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(再)飽食のひと~その6~

翌朝、あたしは本命中の大本命、アレックスとの逢瀬を

 

夕方に控えていつになくワクワクとしていたわけだけど

 

不発に終わってしまった、Mr.マッチョとの再トライアルも

 

少なからず生身のメンズに触れたという意味では

 

あたしに幾分かの満足を与えたみたいで

 

そりゃあ、あたしはトライアルのあった夜、

 

相変わらずの欲求不満ではあったものの

 

飢えに飢えて忍びなくオナニーをするという事態は免れていたわね

 

そー考えると、あたしは自分で思うほどには必ずしも

 

挿入による中イキにこだわっていないのかも知れないとも少し思ったわ

 

それが証拠に、Mr.マッチョとは金輪際会うことはないけど

 

だからと言って、心底憎み切っているわけでもなかったし

 

むしろ、ちゃーんと3回とも射精して

 

あたしに念願の中イキを与えたとしても

 

なぜなのか言い様のない嫌悪感、違和感をあたしに与えて

 

もー二度と会いたくないと思う輩だっていたりするわけで

 

ちなみにそれが、あたしが「モンチッチな男…Again!」で

 

まさに書こーと思っていたメンズだったのだけど

 

どーしても言い様のない嫌悪感だけ先走るものだから

 

記事の執筆は敢えてのほったらかしにしてるの

 

何だろー、この違いって…未だによく分からないでいるけど

 

敢えて言うなら、2人のメンズのオーラの邪悪さの違いかしら…ん?

 

さて、あたしは元々メンズに対して地位だとか年収だとかの

 

いわゆる社会的条件を設けて選択するということはしなかったものの

 

最近では、相手があたしの好みのタイプかどーかだとか

 

少し前まであーんなにもこだわっていた筈のPの形状や体重や身長、

 

そんな身体的特徴までそーんなにこだわらなくなってしまっていたの

 

だから先の記事でも書いたよーに、「出会い系ガチャ」と称して

 

敢えて事前の写真交換だとかを一切行わなくなったし

 

出たとこ勝負というか、

 

そ、全てはM神様の仰せのとーりに従うことにしたのよ

 

そーねぇ、余程生理的に受けつけない限りは、

 

あるいは、あたしに何らかの危険、不都合をもたらす男でない限りは

 

M神様はおおらかに「まずは寝てみろ」ってお告げになるわね

 

そ、食わずギライでは何も始まらない、まずは寝てみないと、

 

その男があたしと相性のいい男かどーか分からないもの

 

ダメだったらダメのデータが蓄積されて

 

ますますあたしの男を見る目が磨かれるというものよ

 

そ、だから最近では自分でもこーんな自分は

 

まさに子宮に従ってメンズを選んでいるよーな気がするわ

 

そんでもって、時々いるのよ、

 

激しく子宮から呼び求めるメンズっていうのが

 

あたしは大の子供ギライだし、

 

今となってはもはや妊娠しにくい年齢になってしまったものの

 

子宮にとっちゃー、そんなことなどどこ吹く風で関係ないとでも言うのか

 

自分が持っていない、それゆえに男の優れた遺伝子でも欲しがるのか

 

あたしの顕在意識などまーったくお構いなしで子宮レベルで欲して

 

あたしとそのメンズとを否応なしに、抗えない力で結び付けてしまうの

 

そ、一旦、あたしの子宮にロックオンされてしまったものなら

 

あたし自身は言わずもがな、相手のメンズだって決して抗えやしないのよ

 

そんでもって、その相手とは具体的に誰なのかと問われれば

 

元・初代第2愛人であった、ヒロシと

 

目下のところ、ポスト・タツノスケ師範と誉れ高い、アレックスね

 

そーそ、あたしは先日の東京出張でヒロシと

 

思いがけなくホテルの同じ部屋で泊まることになったの

 

厳密に言えば、前乗りして上京していたあたしのホテルの部屋に

 

遅れて上京したヒロシを呼び寄せたというのかな

 

それと言うのも、例のごとく、出張引率者でもあったあたしは

 

遅ればせながらにヒロシが出張に参加することを

 

別件でヒロシに直接連絡するまで把握していなくて

 

他の複数の参加者に割り当てて手配したホテルは既に空きがなくて

 

東京が不慣れなヒロシに単独で探し出して貰うにはちょっと面倒な

 

そんな小さなホテルしか残っていなかったわけ

 

あたしが一足先に前乗りして宿泊していたのは

 

天下御免のパレスホテル東京だったわけだし

 

元々キングサイズのベッドが置いてあるその部屋は

 

2名分で予約してあったわけだし

 

それなら、ヒロシだって探しやすいし、

 

あたしとも久々に逢瀬だって出来ちゃうわけだから

 

あたしは思いつきでそんでもってダメ元でヒロシに提案してみたのよ

 

ダメ元だと言ったのは、去年の秋に総会でヒロシと久々に再会して

 

あたしがその後で彼に逢瀬の打診をしたところ

 

ヒロシってば思いがけなくあたしの誘いを何も言わずに断ったものだから

 

単純になぜって疑問に思ったあたしがその理由を尋ねてみたの

 

それから、別日ならばいいのかとも

 

すると、ヒロシってば口重くこー答えたのよ

 

「…今、とても気に掛けている人がいて、

 

その人が何かあったときに直ぐに駆けつけてやりたい、

 

だから会えない」

 

「…ん?それって、一体どーいうこと?

 

つまりは、他に気になるひとが出来たから、

 

あたしとは関係を終わらせたいということかしら?

 

(あたしとしては、あんたと束の間の逢瀬がしたいだけで

 

別に好きな女が新たに出来よーとも知ったこっちゃないけど?)」

 

「…そういうわけじゃないけど、色々と都合があってダメなんだ」

 

「あ、そ(はー、何なんだ、このうやむやな言い方は?!

 

あたしから憎まれたくないがばかりに、

 

敢えてそんなまどろっこしー言い方してるのかしら?

 

いっそのこと、あたしからさよならを言われたいのかしらん?

 

だったら、あたしからお望みどーりにさよなら言ってあげましょーか?)

 

分かったわ、それじゃ、あたしからヒロシに連絡することは控えるわ

 

これから会いたいとか言って誘わないことにする

 

とにかく、今までありがと、ヒロシ、それじゃ、さよなら」

 

その後、ヒロシから返事が来ることはなかったし

 

あたしもそれで2人の関係はてっきり終わったものとばかり思っていたの

 

その後も、あたしたちは会議で顔を合わせることがあっても

 

特にお互い気にすることなく、

 

フツーにビジネスライクにやり取りをしていたわけだし

 

だけど!!

 

さっきも言ったとーり、ヒロシってば、

 

別に格別イケメンでもなければ伊達男と言うわけでもない

 

夜な夜な接待に明け暮れたおかげで、あたしと出会った頃より

 

20キロ近くも太ってしまっていたわけだし

 

もー、どっからどー見たって、50前のオヤジ!

 

それなのに、なぜかあたしは抗えない力で、

 

会えばいつでもヒロシに惹きつけられてしまうのよ

 

だから、新たに意中のひとがいたとしても

 

さすがに東京までは追いかけて来ないでしょ

 

それなら、一晩ぐらいあたしと昔のよしみで過ごしたっていーじゃない?

 

あたしはいたずらっぽくそーひらめくと

 

ダメ元でヒロシに提案してみたわけよ

 

珍しく夕方、奥方の用意した夕飯を食べている最中のヒロシに電話して

 

そばにいるだろー奥方の手前、表面上はビジネスであることを装いながらも

 

「…ね、これから話すことは少し込み入った話だから、少し席を外せる?」

 

と、しーっかりと念を押すことも忘れずにね

 

そんでもって、あたしはヒロシに改めて訊いてみたの

 

「ね、そー言うわけで、ヒロシはあたしと同じホテルの部屋に泊まる?どーする?」

 

「…ああ、一緒に泊まる」

 

呆気なくヒロシに同意されてしまい、

 

拍子抜けすると同時についつい他人事ながら、

 

「あんたの新たな想い人に対しては大丈夫なの?」って

 

人知れずそんでもって柄にもなく心配してしまったほどよ…

 

to be continued…

 

 

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