メンズにも2種類のタイプがあると思うの
1つ目は、「愛人タイプの男」
2つ目は、「純然たるセフレタイプの男」
目の前の男がはてさてどちらのタイプなのか
それは2度寝てみるとよく分かる、見えてくる
前者の特徴として、まずは無類のキス好きであることが挙げられる
初回は遠慮してキスを露骨に求めて来ないものの
気を許しだした2回目以降ではキスばかりを求めてくる
そ、極端な話、抱き合ってキスさえしていれば
後はうやむやでも構わないってタイプ
キレイに言えば、「情感たーっぷりのメイクラブを好む男」
技巧的な愛撫よりもキスやハグなど
やたら意味なくベタベタとスキンシップを求めてくる
だから付き合いが永くなればなるほど、
メイクラブでの愛撫の工程が省略され削られ
そんでもって、それでなのか、中折れもしやすく、
気が付けば、「あーら、KFFの男の一丁出来上がり~♪」となりかねない
そ、KFFの男とは、K(キス)F(フェラ)F(ファック)しか手数のない男のこと
ロマンティックな愛情という名の下に、
自分が気持ちよくなることしか実は注目していない
まさに女の敵のよーな輩だわね
一方、後者の「純然たるセフレタイプの男」はさらにここで細分化されて
女を自分の性欲の捌け口にしか思っていない不届き者もいるけど
それはここでは初めから切り捨て取り扱わないことにするわ
まず純然たるセフレタイプの男は、
「俺が俺が~」って前面的には出ず
いかなる瞬間も目の前の相手女性をじーっと観察してるわね
そんでもって、女体とメイクラブについて、
うまずたゆまず研究熱心と来たもんだ
戦略的に自分の十八番とする愛撫や体位をいくつかお持ちで
それを注意深く相手女性に試してみてはトライアル&エラーの積み重ねで
それに基づく女体に関する膨大なデータをも各々お持ち
それの信憑性はとにかく、
そのデータ量には女性であるあたしでさえも圧倒させられるほど!
ここで更に細分化されるのは、
その実践とデータ量にすーっかり胡坐(あぐら)をかき
大抵の女性はこれでイチコロさって高を括っていたりするものだから
たまにその秘儀、奥義がまーったく通用しない女性と遭遇したものなら
不貞腐れて早々に戦意喪失してしまう輩もいたりすること
そ、そんな輩は一見へりくだって
「女性に奉仕するのが好きです!」とのたまいつつ
女性にひーひー言わせてそんな姿を見ながら
途轍もない征服欲、支配欲を満たすだけの
実は油断ならない輩だったりする
一方、確かにそんな征服欲、支配欲も持ち合わせつつも
それを満たすことだけがメインの目的ではなく
純粋に女性が喜ぶ姿を見るのが好き
楽しい、幸せを感じるというタイプこそ
ずーっと相手女性の反応を見ているので、
臨機応変に愛撫や体位を変えることも出来るし
何てたって、最大の特徴は嫌味なくさらりと
ベッドの中で相手女性を「褒める」ことが出来る
そ、メンズってば相手女性を敢えて貶める、辱める言葉なら
まさに「プレイ」の一環として難なく行うことが出来るのだけど
ベッドの中で「褒める」ことの出来るメンズはホーント少ない!
尤も、「愛人タイプ」のメンズも
相手女性を褒めることは朝飯前だったりするけどね
そんでもって、あたしの一番の理想は、
どちらの枠組みのメンズであったって構わない
とにかく、
「声上げるあたしの声を黙って素直に聞き入れやがれ!
