ベッドでのMr.マッチョの愛撫は日頃だったら
可もなく不可もなしって、あたしに切り捨てられていたことでしょーけど
何せ、久方ぶりに受けた生身のメンズからの愛撫だったものだから
あたしはゾクゾクと興奮しながら受け入れていたわね
ただ、まだ引きずる喉風邪のせいで、
ゼイゼイ、ヒューヒューしか嬌声めいた声は出なかったけどね
そんでもって、まごうことなき、「愛人タイプ」の彼は
あたしにせっせと精を出して愛撫するよりも
酒臭いとあたしのことをからかいながらも
そんなあたしとキスすることばかりを熱望していたわ
そーかと思えば、あたしのことを見下ろして
「すっごいキレイだ…」と藪から棒に褒めてくれたりする
うーん、そーねぇ、あんたがあたしの愛人メンズだったなら
それはそれであたしも好意的に受け入れたものでしょーけど
いかんせん、あたしたちはまさにセフレトライアル、
しかも再追試の真っ最中なわけで、
それでは趣旨から大幅にズレてしまうんだな
そ、つまりはそんなことなど、この場合、一切求められていないわけで
あたしがあんたにひとえに求めるのは、確かな勃起力だけなのよ
「きっと、Mr.マッチョってばこの期に及んでも勃起していないに違いない」
って、それでも、あたしは頭のどこかで冷静に予測したりしていたわけだけど
ええぃ、このまま栗イキによる外イキでまずは1ラウンド稼いでしまおーか
いやいや、栗イキならこれまで病床で散々行ってきたわ
やーっぱり、何だかんだ言ったって、
メイクラブの醍醐味はP挿入による中イキでしょ、そーでしょ?
だから、あたしはおずおずとMr.マッチョに言ってみたのよ
「…ねぇ、そろそろ入れて欲しーのだけど…」
「分かった」
実に明るく何の屈託もなく彼は返事したものの
こちとら見るまでもなく、彼のPは勃起していないことは明らかだったわ
うーん、明らかに勃起していないPに
ゴムを装着させて一体どーするつもりなんだか…
フツーなら、まだ勃起していないから待ってくれだとか何とか相談ない?
だからと言って、おんぶにだっこでこちらから気を遣って
あたしがキライで避けてるFすることをしおらしく申し出るのもイヤ!
自分の欲求なら、自分でちゃーんと声に上げて申し出よと思う
…って、確か前回のセフレトライアルで、
見かねたあたしが自らFを行うも
ED状態に陥ってしまったPには全然通用しなかったしね
そーんなことを1人でごちゃごちゃと考えながらも
ホント、Mr.マッチョはこの先どーするのかと思って見守っていると
どーにかこーにか奇跡的に神業で縮こまったままのPに彼はゴムを着けると
ホントにそのままあたしに挿入してきよーとしたの!!
おいおい、実にツッコミどころ満載だろ!
ひょっとしたら、ヤツには今のこのPが
立派に勃起しているかのよーに見えてるのか?!
いやいや…いくら何でもそれは…ないよね?
だから、さすがのあたしも呆れて、
あー、不本意ながらこー言ってやったのよ
「…あんた、それじゃ、いつまで経っても入れられないでしょ?
…いいわ、ゴム取って入れてみなさいよ」
はー、またやっちまった、あたしのお人好し!
