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(再)飽食のひと~その2~

さて、このMr.マッチョという男、

 

本来なら「日替わりセフレ定食」の土曜日編で登場させる予定だったのだけど

 

はっきり言って、このMr.マッチョとのセフレトライアルは最悪で

 

今更思い出してちまちまと書き綴るのも辛気臭くてイヤ、

 

そーでなくても、ひっきりなしに色んなメンズとの逢瀬の記録、記憶が上書きされて

 

誰がベッドでどんな個性だったかなんて

 

そ、あたかも熱されたバターのよーに溶け合い混沌として

 

今ではその区別だって怪しーというもの

 

…というわけで、すーっかり記憶の彼方に追いやってしまっていたのね

 

Mr.マッチョと1回目のセフレトライアルをしたのはわずか2か月弱前の

 

去年の12月のことだったというのにね

 

Mr.マッチョとはサイト経由で知り合ったわ

 

当時、別れたばかりの、

 

元・東のセフレ筆頭、タツノスケ師範の後釜を見つけよーと

 

例のごとく、サイトのアダルト掲示板にて大体的に

 

セフレトライアルの受験生を募集していたことからあたしを知ったみたい

 

確か、その時彼は34歳で十分受験資格があったにもかかわらず応募はせずに

 

あたしに興味を持ち、あたしの日記とかを読んでくれていたりしたの

 

実際、あたしのプロフにもよく足跡を残してくれていたしね

 

だから、あたしもMr.マッチョのことは知っていたし、注目もしていたのよ

 

そんな中、ついにMr.マッチョからメールを貰って、

 

あたしと彼がセフレトライアルをすることは自然の流れだったわ

 

Mr.マッチョもあたしも、やり取りの相手とは敢えて事前の写真交換をせずに

 

会うよーにしているのだけど

 

それは、まず第一に大の写真キライのあたしには交換するだけの写真がない

 

今後も用意するつもりもないということと

 

所詮、平面的に一部を無造作に切り取っただけの写真では

 

その人の魅力を伝えきることは出来ない

 

そ、実際に会ってみると、好みかどーかはさておき、

 

そんなのっぺりとした写真よりか実物の方が往々にして魅力的だったりするわけだし

 

それに、Mr.マッチョってば、これは言い得て妙だと感心したのは

 

全ては会ってみてからのお楽しみ、

 

それがまさに「出会い系ガチャ」の醍醐味ということ

 

だから、Mr.マッチョもあたしも、相手への第一印象はさておき

 

目の前の相手との出会いをまずは受けれ入れ楽しむよーにしているわけ

 

そーねぇ、そー言う観点から言わせて貰えば、

 

Mr.マッチョはあたしのことを「当たりくじだ♪」と喜んでくれたものの

 

一方、あたし的には、彼があたしの苦手な無精ひげをあごにまで生やしていたこと

 

いかつそーに見える、金縁の少し色の入った眼鏡と辛うじて黒髪ではあったけど

 

丸刈りに近かった短髪にギョッとしてしまったわね

 

だけど!!

 

そのオラオラ系の見た目に反して、腰の低くてニコニコと愛想のいい姿勢に

 

単純なあたしはギャップ萌えで直に可愛く思えてきてしまったものだけど

 

ね、こんなギャップ萌えだって、

 

実際に会ってみてからこそ味わえるものでしょ?

 

うふふ、あたしは食では相も変わらずの、

 

いいえ、年々酷くなる偏食気味だったりするけど

 

海千山千を経た今では、メンズに対する小さな偏見は

 

どんどんと薄れていくよーな気がするわ

 

そんでもって、そんな偏見を彼らがぶち壊してくれるのが

 

何とも新鮮で楽しかったりする

 

もちろん、メンズに対して絶対的に譲れぬ

 

あたしの美学、哲学は今なおブレずにあるけどね

 

その太い幹だけがしーっかりとありさえすれば

 

あとは些末な枝葉などバキボキと折ってしまったって

 

構わないのがあたしのスタンス

 

さて、Mr.マッチョが積極的に話そーとはしないので

 

あたしもそこは遠慮して余り深堀して訊かなかったけど

 

何らか大掛かりな機械のオペレーターである彼は

 

あたし好みの、いわゆるブルーカラーのメンズであったわけだけど

 

でも、彼がこれまでのあたしの知る、ブルーカラーメンズと大きく違った点は

 

彼の肉体の筋肉は日々の労働で培われたものではなくて

 

筋トレと節制された食事による賜物だったということ!

 

だからこそ、このサイトでの彼の源氏名もMr.マッチョだったりするわけだけど

 

確かに裸体の彼は均整の取れた肉体でキレイだったと思う

 

だけど!!

 

「あ、トレーニングしてるのね」という以上の何の感慨もない

 

「男らしーわん♡」とか「うーん、そそられるぅ♡」という情欲がまーったく起こらないの

 

何度も言うけど、海千山千を経た今のあたしにはメンズに対して

 

以前みたいな明確な「好みのタイプ」と言うものがどんどん薄れていって

 

ま、それでも対外的には町田啓太が好みのタイプですとは答えるよーにしてるけど

 

何が何でも彼みたいなメンズがいいと言うわけでもない

 

あたしにとって捕食すべきメンズとは全て

 

M神様が直感で瞬時に教えてくれるものだから

 

「寝れるか寝れないか」

 

そ、この直感こそが全て

 

そんでもって、さらにM神様のお眼鏡に適うメンズに対しては

 

「キスはアリかナシか」まで実に直感で教えてくれる

 

大抵はそれに何の問題もなく従うのだけど

 

「イヤ、あり得ないでしょ」って

 

過去に何度かは顕在意識でどんなに抵抗しても

 

さっすが、顕在意識の数万倍もの力を持つと言う、

 

一般的に無意識とも呼ばれ、

 

今ではその一部をあたしがM神様と呼ぶだけある、

 

潜在意識の力は凄まじく

 

気が付けばどーしてもそのメンズと逢瀬せざるを得ない状況になったことがあったわけ

 

そんでもって、Mr.マッチョは「寝られる」部類のメンズではあったのだけど

 

だからと言って、意図的な筋トレで作り上げられた彼の肉体にそそられるものは一切なく

 

むしろ、にわかにざわざわと胸騒ぎのよーなものさえ感じていたわね

 

そ、今にして思えば、この時点でM神様はあたしに警鐘を鳴らしていらしたのよ

 

…あら、それについて書くには残された文字数が少なすぎるから

 

この続きは次回ね

 

 

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