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(再)妻からのメール〜その8〜

通知で、カジモトからのラインであることを知ったキデは、

 

敢えてラインを確認しなかった

 

既読をつけぬためだ

 

通知にはメッセージの冒頭だけを確認することができ、それにはこう始まっていた

 

「キデ姫、元気にされておるかな?…」

 

キモっ!!

 

一体、どーいうつもりなの!?

 

私とあんたの妻がこうして連絡を取り合っていること、全然知らないの?

 

それとも知った上で、敢えて私にラインを送ってくるの?!

 

キモ過ぎる!!!

 

そして、そのカジモトからのラインを追っかけるかのように

 

その夜、なつみからもメールが来た

 

「LINE交換されてたんですね

 

もう関わりません、後はお好きにしてください

 

夫はあなたとのセックスが好きらしいので

 

お会いしてどうぞ。

 

こちらから訴えたりはしません」

 

なつみからのメールの前に、

 

さすがの図々しいカジモトも、異様な雰囲気を

 

2人の女性から察したのか

 

その後、すぐにラインの送信取り消しをしていた

 

その夜、虎ノ門にある、The Okura Tokyo の

 

スィートルームにステイしていたキデだったが

 

こんなゴージャスで非日常の素敵な空間で

 

なつみに返信するのは憂鬱であったが

 

いつ、なつみがサイトを退会して

 

音信不通になるかも知れぬ

 

やはり、非日常の情事の後始末をするには

 

ここはちょうど、うってつけの場所なのかもね

 

小さくため息をつくと

 

キデは返信のメールを入力し始めた

 

to be continued…

 

 

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