ここで好色な男なら、ナマで入れられる期待と興奮とで
そ、まるで分かりやすい、わんこのしっぽみたいに感情豊かに
現金なぐらいすぐにでもカチコチになったりするものだけど
はー、いかんせん、Mr.マッチョにはそれも通用しなかったみたいね
彼はあたしのMの前でもぞもぞといつまでもまごついている様子だったから
これまた見かねたあたしが彼に代わって
彼のぐにゃぐにゃと縮こまったままのPを
あたしの長い爪で引っ掻かぬよー細心の注意を払いつつも
どーにかこーにかあたしのMの中に押し込んでやったのよ
そ、何度も言うけど、あたしはこれまで2人のEDの夫のおかげで
ちょっとしたEDの扱い方の大家になってしまっているの
とにもかくにも、Pは一旦Mの中に入れてさえしまえば
後はどーにでもなるってものよ
哀しいかな、あたしが昔取った杵柄と言わんばかりの、
我ながら感心もする、さも手馴れた感じで
ナマコのよーな頼りないPをすーっかりMの中に収めてやると
Mr.マッチョってばそこで初めて少し「うッ」と言う、
快楽の声を上げて後は水を得た魚のよーに、
縦横無尽にダイナミックに動き始めたわね
うーん、その動き、なかなか悪くない
そんなに激しく大振りに動いても痛くないのは、
Pが今やっとあたしの中で半立ちぐらいになって
硬さがまだまだ足りないからか…
これでどーにか、あたしもいよいよ本命の中イキにありつけるわねって
ほくそ笑んだ瞬間、Mr.マッチョってばこー言いやがったのよ
「…あ、もーダメ、イク!!」
は?!
あんた、EDからーの、
おんぶにだっこで丸投げして
あたしにナマ挿入して貰ってからーの、
半立ちで早漏かい!!
そ、メンズの中には知らなくて驚く人もいるけど、
半立ちでもしーっかりと射精出来ます!
Mr.マッチョが慌ててナマちんを引き抜いた後
あたしは怒りに震えながら無言で彼に背を向け
やはり前回とまーったく同じ構図でしばらく横たわっていたわね
所詮、口約束だとは分かっていたけど、
そんでもって、こーんな結果になることも薄々分かっていたけど
それでも、あんた、今回は大丈夫だ任せてくれって言ったじゃん…
それを信じて、あたしは病み上がりだけど、
わざわざあんた会いに出かけるよって言ったじゃん…
って、心中で白々しく抗議してみたものの…ね?
結局、あたしはこの間、一切何の改善策も施していなかった
Mr.マッチョのオナホールにされてしまっただけ
あたしの中では既にMr.マッチョを見限っていたものだから
今更こちらのエネルギーをムダに浪費してまで
彼に不平不満を言うつもりさえなかったわ
あたしは一刻も早く帰宅したかったから無言で浴室へ向かったのよ
そんでもって、このMr.マッチョの図々しーところは
彼にしても金輪際あたしが自分と
会ってくれないだろーことは分かっているものだから
一方的に押しかけてでもあたしと最後の晩餐ならぬ、
最後の入浴をせめて目一杯味わってやれって
1人で気持ちを整理したいあたしにお構いなく浴室に入って来たところね
だって、そこも前回とまーったく同じだったもの
あたしは一言でも口を開くと自分が取り乱して攻撃的になりそーだったから
そんな彼に敢えて反応することなく受け入れたわ
でも、一切あたしたちが会話をすることはなかったけどね
「…今から体洗うから出て行って」
あたしはやっとの思いで彼にひと言そー告げると追い払ったの
そんでもって、あたしはホントに泣きたい気持ちで人知れず叫んでいたわ
「…やっぱり、あんたしかいないの、タツノスケ師範、戻って来て!」
そ、何が辛いかって、Mr.マッチョの不甲斐なさに直面させられるたびに
あたしは不覚にもタツノスケ師範への未練の渦へと放り込まれてしまうことよ!
あたしが求めているのは、タツノスケ師範ではなくて、
彼を超える新たなセフレなのに!
Mr.マッチョの車から降りるとき、実に懲りてない様子の彼は
三度目の正直とか何とか口実を設けて、
あたしからまたもや何かしらの優しー言葉を
かけて貰うことを期待してるのか
運転席からあたしのことをじーっと見ていたけど
あたしはそんな彼の視線を敢えて無視して
真っ直ぐ前を見て歩いて行ったわね
あんたと金輪際、会うわけないでしょ?
そもそも、再トライアル受けられたことだって、
異例中の異例だったのよ!
そのことだけでもせめて感謝するのね!
ま、いいわ、明日こそは本命中の大本命、
アレックスと逢瀬するんだから!
あたしはそーやって気持ちを切り替えると、
自宅マンションのエントランスへと入ったの
そ、これ以上、外での不毛な情事の残骸は
家庭に持ち込みまないのが、あたしの流儀だから、ね…
to be continued…
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