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セフレの品格~その18~

ケースケ、おつかれさんイエローハート

 

そーそ、前の話の続きねイエローハート

 

シュースケと一旦別れて、

 

私は予約してたネイルサロンへ行ったわけだけど

 

ネイルオフはしなかったし、シンプルなデザインだったから

 

所要時間は1時間じゃなくてわずか30分で終わってしまったの

 

そこで、私のことをどこかで時間潰しながら待ってくれているだろー

 

シュースケに連絡を入れて呼び寄せたのよ

 

同じ商店街の中でいた、

 

シュースケは直に私のところへ来てくれたわ

 

約束どーり、私を待ってくれている間に、

 

私のリクエストした焼き鳥屋をいくつか探していてくれてね

 

もうそろそろお店も開く頃だろーって、

 

早速1軒目の店へ2人で向かうことにしたのよ

 

商店街を横切る車道に2人で横並びで出た時、

 

シュースケは自ら車に近い外側を歩いてくれたのね

 

それから、ガタガタの車道で

 

ハイヒールの私がけつまづきそーになった時

 

咄嗟に彼はそんな私を抱きとめてかばってくれたのよ

 

これまでにも、これみよがしにお店や車のドアを開けてくれたり

 

100本近い深紅のバラの花束をプレゼントしてくれたりした

 

そんな気障な昭和メンズには何人か出会ったことはあったけど

 

こんな自然でさり気ないエスコートをされたのは初めてだったので

 

そんなシュースケのさり気ない行動に

 

私がえらく感動してしまったって、

 

後日、第1愛人教祖様に話したら

 

彼は笑いながら、こー言ったのよ

 

「なるほど、20代の頃の僕に似ていますね

 

確か、シュースケくんは、90年代に流行ったTVドラマ

 

『ロングバケーション』を観たことがあって

 

しかも、彼は木村拓哉に憧れてもいたりするのですよね?

 

僕もギリギリ、キデさんの言うところの『平成メンズ』に

 

当てはまりますが、最近の若者はTV離れもあったりなんかして

 

昭和の時みたいに、明確な男性のロールモデルがいないのです

 

だから、平成初期にドラマ等で流行ったような、

 

木村拓哉が未だに平成メンズにとっての理想像だったりします

 

僕も知らずのうちに、

 

シュースケくんみたいに木村拓哉的行動を取って、

 

同世代や年下の女子からウザがられたことがあったな

 

そうそう、キデさん世代の女性にはとてもウケるのですが

 

キデさんより下の世代の女性からは結構不評だったりするんです」

 

なるほど、男性からだとそーいう見方も出来るのか~w

 

まさに、そーいう女子の反応の違いこそが

 

ジェネレーションギャップというやつね、おもしろーい!w

 

その後、シュースケと私は焼き鳥屋に入ると

 

酒の肴にシュースケのスマホで、

 

サイトでの彼のプロフを見ながら

 

「ここの表現を改善した方が

 

もっと出会いの率が高くなるわよ」

 

とかって添削をしてあげたりしていたのね

 

あ、そーそ、シュースケ

 

こんなことを言われたり、訊かれたりしたの

 

まずは、

 

「実際のキデは、『うふふ♡』とか『~だわ』って、

 

何か少女漫画みたいな口調で話さないんだー!

 

実際に会って、そんな口調で話されたら

 

どーしよって思ってた」

 

ですって!w

 

そんな口調で話すわけないだろー!

 

このブログ上で説明するのも何か変な話だけど、

 

飽くまでその口調はブログ上での

 

キデのキャラを際立たせるための演出です!

 

それから次に真顔で訊かれたことは、

 

「『クリソツ』って、一体何?」ってこと!

 

あれぇー、「クリソツ」って昭和語、

 

今ではすっかり市民権を得ているものとばかり思い込んでいたけど?!

 

だから、シュースケからそれを訊かれたときは

 

何だかめまいがして、一層お酒が回ったよーな感覚に襲われたものよ

 

確か、30代前後の平成メンズからはそんな質問を受けなかったけど

 

それでてっきり、彼らはすっかり理解してくれているものとばかり

 

思い込んでいたのだけど…違うかったのかしらん?

 

少なくとも20代前半の若者には通用しないってことだけは分かったけどあせる

 

そんな感じで、ワイワイとシュースケと盛り上がりながら

 

一緒に食事をしてお店を出たのよ

 

ちなみに、シュースケは島に着いたら

 

車を運転して帰宅するということで

 

一滴もお酒を飲まなかったけどね

 

シュースケは船乗り場、

 

私は自宅マンションへとそれぞれ正反対の方向へと

 

お互いに背を向けて別れるつもりだったのだけど

 

私がボソッと思わずこんな独り言を言ってしまったのよね

 

「…怖いなぁ…あの通り、

 

夜に1人で歩いて帰るのは暗すぎて

 

少し怖かったりするのよねぇ…

 

…でも、タクシーを乗る程の距離でもないから、

 

タクシー利用するのもさすがに気が引けるし…

 

…でも、ま、何とかなるでしょ、歩いて帰るわ」

 

それを聞きつけたシュースケがいきなり

 

私を自宅近くまで送り届けると言い出したの

 

いや、そんなことをすると、船乗り場とは逆方向になって

 

シュースケの帰りの船に支障出るかもしれないから

 

「本当にいいよ、大丈夫だよ」って何度も辞退しよーとしても

 

ほら、シュースケってば、一度言い出すと、

 

頑として自分の意志を曲げないタイプだから

 

こちらとしては恐縮しながら

 

シュースケの申し出を受け入れたけどねあせる

 

でも、やっぱり嬉しかったよ、

 

あの暗い静かな道を1人で歩くのは怖かったし

 

そして、自宅に送り届けるという

 

最後までしっかりと私をエスコートしてくれた

 

シュースケのその優しさがとても嬉しかったな

 

私の自宅マンションの西側にあるタクシー会社は

 

後で知ったことなのだけど

 

夜は早々に営業を終えてしまっていて

 

私を自宅まで送り届けた後

 

シュースケはそこのタクシーを利用して船乗り場まで

 

引き返そうと考えていただけに

 

すっかり予定が狂ってしまい焦ったと言っていたわ

 

帰宅して自分のマンションの中に入った私に

 

シュースケからこんなKakaoが来たの

 

「タクシー会社がもう営業を終えたみたいで

 

他でタクシーを捕まえようとしても全然見当たらない

 

仕方ないから、船乗り場まで走って行くわ」

 

あぁ、ごめんなさい!!

 

私が余計な一言呟いてしまったばっかりに

 

こんなことにシュースケを巻き込んでしまって!!

 

もー、その時の私ってば、どうか無事にシュースケ

 

最終の船に間に合って島へ帰れますよーにって

 

祈ることしか出来なかったわね

 

シュースケから「今、帰宅した」というメッセージが

 

来たのは、それから実に2時間ぐらい後になってからのことだったわ

 

私はそれを読んで胸を撫でおろしたのと同時に

 

「あー、楽しかった、気持ち良かった♡」って思わせてくれる

 

セフレメンズならこれまでにも何人かいたりしたけど

 

シュースケみたいに最後の最後までこちらの胸を

 

ほくほくと温かくしてくれるメンズはいなかったわねって思ったの…

 

to be continued…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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