教祖様、お疲れ様です
今回も引き続き、報告をさせて頂きますね
私はマコトの隣でこれまでにメンズから
感じたことのないワクワクを感じていたというところで
前回の報告は終わっていたかと思いますが
そのワクワクを感じる理由が分かりました
マコトが私のことを、
5ちゃんねる掲示板で話題になっていた
サイトに出没するおカマさんだと思いながらも
こーして会えるまでの間やり取りをしていたと
打ち明けてくれたからです
掲示板で騒がれていたおカマさんと私の境遇が
余りにも酷似し過ぎていると
例えば、そのおカマさんは東京駅近辺の高級ホテルに
滞在しており、相手のメンズにホテルまで来るように
指示して、襲ってしまうのだとか
そーいえば、靴擦れが酷くて動きたくなかった私は
ちょーど東京駅近所にあるパレスホテル東京まで
マコトに迎えに来いって最初は言ってたw
それから、土曜にサイトの掲示板へ
私に代わって書き込みしたのはまさに
教祖様だったから
文章はどこか男性的であったし
ナンパのメッカである、銀座コリドー街で飲んでいながら
更に誰かと会おうとサイトの掲示板で
呼びかけるのは一体どんな強者の女なんだ、
絶対に性欲過多なおカマに違いない!と
マコトは判断したよーで
そんでもって、マコトも敢えて性的に少し露骨な感じで
メッセージを送ったら、すんなりとそれに応じて来たから
ますます彼は私がおカマであることに
確信を深めていったということ
日頃は忙しくてそんなにマメにサイトを
チェックしているわけじゃない彼が
なぜか翌日、日曜日もサイトをチェックして
またもや偶然、私の掲示板の書き込みを発見してしまう
今度は銀座コリドー街から新橋に河岸を変えて募集してる
マコトからしてみれば、
こちらのやり取りを一方的に中断しておきながら、
しれっと翌日また相手を募集してる
どこをどー切り取っても怪しさ全開
だけど!!
怪しさ全開と思われる相手に限って実は案外
フツーの相手だったり、あるいはそれ以上の
当たりくじだったりすることは
往々にしてあったりする
むしろ、一見フツーで人当たりのいいヤツこそが
変態のサイコ野郎だったりすることも結構あったりして
怖さが全くないと言ったら嘘になるけど
それ以上に好奇心には勝てないから
思い切って飛び込んでしまえって
マコトは前日に引き続き翌日も、
懲りずに私にメッセージを送って来たというわけ
そーそ、「身バレの危険性もあるのに
俳優ならばこんなサイト利用しなくても
もっと色々と華やかな出会いとかありそーなのに
どーして利用しているの?」って訊いたら
「出会いが目的というよりかは
主に人間観察のために利用して
好奇心と刺激を与えて貰ってる
役者であるために日々何が出来るかって考えた末に
たどり着いた行為というか
それに、人間が好きだしね」ですって
ふーん、なるほど…
だから、「おカマ」の私にも
果敢に会いに行ったのねw
だから、マコトはこれまでにも
紙袋に人生の全てを積み込んで放浪する
半分浮浪者と化したよーな家出女性とか
1日に4~5人の男性とサイトで出会っては
セックスをするという、
明らかに病んだよーな女性とか
なるほど、都会ならではの
サイト利用の女性と会った話もしてくれたわ
そーそ、余談になるけど
都会の公園のトイレとかで見かける貼り紙
「注射針を捨てぬこと!」って
あの文言はさすがに地元では全然見かけないから
最初に見たとき、かなりゾッとしたのを覚えているけど
まさにそーいう使用目的で使っている注射針ってことよね?
…なかなかハードな人種が都会には多いよーで
それはそーと、大体、私たちのよーな年代に入ると
守りに入って全ての物事に対して億劫になりがち
否、最近では私たちよりもはるかに若い世代で
もー、しっかりと保守的に落ち着いてしまっていたりする
でも、これは私の自論だけど
人は時々、人生において「冒険」をしないと
人として奥行、幅が広がらないと思っているの
何も大それたことをしろと言っているのじゃない
自分の人生で「ワクワク、ドキドキ」
を感じる瞬間を作れということ
ワクワクと好奇心も感じつつ、
今の自分にとっては未知なる世界だからこそ
ちょっぴり得体の知れぬ怖さもある
そんな出会いがめぐってきたら
思い切って飛び込んでしまおう
ちょーど、おカマらしき女性の私に
果敢に会いに行ったマコトみたいにね
だって、その「怖さ」こそがスリルで
スリルが大きければ大きいほど
思い切って扉を開けてしまった後の
めくるめく新しくて楽しい世界との
遭遇を約束してくれるはず
仮にそれで少しぐらい失敗したって
火傷したっていいじゃないの
人は失敗から実に多くのことを学ぶもの
それが後々のあなたの引き出し、魅力となります
首尾よくいった物事については
人はほくそ笑んでそれっきり忘れてしまったりするもの
大体、人は少し失敗したぐらいで
やれ不幸だ、不運だって大騒ぎし過ぎ
自分を必要以上に責めすぎ
その失敗だって、何かを教えようとして
起こるべくして起きた「意味ある失敗」なのかも知れないのにね
本当に問題なのは、その失敗さえ受け止めることのできない
そのひとの心の余裕のなさ、考え方の狭さ
…おっと、長々と話の脱線、迂回してしまったわね
閑話休題
マコトみたいに、
いつまでも好奇心旺盛で
身軽なメンズって、
老いも若きにもそういやしない
「好奇心は猫をも殺す」
だなんてクソくらえ
私もマコトみたいに
好奇心の赴くまま
いつまでも自由気ままに
行動していたい
そんな同志愛めいたものを彼に感じて
私は珍しく初対面のこのメンズに
ときめきどころかワクワクの
シンパシーを感じてしまっていたのね
そーは思いながらも、現実では
焼き鳥の肉片が歯にはさまって
まさか人前で爪楊枝を使うわけにもいかず
気になる口元をついつい手で覆っていたら
それに目ざとく気付いたマコトは
「俺も後でトイレに行くから
先にトイレへ行っておいで」
ってさり気ない心遣い
うーん、素敵!!
少年のよーな心の柔軟さと
大人の男としての心遣い
いつもならここで、チャンカワイよろしく
「惚れてまうやろー!!」
って心の中で叫びそーなのに
そーならなかったのは、それ以上に強い
同志愛を感じてしまっていたから
焼き鳥屋を出る頃までには既に私の中で
マコトを私の泊まるスィートに
お持ち帰りしよーと決めていたわね
to be continued…
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