またもや、3回目の逢瀬であたしは23時少し前に帰宅したの
タツノスケ師範と過ごすひと時が心身ともに居心地良すぎたせいね
だから、あたし達は別れる前に、次の逢瀬の約束も済ませたのよ
次の逢瀬は、祝日の月曜にしよーって
そんでもって、朝から会って夜までホテルで缶詰逢瀬をしよーって
あたし達はセフレトライアルからわずか10日余りで
既に4回目の逢瀬をしよーとしていたの
つまり、ほぼ3日に1回の割合で逢瀬を重ねていたわけで
その実績に特にタツノスケ師範は驚いていたわ
「何か凄くない?10日間で4回目だよ?
フツーは、月1会えるか多くてもせいぜい2回ぐらいだよ
そんでもって、セフレとは半年から1年半ぐらいで
関係が終了することが多いけど、このまま行くと、
今月だけでセフレとの通常逢瀬1年分ぐらい達成してしまいそーだ
こんなにも頻繁に会ってるカップルはいないぞ
まるで10代同士のやりたい盛りのカップルか
発情期真っ只中のサルだなw」
「あはは、そーねぇ、そー言われてみればそーかもねw」
あたしはこのタツノスケ師範と
セフレトライアルをしたのはいつだったのか
もーすっかり忘れつつあったけど
なぜか彼はその日付を未だにちゃんと覚えていたり、
あたしがその日の逢瀬で何回イッたとか、
自分は何回イッたのかちゃんと数えていて、
あたしにわざわざ教えてくれたりする
まるで、記念日好きな女子学生みたいw
そんでもって、特筆すべきなのは、
タツノスケ師範とのメイクラブにすっかり満足させられて
あたしはこれまでだったら、逢瀬を終えた後、
性欲は回復して1人Hを済ませてから寝るのが常だったのに
今ではすっかりその1人Hすらしなくなっていたわけで
あたしは当然、タツノスケ師範以外のメンズと
逢瀬したいとも思わず、実際、逢瀬することもなくなっていたの
それはタツノスケ師範も全く同じで
あんなに日課だったオナニーもしばらくしていないと言っていたわ
「それでね、キデさん、俺から提案があるんだけど」
「何かしら?」
「3日に1回のペースなら、月に10回逢瀬することになる
1回の逢瀬につき、俺たちは長居しがちだから
ホテル代が軽く1万を超える
そこで、キデさんがいいなら、ホテルのグレードを下げて
もー少し、安いホテルにしたいんだけど」
「あら、だから、あたしだって、
いくらかホテル代を出させてって言ってるじゃない」
そーなのだ、あたしの流儀としてセフレトライアルでは受験料と称して
受験生であるメンズに全額を負担して貰うのだけど
次回からはあたしもいくらかホテル代を負担しているのだ
そもそもあたしが贔屓にしてるホテルってば、
そのホテル街界隈では水回り設備が最新で一番しっかりとしている分
確かにホテル料金も割高であることは否めない
しかも、特に20‐30代のメンズってば、子育て世代であることが多く
そーでなくても、既婚者の彼らは往々にして小遣い制であったりして
あたしよりかはるかに高給取りであろーとも
その実、可処分所得はあたしの方がはるかに多かったりするのだ
このタツノスケ師範にしたって、
ゆくゆくは大学進学を目指すだろう
高校生の息子さんが1人いるわけで彼もまた、
限られた小遣いの中でやりくりしているに違いないと踏んで
あたしがホテル代をいくらか支払おうとしても頑として受け取らない
「俺の唯一の自慢は、これまで女性に一銭たりとも
お金を出させたことがないことなんだ
女性にお金を出させるぐらいなら、
女遊びをする資格はないと思ってる
キデさん、俺は結構稼いでいるんだ、
だからそんな真似はしないで」
あたしは彼のそんなポリシーを知っていたので、
彼が逢瀬のホテルのグレードを下げようと提案しても
別に不快な思いはせず、むしろそれぐらいで彼の負担を
少しでも減らせるのならって積極的に協力したわ
「俺はキデさんとの逢瀬のホテル代を月に10万用意してる
逢瀬1回にかかるホテル代を抑えれば抑えるほど
その分、逢瀬の回数を稼ぐことも出来るし、
缶詰逢瀬、お泊りだって楽しむことが出来るよ
だからと言って、安かろう悪かろうでは
キデさんもイヤだろうと思うし
色々ホテルを探してみるよ」
「そーね、それならホテルのチョイスは
タツノスケ師範に任せるわ」
自分ではそんなに気が強いとは思わないのだけど
それでもいかなる時でも「お山の大将」でいたいあたしは
気が付けば、いつでももっさりとぼんやりした優男ばかりを選びがち
だからこそ、小さな買い物から結婚などの大きなライフイベントに至るまで
常にあたしが旗振りをして決断をしなければならなくて
それはそれで自分の役割に疲れ果てて
挙句の果てには相手の男に憎しみしか抱けなくなるという、
そんなさもしい男女関係しか築けないできたけど
おぉ、このタツノスケ師範に至っては、
あたしが何も言わなくても
2人がより良く快適に関係を築いていけるよう、
自ら率先して動いてくれてる
そんな風に男性からリードされたことがなかったあたしは
ちょっとした感動すらタツノスケ師範に覚えていたわね
あ、あたし、ベッド内外でちゃーんと「レディ」として扱われてるって
そんでもって、何て楽で快適なの!
そーね、この間だって、会おうと思えば
タツノスケ師範以外のメンズと逢瀬することだって出来たのに
それを敢えてしたい、しよーとも思わないでいたのは
彼があたしの性欲解消に大きく貢献してくれていたことはさることながら
こんなふーに、ベッドの外でもあたしに寄り添ってくれて
彼との関係があまりに居心地良すぎたせいもあるかも知れないわね
でも、そー思っていたのは、どーやらあたしだけではなかったみたいで
タツノスケ師範ってば、歴代の彼女たちと
別れた後でもちょこちょこと会っては
食事したりセックスしたりとカジュアルな関係を続けられているところ
挙句の果てには別れた妻さんとも未だににこやかに会食したりしているところ
あたしはそれを聞いて驚きながらも感心して、こー思った思ったものよ
「あたしもそーだけど、大抵の女は『上書きメモリ型』タイプが多くて
別れた男、元夫に未練どころか無関心だったりするものよ
尤も、あたしの場合はそこに嫌悪感が加わったりもするけど
それなのに、そんな彼女たちに別れた後も尚、
会いたいと思わせ、おまけにセックスまでしたいと思わせる
このタツノスケ師範って言う男は、
一体どんだけ女をたらしこむ男なのかしら
ホント、正真正銘の女たらしね!」
それから、彼は歴代のセフレたちに対しても
「ワンナイトや一度きりで終わらせてしまうよりか
そのまま継続して会って貰うよーに関係を持続させた方が
はるかに少ない労力で自分の性欲を解消することが出来る」
と実際にあたしにも言ったよーに
彼女たちを単なるセフレ扱いせず、
彼女たちと会えない間もマメなメールのやり取り、
時には電話で彼女たちの愚痴を聞いてやったり
ある時は敢えてのセックスなしのプラトニックデートに連れ出したり
もちろん、「好きだよ、愛してる♡」などの愛の言葉掛けも忘れない
相手は既婚者や彼氏持ちが多かったりしたので、
彼女らの都合のいい日中の時間帯で逢瀬出来るよーに自分の仕事を調整する
そんでもって、彼女らの新たな性的開発を全力でもって行ってやるから
彼女たちから涙を流して感謝されることは日常茶飯事で
そして、特筆すべきなのは、それらを決して厭々義務感からしているのではなく
彼自身も恋愛ごっこの一環としてむしろ楽しんで行っているところだったの
だから、どのセフレとも関係は長続きしたとうそぶいていたっけ
それだからこそ、時々、彼からKakaoで
「キデさんにもーすっかりハマってしまってる♡」って
どんなに思わせぶりな言葉を寄せられよーとも
あたしは女たらしの彼らしい、
粋なつもりの挨拶の一環か、あたしをつなぎ留めておくための
パフォーマンスぐらいにしか受け止めていなかったのよ…
to be continued…
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