自分の思い込み、欲望だけであたしを無視して抱くな!」
ということだけ、です
ま、そのあたしの声を聞き入れてくれやすそーな、
「純然たるセフレタイプの男」に敢えて言うなら軍配が上がるかな
さて、例のごとく、長々とキデ節を炸裂させてしまったけれど
話をMr.マッチョに戻すと、彼もまた「愛人タイプの男」だったわね
今回も彼のたっての希望で一緒に湯舟に浸かったわけだけど
またしても、デジャブで彼のPってば
一向に勃起する気配さえ見せない
「むむむ…やーっぱり、
今回も前回とまーったく同じ轍(わだち)を踏みそーだわ…」
って、あたしが人知れずため息をついているのに
Mr.マッチョってば由々しき事態の
自分のPなんてまーったくどこ吹く風の風情で
したり顔であたしにこー言ったりする
「キデさんってば、ホントに48歳になるの?
信じられないよ、俺はてっきり42歳ぐらいだと思ってた
だって、キデさんは腹が出ていないとは言わないけど、
でも48歳にしては腹はたるんでないし、おっぱいだってたるんでない
うん、おっぱいの先端よりも腹が出ていないから若く見えるよ」
大抵のメンズはそんなあたしの体を一言
「エロい体」で片付けてしまうのだけどね
この肉体をパーツごとにしーっかりと見て褒めてくるあたり
筋トレが趣味で日常的に行っている、
Mr.マッチョがMr.マッチョたるゆえんであったりするわけだけど
さては前回のセフレトライアルから抜本的に
己の筋トレ生活を見直したりしていないな
我流で偏った過度な筋トレが
前回命取りになったという自覚もないのでしょ
それとなく、あたしも指摘してあげたつもりだったのだけどね
実際、彼にこの間、心掛けたことは何なのって訊いてみても
「うーん、オナニーの手法を変えてみただけ…」
と、実に要領の得ない、うやむやな答えだけ
どーせ、筋トレ止められずにするなら、ちんトレも一緒にすれば良かったのに
そ、実際、Mr.マッチョってば、学生時代にバレーで膝にガタ来たとか何とかで
下半身の筋トレは一切行っていないとか
そ、筋トレ好きでも意外と下半身の筋トレをしてるっていう
メンズにお目にかかったことない
どーして?上半身に比べて、下半身は地味で目立ち難いから?
でも、勃起力を高めるならまずは骨盤底筋の強化でしょ?
そんなことより、日にち薬で自ずと劇的に回復するとでも思い込んでいたのでしょ
あるいは、現実逃避で問題に直面したくなかったか
あんた、EDを舐めてるわね、こちとら、2人の夫のおかげで
EDに関してはちょっとした大家みたいなもんよ
あんたより、ずーっと詳しかったりするんだからね!
それから、朝からハーフボトルのシャンパンを
グビっと空けて来たものだから
あたしも大概酒臭かったりしたわけだけど
このMr.マッチョだって、どんなに歯磨きさせても、
あたしが逢瀬の三種の神器としていつも持参する
アメリカ製の強力なマウスウォッシュをもってしても
決して消し去ることのなかったかすかな口臭から
あたしは彼の体が何らか悲鳴を上げているのを嗅ぎ取っていたわ
そ、いたのよ、同じよーな口臭をさせたメンズが
その彼も、禁欲的に食事制限をして長距離のジョギングを欠かさずにいたの
この10年間、体重の変化がないと誇らしげに言う彼だったけど
40歳という割には、彼の体は枯れ木のよーにしわしわで艶がなく
風邪や頭痛などを常にどこか抱えて不健康そーだったわね
当然、その彼とのメイクラブもせいぜい1回戦がいいところ
ね、みーんな、贅肉を無条件に敵だと見なしてしまっていない?
そんでもって、たかが体重や体脂肪率と言う数値に踊らされてしまっていない?
あたしにはこれから繰り広げられるメイクラブの様子が
何となく見えてしまったかのよーに思われたけど
ま、ここまで来てしまったわけだし、
行けるところまで行ってみましょーって
それ以上、深刻に考えることもなく浴室から出たの
だって、それぐらい、あたしにとって何度も言うけど
生身のメンズと触れ合うことは久々で
幾分舞い上がっていたところもあったからよ…
to be continued…
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