「…キデさん、ですか…?ボク、フミヤです…」
「キデです、こんばんは」
「キデさん…キレイな方ですね、緊張します…」
あたしとフミヤは、このブログでも何度も登場したお馴染みの待ち合わせ場所、
あたしの自宅マンションのすぐ近所にあるスーパーの駐車場で落ち合うと
彼の車へ向かって一緒に歩いて行ったのよ
うふふ、緊張している割には、やっぱ手馴れているわね…
確かに彼はあたしの隣で緊張のせいか、少しおどおどしているところもあるけど
それでも、会うなり開口一番、
バッチリとこーして、お世辞も言ってくれるんだから
ん、やっぱ、実際会ってみても、なかなか可愛いーメンズじゃないの!
だけど!!
やっぱ玉に瑕(きず)で、唯一残念だったのは、
あたしに会いにわざわざ高速1時間も飛ばしてきたこともあって
会う時刻遅く、別れる時刻早いと言うことよ!
あたしたちは19時半に会って、21時にはホテルを出なくてはならない
あたしは帰り支度にそれなりに時間がかかってしまう方
それを加味すると、あたしたちがメイクラブを楽しめるのは正味1時間がいいところ
あたしはホテルへと向かう道中で、
限られた時間でセックスを目一杯楽しむための段取りを人知れず考えていたわね
それから、実を言うと、フミヤはこーして会ってみても可愛いメンズではあったけれど
でも、もー2度目はないかなと思ったりしていたの
だって、そーでしょ、彼は一言で言って、遠方に住む既婚者だから
こちらが会いたいときになかなか会えない、せいぜい月1がいいところ
うーん、それではセフレメンズとしてはかなり条件、効率が悪すぎるのよ
だから、これが最初で最後の逢瀬かなと割り切っていたところがあったわ
さて、あたしたちはあたしがセフレトライアル実施会場として指定するホテルへと着くと
少なくともあたしは少しはやる気持ちでホテル部屋につながる階段を登ったの
そんでもって、部屋に入るなり、フミヤにお風呂のお湯を張らせると
自動止水で出しっぱなしのお湯が止まるまでの間が、
慌ただしいけど、あたしがいつでも相手のメンズを知るためのおしゃべりタイムよ
あたしはこの時に、ここぞとばかりにメンズからあたしの大好物である
お仕事の話や、これまでの性体験の話を訊いたりするのだけど
まだまだあたしに警戒してそんなプライベートな話をしたくないと
やんわりと拒否するメンズには
こーして実際に逢瀬するまでにあたしが名刺代わりに案内する、
あたしのブログを事前に読んでもらって来たりして、
それを話題にその場を和ませることもしたりするわ
「女性とセックスが出来る!」って意気揚々とホテルまで乗り込んだとしても
いざその場になると、素面で初対面の女性と向き合うのは
多かれ少なかれ緊張するものよ
ほら、Pってば、口ほどに物を言うどころか、
お口以上に能弁だったりして
過度の緊張はたちまちにせっかく勃起してくれたPだって縮こまらせてしまうわ
だからこそ、ここではあたしが主に口火を切って、
相手のメンズをお話しでもてなすのだけど
だけど!!
そんなことをかれこれもー1年以上も繰り返していると、
さながらその場はトークショーみたいな様相を呈してきて
こちとらすっかり名ホステスならぬ
名MCにでもなっちゃったみたいで、
あまりにそつなく愉快にその場を回したりできるよーになったものだから
「キデさんの話、面白い!引き込まれる~!」って
最近ではメンズからそーお褒め頂くことも多くなり
その上達した話芸が皮肉なことにメンズによっては
肝心の目的であった筈の、セックスのことを忘れさせ
すっかり戦意喪失、中折れしちゃって
仕方ないから一晩中話し込んでいたことも
一度や二度じゃなかったわね
ホント、本末転倒、トホホな一面もあったりするわけよ
さてと、話をフミヤに戻しましょ
そーやって和やかに話をしている最中に
お湯を張る音がピタリと止まったことを合図に
あたしたちはそれぞれ服を脱ぎ始めたの
あたしだってこの時にさりげなく相手のメンズの体つき、Pチェックをするけど
もちろん、それは相手のメンズだって同じこと
あたしはそれを意識して、観賞用のランジェリーを仕込んでいるわ
このブログでも何度も書いているけど、最近のあたしのトレンドは
ブームが終わって実に20年近く経っている網タイツをどーにかこーにか苦労して入手して
それにソング(Tバック)を組み合わせることね
そ、メンズは結構な割合でソング(Tバック)スタイルがお好き
そんでもって、細かな網の目があたしの熟れきった中年女の肉体のムチムチさを
否応なしに強調してくれるわけ
うふふ、そこのメンズ読者諸君、見てみたいでしょ?
ホント、著名な美容整形医師が
「やたらめったら、みなさん、目的の不明確なダイエットに励まれるが、
年を取ってからは実は贅肉が財産となります!」と言っていたけど
「まさにそーだわ、そのとーり、自分の贅肉にかんぱーい!」
ってほくそえみたくなる一瞬ね
さてと、あたしはそーやって散々、フミヤにも自分の裸体を見せつけた後で
あたしもどれどれって、彼の手前、さりげなさを懸命に装いながらも
彼のPを拝見させてもらったの
ん?
んんんんんんんんんー????
え、あれってば、一体どー言うことなのかしら?
あたしはフミヤのPを見て、軽く混乱してしまっていたわ
えっと…あれってば、中折れしているのかしらん?
いやいや、それにしては何かPが伸びている感じもするし…
ん?
んんんんんんんんー????
未知なる、新種、珍種のPとの遭遇に
思わず見てはいけないものを見てしまったかのよーに慌てて視線を逸らすと
あたしは一人目をぱちくりさせながら、キャミを脱いでいたわね…
to be continued…
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