通知で、カジモトからのラインであることを知ったキデは、
敢えてラインを確認しなかった
既読をつけぬためだ
通知にはメッセージの冒頭だけを確認することができ、それにはこう始まっていた
「キデ姫、元気にされておるかな?…」
キモっ!!
一体、どーいうつもりなの!?
私とあんたの妻がこうして連絡を取り合っていること、全然知らないの?
それとも知った上で、敢えて私にラインを送ってくるの?!
キモ過ぎる!!!
そして、そのカジモトからのラインを追っかけるかのように
その夜、なつみからもメールが来た
「LINE交換されてたんですね
もう関わりません、後はお好きにしてください
夫はあなたとのセックスが好きらしいので
お会いしてどうぞ。
こちらから訴えたりはしません」
なつみからのメールの前に、
さすがの図々しいカジモトも、異様な雰囲気を
2人の女性から察したのか
その後、すぐにラインの送信取り消しをしていた
その夜、虎ノ門にある、The Okura Tokyo の
スィートルームにステイしていたキデだったが
こんなゴージャスで非日常の素敵な空間で
なつみに返信するのは憂鬱であったが
いつ、なつみがサイトを退会して
音信不通になるかも知れぬ
やはり、非日常の情事の後始末をするには
ここはちょうど、うってつけの場所なのかもね
小さくため息をつくと
キデは返信のメールを入力し始めた
to be continued…
コメント