あたしは着席するなり、ロゼカラーに段々と色の変わっていく、

黄昏時の新宿の街並みを見下ろしていたわけだけど

高層ビルやそのはざまにギューッと押し込まれたかのよーな

低くて古い建物ばかりがやたら悪目立ちして

今となっては見慣れた、丸の内や大手町とは違った雑多な風景に

あたしはそわそわ居心地が悪い感じがして、ずーっと落ち着かないでいたわ

「教祖様、あたし、わずか2年弱前に教祖様をお招きしたのは、

まさにここのパークハイアット東京のスイートルームだった筈なのに

今となってはこのホテル、

いいえ、そもそも新宿自体にも居心地の悪さを感じてしまって

何だかずーっと落ち着きません」

「そうですか、それはつまり、新宿自体がもはや

キデさんの求める街ではなくなったということなのでしょうね」

そして、そこで教祖様はひと呼吸置くと、

じーっとあたしの顔を見て、こー仰ったの

「だけど、キデさん、覚えていますか?

今のキデさんのそもそもの始まりは、このパークハイアット東京であったこと」

あたしも教祖様を見つめ返しながら、

自然と頬が緩み、いつしか満面の笑みになっていたわ

おぉ、教祖様はいつだって、全てをお見通しでいらっしゃるのね!

「ええ、そーでしたね、まずはここのホテルの

アフタヌーンティーから始まって、それからまさにここのこのバーを訪れ

それから、程なくしてあたしはまさにこのパークハイアット東京の

スィートルームに宿泊することになるのですが、

確かに、おぉ、その時があたしにとって、

自分が欲しいもの、憧れる世界へと、えいやっと踏み出した、

まさに大きな一歩でした、だからそのことを忘れちゃいけない

だって、それがまさに、今現在まで発展して続いてるのだから…」

「そうですよ、僕にはキデさんとお会いして間もない頃から見えていましたよ

僕はこの人から、いずれ高級ホテルのスィートルームに呼ばれて

プライベートレッスンを請われることになるだろうなって」

そこへ、あたしには注文したローランペリエ・キュヴェのロゼが

この後、あたしのエスコート&アテンドの最終日を迎える教祖様

アルコールを召されずに、ジンジャーエールが運ばれて来たわ

あたしはこの時、初めてローランペリエのロゼを頼んでみたのだけど

ロゼらしからぬ、思いがけなく濃い赤に思わずこー口走っていたわね

「ね、教祖様、これ、なーんか血尿みたいじゃないですかー?笑」

「キ、キデさん…汗

まだ完全に素面だったあたしの突飛な発言に、いくら慣れているとは言え、

さすがの教祖様も苦笑されていたわね、笑

「ところでキデさん、1つ気になることがあって訊いてみたいのですが」

「はい?何でしょう?」

「キデさんはここのところ、『連続中イキ』のことを良く仰っていますが、

それがキデさんにとってのセックスにおける最終目標なのですか?

そもそも、どうしてそんなにも連続中イキに拘られるのですか?」

おっと!

さすがの教祖様もあたしに毒されたのか、素面であったにも拘らず

こーんな人の多いところで、躊躇することなくそーんな話題を振ってくる?笑

尤も、周囲は日本語がおぼつかない、外国人客ばかりと見たけどね、笑

「あたしの最終ゴールは決して『連続中イキ』ではありません

たまたま今のあたしは連続中イキが出来ないので、

一体どんなものなのか体験してみたいというだけのことです

あたしのセックスにおける最終ゴールは、

今よりもっとより良いセックスをすることです」

「と言いますと?」

「それは、挿入中に、宇宙観(コスモス)を感じることです

過去に1度だけ、メンズと正常位で挿入中にそれを感じたことがありました

おぉ、その時の一体感と言ったら! 

もはやどこからどこまでがあたしの膣でどこからどこまでが彼のPなのか、

すっかりその境目が溶け合ってしまって包み込まれる不思議な感覚! 

あたしも相手のメンズも同時にそれを感じ合って、

感動さえしてしまっていたのです

大袈裟な言い方をさせて貰えば、

そこから自分の身体が宇宙に繋がっていると言う、そんな確信さえ感じられて、

瞑想がばっちりキマった時の、穏やかで大きな愛情、幸福感に包み込まれる、

あの何とも言えない、スピリチュアルめいた感覚さえありました

その時には既にちっぽけな性欲だなんてとうに超越してしまって

目の前に漆黒の、でも数多(あまた)の星屑もきらめく、

そーんな宇宙が眼下に広がりながらも、まぐわったままで、

『うわー、あたし達ってなーんてちっぽけな存在なんだろー!』って

泣き出したいよーな、そーんな畏れ多い、謙虚な気持ちにもなったものです

相手のメンズにも後で訊いたら、

実に同じよーな感覚を体験したと言っていましたね

まさにそれをもー1度体験したいのです」

「なるほど、でも、やはり、

それがキデさんにとっての最終ゴールではないですよね?」

「あ!『脳イキ』だ!そーです、最終的にはあたし

独りでセックスを楽しみたいです

でも、それは決してマスターベーションと言ったよーなものではありません

マスターベーションとは一線を画します、

もっと瞑想めいた精神的充足が大きく伴います」

「そうです、キデさんにとって最終ゴールとは、お独りでセックスをしても、

そうして宇宙観(コスモス)を感じられるようになることですね

それがちゃんと分かっていらっしゃるのなら、何も問題はないかと思います」

そーそ、これはもう1つのアメブロ・ブログ、

「人妻キデの上質なメイクラブを追求するブログ」でも実際に書いたことだけど

あたしはこれまでに「脳イキ」なるものを3回ばかり経験したことがあったの

そんでもって、

「脳イキは、性器の挿入によって得られる、中イキの1000…倍以上気持ちいいし、

それに身を委ねてそのまま放っておけば、1時間以上アクメが続く」とも書いたわ

奇しくもあたしは、挿入中に宇宙観(コスモス)を感じることと、

脳イキとをたまたま別々に体験してきたわけだけど

この2つが結びついて同時に起こり得るとしたら、

はてさてどれだけの快楽、極楽をあたしにもたらすのだろうと想像しながら

思わず武者震いをせずにはいられなかったわ

あたしたちはそーんな話をしながらひと時を過ごしていたわけなのだけど

やがて、教祖様とお別れする時刻がやって来て

教祖様はあたしをちゃーんとパレスホテル東京まで送り届けてくださると

そのままあたしたちは6月頃の再会を約束して別れたの

確かに、あたし思う

もう今では、あたしのセックスライフにおいて

確実に量よりも質を求めるフェーズに突入したなって

だから、もう手当たり次第にメンズを捕まえて

セフレトライアルをすることはないと思うわ

きっとあらゆる観点からメンズを吟味して

あたしは寝たいと思うメンズを選ぶのだろうなって

そ、あたしと宇宙観(コスモス)を一緒に感じられる男をね

だから、今後もあたしは一貫して、

自分にとって上質で心地いいセックスを追求していくし

それをその都度このブログで書き続けようと思っているわ

それから、引き続き、あたしにとっての「7人の侍」ならぬ

7マスターマインドキラキラと出会い交流するお話も

書いていくつもりよ

それでは、今回はここでひとまず終わりにするけど

また次のエピソードでお会いしましょ

それじゃ、またね~スター

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