なつみから送られてきた、LINEのスクショには
こんなやり取りがされてあった；
カジモト：
すごかった
スタイル良くて、美人で、激しかった
気付いてなかったんか！
知人：会えたんだ
カジモト：
３時間頑張りました！
上に乗っていい？って訊かれて
顔面騎乗でクンニしてました
知人：元気ですね笑っ
カジモト：
やっぱスタイルいいと興奮しますな
サトシの頑張りで、また逢いたいって
いってもらえました！
何度か読み返した後でキデは目を上げた
酷使した目を癒すかのように
宙を見渡しながら考えた
これが自作自演の創作ですって？！
それにしては、私とカジモトとの
閨での描写が妙に生々しすぎるわ
第一、事前交換した写真は私の顔ぐらいしか
写っていないのに、どうして私の体形まで
知っているの？
「気づかなかったんか」って、一体何に？
やっぱり、ハメ撮りにってこと？！
沸々と沸き起こる疑問をそのまま
キデはメールに打った
「こんばんは
一体どういう意味ですか？
理解できずにおります
あなた様のご主人が、私とのやり取りを
友人としたというのは
あなた様のでっち上げだったということですか？
先日送ってくれた、ラインのスクショは、
あなた様の自作自演だったと？
でも、自作自演の割には
私がスタイルがいいことや
顔面騎乗とか
『気づかなかったんか』とか
ご主人本人しか知り得ない情報を
混ぜ込めたのはどうしてですか？
やはり、なつみさんは、ご主人を
かばっていらっしゃるのでは？
ちなみに、『気づかなかったんか』って、
一体何にですか？
やはり、ハメ撮りについてですか？」
このなつみという女性は、
情緒が不安定で発言がいつでも二転三転してる
尤も、今、彼女が置かれた状況を考えると
それも無理はない
でも、このなつみの発言を
鵜吞みにはしない方がいいだろう
でも、このなつみの悲痛な心の叫びだけは
本物に違いない
そう考えると、キデは自然と２通目のメールを打っていた
「仮にあなた様の自作自演だったとしても
私には怒る資格もありません
気にしてはおりませんので
どうぞそこまで自分を追い込まないでくださいね
私の立場で申し上げるのも
大変おかしいのですが、
私はあなた様のことを大変心配しております
私も今回の件で、大変反省し、
今後はこのサイトを利用するつもりもありません
退会も考えております
でも、しばらくは、あなた様のことが心配なので
あなた様とやり取りをするためだけに、
まだこのままサイトで退会せずにおりますので
いつでも何かあれば、ここへメールをくださいね」
まだ早い夜の時間帯のせいか、
それから１時間もしないうちに
なつみから返事がきた
「自作自演ということです
本当に申し訳ございません
お優しい方なので夫がよく思っていた理由も
分かりました
折角2人が出会って、良い関係になっていたのに
引き裂く形になってしまい
申し訳ございません
私自身、このサイトを退会致しますので
お気になさらないでください
ありがとうございました」
どうしてこの人は、ここまで自虐的になれるのだろうか
この人は何も悪くない
悪いのは全てカジモトなのだ
ひょっとしたら、そうすることによって
構ってもらいたがっているのだろうか
でも、そうだとしても、
私にいろんな想いをぶつけることで
少しでも気持ちが軽くなることがあるのなら
私はそれでも構わないのだけど
それから、なつみはキデの質問について
何一つ答えていないことに気付いて
キデはさらに彼女にそのことについて
メールを打った
「でも、自作自演の割には
私がスタイルがいいことや
顔面騎乗とか
『気づかなかったんか』とか
ご主人本人しか知り得ない情報を
混ぜ込めたのはどうしてですか？
やはり、なつみさんは、ご主人を
かばっていらっしゃるのでは？
ちなみに、『気づかなかったんか』って、
一体何にですか？
やはり、ハメ撮りについてですか？」
それからキデはさらにメールを打った
「それから、ご主人とは２回目以降、
逢いたいという気持ちは元々
そんなにはありませんでした」
to be continued…
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