PR

(再)情が深すぎる男2~その11~(第3愛人特集)

キデトオルの位置が

 

上下に入れ替えるべく

 

トオルが二人の体を動かしたとき

 

やはりトオルPは抜け落ちた。

 

ほらぁ…

 

今度はキデが下で仰向けになると、

 

トオルはそんなキデに覆い被さって、

 

すぐさま自分のPを入れて来た。

 

トオルキデの上でピストン運動をした。

 

今しがたイッたばかりのキデ

 

そんなトオルを目をつむって受け入れていた。

 

トオルはきっとこの間もまばたきもせずに

 

キデの顔を凝視しているのだろう。

 

キデは試しに少し目を開けてみたが、

 

やはり激しい眼差しで

 

キデを見下ろすトオルの目と合った。

 

キデは一度トオルに訊いてみたことがあった。

 

どうしてそんなに凝視してくるのかと。

 

そうしたら、トオルは次のように答えたのだ。

 

オレ、今こんなキレイなひととしてるんだ♪

 

って、感動しながらしてるせいかな

 

少し頑張ってそんなトオルと見つめ合ったものの

 

やはり照れくさくて、慌ててキデは目をつむった。

 

目をつむるとき、恥ずかしいと言う思いが

 

無意識にキデの顔をトオルから背けさせた。

 

するとトオルキデの顔を真正面に戻すと

 

きっとしばらくキデを凝視したことだろう、

 

その後、トオルキデにキスをした。

 

今ではトオルがイク前の、

 

ピストン運動の強弱の変化を熟知してるキデ

 

リズムが一向に変化しないトオルに訊いた。

 

…まだイカないの?

 

まだイカないよ。まだここではイカないんだ♪

 

そう言うと、トオルキデから自分のPを抜いた。

 

トオル二言目には

 

半年前から急に性的に弱くなったとこぼし、

 

そんな自分と折り合いを見つけたのだろうか

 

自分が射精するのは最後の最後まで取って置いて

 

それまではキデに思う存分

 

自分のPを楽しんでもらう、

 

自分もキデの中を楽しむという、

 

そんな彼なりのメイクラブの流儀が出来ていた。

 

性欲もさることながら、

 

常に1つにつながっていたいと切に願う

 

2人らしい流儀なのかも知れなかった。

 

トオルは時間が気になるのか、

 

全裸のままベッドから飛び出すと

 

自分のスマホを見て確認した。

 

良かった、まだ1時間ばかり時間はある♪

 

それから彼は、思いついたように

 

電子タバコを手に取ると、バスルームへ消えた。

 

今まではトオルキデから少し離れたところで

 

吸っていただけに、

 

その彼の変化にキデは目ざとく気付いた。

 

確か「逆ナン」で、

 

こーきの電子タバコのかすかな香りにでさえ、

 

気管支喘息を持つキデは咳き込んだ

 

と書いたのだが、

 

それをトオルは読んで配慮したのだろう。

 

ねぇ、タバコ吸いに行ったのでしょ?

 

構わないから、こっちで吸って

 

キデは一瞬でもトオルの姿が自分の視界から

 

消えるのは耐えられなかったし、

 

それでむせるのなら、大いに結構だと思った。

 

…いいの?

 

いいの

 

トオルは煙草を持って戻って来ると、

 

少しでもキデから離れたところで吸おうと、

 

ベッドから遠く離れたソファに腰かけた。

 

ソファに腰かけたトオルは、

 

間で開け放されたドアに遮られて、

 

キデからは半分しか見えなかった。

 

ねぇ、そこに座られると、

 

半分しかトオルが見えないの。

 

ねぇ、お願いだから、

 

もっと私からはっきり見えるところに座って

 

2,3回、座る位置の確認をした後で、

 

結局トオルはソファではなく、よりベッドに近い

 

椅子に腰かけてタバコを吸うことになった。

 

最近とみに性的に弱くなったとこぼすトオル

 

ふとキデは思いついて訊いてみた。

 

『逆ナン』でこーきのPがギリシャ神話の精霊、

 

サテュロス並みにキレイに勃起したと書いたけど、

 

トオルも20代の時は、

 

Pの先端が腹に着かんばかりだった?

