あたしの現夫は、あたしよりも17歳年上で
前夫と婚姻中に知り合い、互いに惹かれ合うよーになった
あたしは前夫とのセックスで常に欲求不満を抱えてくすぶっていたから
いつでも現夫とセックスをする用意があったのに
今にして思えば現夫は気取って、
「俺に抱かれたいなら、まずは身辺整理を済ませてからだ」
とか何とか言っちゃって、自分がEDであることがバレるその日まで
時間稼ぎをしていたのだと思う
人当たりが良くて、いつでも相手が誰であろーと
人の話を傾聴するタイプの夫は主に
家族や仕事の不満を抱える人妻から大人気で
そんな自分を「主婦の友」って自ら呼んで認めていたぐらい
人妻から実際にセックスのお誘いも何度かあったみたいね
だって、「あたしを抱いてくれたらいいのに」って言うメモ書き見つけたもの
だけど、夫はその誘いに応じることはなかった
あたしが夫に代わって、こんなこと言うのもなんだけど
それでも敢えて言わせて貰えば、
「おぉ、何て勿体ない!!」の一言に尽きるわね
だけど、それもそのはず、
前夫が射精不全なら、現夫は勃起不全
しかも現夫は完全包茎で、
挿入するのが痛くて出来ないみたいだから
だから、挿入どころか口や手で触られるのも嫌がったわ
現夫にしてもおかしいと思っていたのよ
あたし達は不倫がきっかけだったけど、そのわりには、
やたらプラトニックな期間が長く続くなぁと思っていたの
この世にプラトニック不倫だなんて、そんな矛盾あり得る?(笑)
やがて我慢しきれなくなったあたしから、現夫をホテルに誘ったのだけど、
その時、現夫の顔に一瞬、
怯えのような表情が走ったような気がしたけど、
気のせいだと思っていたわ
現夫は、ホテルで前戯を済ませて、
いざ挿入かという間際まで、一切何も言わなかったのよ
そして一言、「ごめん」って
こちらは何とも言えない、恥ずかしさと気まずさと、
がっかりとした感じで、
すっかり心身ともに冷めきってしまったわ
その代わり、彼はクンニで私に償ってくれたけど
ねぇ、これってば、酷すぎない?
何がゴメンなの?
その後、現夫から一切何の弁明もなかったわ
あたしはそのときたまたま、現夫は
緊張して出来なかっただけだと思っていたの
それなのに、その後もずっと同じように出来なくて、
あたしはまた前夫のときと同じように、
悲痛な日々を強制されるわけよ
大事なことでしょ?
どうしてもっと早い段階で、
自分がEDあることを打ち明けてくれなかったのかしら?
あたしにも選択肢が欲しかったわ
だけど、抜き差しならぬ関係になった状態でも尚且つ、
それについての相談がないだなんて
そりゃ、男性側のプライドとか色々な感情があったでしょうよ
でも、やっぱり、それにしても自分の置かれた状況を直視して、
真摯にあたしに告白、相談すべきだったのよ
それでも、あたしは前夫よりかは現夫のことを愛してると思ったし
何よりも当時のあたしは、
「性の不一致ごときで別れを選ぶだなんて、まるで動物みたいで下品だわ
性の不一致なんて、愛情で乗り越えてみせる!」
だなんて、実に青臭くて不毛な考えに酔っていたものよ
本当に、あの失われた時期は、しんどくて、
風がひょいっとあたしのスカートの中をかすめて行っただけでも
妖しい気持ちになって、誰でもいいから、
男の固く勃起したPを咥えがたって
あたしの小陰唇はざわざわと蠢いたものよ
常に飢えていたわね
どんなに一人でしたって、ますます飢えが酷くなるだけで
全然満たされやしないの、地獄だったわ
そして、特筆すべきなのは、そんな2人の夫にあたしは、
バカ正直にもずっと操を立て通して、実に20年近く、
女盛りのいい時期を無為に過ごして来たということよ
あー、タイムマシーンがあるなら、その頃のあたしに逢って、
両頬平手打ちして、「目を覚ましなさい!」って言ってやりたいぐらいよ
夫は夫、あたしはあたしと、
このまま女としての人生を終わらせたくないって、
決断して行動を取ったあたしは、エラいわ
今?そーねぇ、今なら、抜き差しならぬ関係になる前に
まず、問答無用でセフレトライアルを行うわね!
実際、欧米では「デーティング期間」なるものがあって
本格的に男女が交際する前に心身の相性を見極めるために
お互いの価値観、相手に求めるものをじっくり話し合うのはもとより
お付き合いする前にセックスもして体の相性も見ると言うじゃない
あたしはそれに大賛成ね!
特にメンズ諸君なら、体の相性はなかなか侮れないって、分かってくれるでしょ?
そーそ、これは余談になるけど、あたしが現夫と夫の家で暮らし始めた時
クローゼットから有効期限のとうに切れた、大量のコンドームを見つけたの
その量、たぶん、3ダース分ぐらい…あれってば、通販で買ったのかしら?w
そー言えば、誘惑になかなかなびかない夫に焦れて、
夫に抱きつき、そのまま押し倒した、そんな烈女の人妻がいたみたいで
当時、「やらみそ男」だった夫はそれでやっと
筆おろしらしきものを経験したみたい
筆おろしらしきものって、ほら、夫は真正包茎のEDであったから、ね
筆おろしがちゃーんと成立したのかどーかって…そりゃあ、ムリだったでしょーよ
だけど夫は、その時に今後も続くだろー、その人妻との関係に大いなる期待をして
どーせ舞い上がって、通販で大量のコンドームを仕入れたに違いないわ
…一体、どーいうつもり?!
そんでもって、あたしは1人で突っ込んでいたわね
「これ以上、皮を被るんじゃないよ!そんなヒマがあったら、
さっさと本体の皮を剝いちまえ!!」ってね
…すっかりそのタイミングを見失ってしまったけど、
簡単な手術だっただろーに、頑なに何で今の今まで受けて来なかったのか
まさにあたしの隣で、のほほんとTVを観てる、夫にホント、訊いてみたいわ!
「あんた、今の今まで男として実に損して生きてるよ!」ってね
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