おつかれさん
ほら、私とトオルの誕生日は今月で、
一日違いじゃない？
本当は今月中に
合同誕生日会をしようと
計画していたけど、
あさってから私も東京出張だし、
トオルも現在、大阪出張だったりして、
なかなか開催実現のめどは立っていない状態ね
そうそう、昨日は急遽、トオルとの逢瀬が実現して、
私はとりあえず用意していた、スマホ用のキーボードだけ渡せたけど
お互いに贈り合うと約束した、肝心の誕生日プレゼントはまだね
今月じゃなくてもいいから、
次に逢えたときには渡せるように準備しておかないとね
今夜は、愛人四天王の一人、
メンズBこと、ヒロシと逢瀬してきたの
ヒロシは、私の誕生日のことを覚えてくれていて
明日はリョースケとの逢瀬だし
あさってからは東京出張であることも覚えてくれていたから
私に誕生日プレゼントを渡せるのは
今夜しかないって、彼から連絡があったのね
この間、ずっとヒロシとはラインのやり取りも
出来ていなかった状態だから、
そんな彼の心遣いがとても嬉しかったわ
嬉しいサプライズだったわね
そうよ、彼にもトオルと同じ、
手書きのラブレターをお願いしていたのよ
定時制、通信高校まで中退してしまった彼は、
そのせいか文字を書くことに、
大変なアレルギーを持っていたけど
私のねばり強いお願いについに根負けして
わざわざ準備してくれていたのよ
爽やかなマスカットカラーの封筒に
四つ葉の絵が描かれているバースデーカード
そこに伸びやかな文字で
「キデへ
ずーっと前から好きだったよ、ヒロシより」
って書かれてあったの
この意味深なメッセージの意味は、
後日、Kidechan’s men メンズB編にて
改めて紹介するわね
だって、トオルはヒロシのこと、ほとんど名前しか知らないでしょ？
ヒロシはトオルのことを、私のお気にの愛人ってことで知っているけどね（笑）
閑話休題
ヒロシは、見るからに、心込めて書いたって分かる文字で丁寧に書いてくれていたわ
さらに、そのカードを渡すときに、
彼は照れて、私に背を向かせた後で、
ノートから破り取った紙に、
彼なりの溢れる、私への想いをたくさん書いてくれていて
何と、それを朗読さえしてくれたのよ
もちろん、その原稿も、嫌がるヒロシから
奪って来たけどね
宝物だわ
もー、何かめっちゃ幸せで嬉しくて
ずっと笑いが止まらなくて、ニヤケてたわ
だって、素敵でしょ？
いくつも会社を経営して忙しく飛び回る彼が
どんなカードに書こうか
何を書こうか、どうやって渡そうかって
私のためだけに時間を割いて考えてくれる
それから、私のために手書きで
集中して心を込めて書いてくれる
何て贅沢、何て女冥利に尽きるかってことよ
ヒロシも、こんなことをしたのは
人生初めてだと言っていたわ（笑）
それから私たちは、
せっかくラブホにいたのに
お互いに洋服を脱ぐことさえも忘れて
ずっと語り合っていたわ
キスすることも忘れて
私は叩くと小気味いい音のする
ヒロシの恰幅のいい、
お腹ばかりをやたら叩いては
心底嬉しく楽しくてずっと笑っていたの
直前で飲んだシャンパンのせいか
私もほろ酔いでいつもよりか饒舌だったわ
そうこうしているうちに、
私の門限の時間が近づいてきて
そこでお開きとなってしまったけど💦
ヒロシは、そこはThe 昭和男らしく
「せっかくホテルまで来たのに、
キデを抱けず仕舞いかー
男として一生の不覚💦」
って少し残念そうに言っていたけど（笑）
そのリベンジも兼ねて、今度隣県にお泊りで
一緒にお酒を飲んで語り合おうってことになったの
でも、不思議ね
自他ともに認める、性欲モンスターの私が
メイクラブをせずに逢瀬終えても
欲求不満な感じは全然なくて
別れた後も、ずっとホクホクと心が満たされて
にんまりと幸せな笑みを浮かべていたのだから
ヒロシとの逢瀬の前には、同じく、愛人四天王の一人、メンズAこと教祖様と
あさってからの東京でのデートの
最終の打ち合わせをしてたのね
もちろん、教祖様も私に同じ
誕生日プレゼントをくれるのよ（笑）
ちょうど私の誕生日に
銀座のイタリアンレストランの個室予約したし
それから、同じく愛人四天王の一人、メンズDことしょーたも、
私のために手書きラブレター
喜んで書くって言ってくれたし
ただトオルだけは、私と誕生日が１日違いだし
トオルだけが私からの手書きのラブレターが
欲しいとねだった、唯一の愛人四天王だから
それに応えようと思っているけど
そうやって自分が
手書きのラブレターを書く身になってみて
初めて、彼らが私のために、
実にどれだけの労力を費やしてくれたのか
身に染みて分かるわね
ありがたいことだ❤️
感謝は尽きません
うふふ、私は昔から、男を見る目だけはあるのよ❤️
それはそうと、トオルはいつ私と合同誕生日会、開催できるの？
返事待ってるわ、またね❤️
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