 

キデがまだ「逆ナン」で

 

こーきとのメイクラブがどうだったのか

 

まだそこまでの話を公開していなかった頃、

 

トオルは珍しく自らラインを

 

送って来たことがあったからだ。

 

ブログ読んだよ

 

こーき君、すごくいい物をお持ちのようで

 

完敗だよー(T_T)

 

続きが気になる~

 

トオルは見えるか見えないかの

 

煙を吐くような仕草で口を開けると言った。

 

もちろん、20代の時はそんな感じだったよ♪

 

でも、結局こーき君とは

 

しなかったということだよね?

 

そうね、そういうことになるわね

 

それはそうと、ゆーや君との

 

メイクラブはどうだったの?

 

キデはそこで呆れてトオルの顔を見た。

 

まだこの時は、後に第4愛人となる、

 

ゆーやとの出逢いを書いた

 

読者とメイクラブ♡」の連載中で、

 

ゆーやとのメイクラブまで公開していなかった。

 

これまでにもトオル愛人筆頭の特権をもって

 

質問してもキデから教えられないと

 

再三断られ続けていたにも拘わらず

 

この期に及んでまだ訊いて来るとは。

 

それだけはネタバレになるので、

 

絶対に教えられません

 

ゆーや君、実に色んな体験されてる方みたいで

 

何かいい人みたいで、良かったね♪

 

そうね、とてもいい人だわ

 

…オレ、何の体験もしたことがない。

 

ゆーや君と一度会ってみたい♪

 

今度は驚いてキデトオルを見た。

 

それは一体どういうつもりで?

 

3人で会ってどうするの?

 

3Pでも始めちゃうの?

 

…うーん、いきなり3Pは緊張するから、

 

まずは食事会とか♪

 

キデは嫉妬深いトオルの性格を

 

熟知しているだけに

 

また出たかと内心苦笑いしていた。

 

尤も、今回はトオル

 

他のメンズについて

 

根掘り葉掘り訊かれる件数

 

激減したように思うのは、

 

彼がしばらく愛読していたらしい、

 

前作「情が深すぎる男」で、

 

いかに彼が嫉妬にかられて

 

せっかくの逢瀬だというのに、

 

他のメンズの話ばかりを

 

していたかという描写をしたせいか。

 

実際、トオルKidechan’s men サミット

 

開催したいとちょうど騒いでいたのも、

 

まさに彼が加入して間もない頃だった。

 

当時の彼は、先輩愛人ライバル心

 

むき出しにして

 

何かと張り合おうとしていたのだ。

 

でもそのくせ、キデがそんな彼をからかって

 

それじゃ、Kidechan’s men

 

ライングループでも作る?

 

って言ったものなら、

 

たちまちに彼はドーンダウンしたのだが。

 

今回もそんな調子でゆーや

 

張り合っているのだろう。

 

でも、もしもこの提案

 

ゆーやに伝えたものなら

 

好奇心旺盛ゆーやのこと、

 

喜んで乗って来そうな気もした。

 

最近、キデは他に誰か

 

メンズと逢瀬していないの?

 

していないわね、専ら執筆で忙しくて

 

今回誘う時も、

 

実はちょっとドキドキしたんだ

 

だって、他のメンズとの逢瀬と

 

被ってしまったらどうしようかって

 

そうだ、向こう1か月のキデの

 

逢瀬の予定を教えてくれたらいいな♪

 

そんなの分かるわけないでしょ

 

だったら、向こう1週間分とか♪

 

そんなの訊いてどうするの?

 

そもそも、そうそう逢えやしないくせに

 

だってキデは一時は

 

毎日メンズと逢瀬してたじゃないか

 

まだそれを言うか!!

 

いつまでも根に持つタイプ!!

 

だから今は執筆で忙しくて

 

せいぜい週1でメンズと

 

逢瀬出来たらいい方だってば

 

私のことを10-20代の青少年として

 

考えろと言ってるわよね

 

どう、自分が10-20代だった頃は、

 

たった週1の逢瀬だって少ない方でしょ?

 

そうだけど…

 

そうだな、執筆で忙しくなってキデは

 

メンズとの逢瀬が少なくなった

 

ということは、

 

キデが病気を貰う可能性も

 

ぐんと低くなるわけだから

 

キデがブログを始めたことはいいことだ♪

 

トオルはそこで一人納得したのか

 

後は黙々とタバコを吹かしていた。

 

 

to be continued…

 

 

人気ブログランキング 

 

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました