「対応、ありがとうございます
しかし、既に友人の方にも、私の情報が配信されているため
その友人の方もちゃんと私に関するデータが
削除されたかどうかまで
確認できない以上は不安で仕方ないです
その友人の方のデータ、削除も、奥様確認の元、
確実に行っていただけないでしょうか？
また、その友人が面白がって、
他の友人に配信した可能性はないと
断言できますでしょうか？
この度は、奥様の冷静で丁寧な対応のため、
こちらも是非穏便に済ませたいと思っておりますが
出会い系サイト被害に強い弁護士に
相談すべきかとも迷ったりしております
でも、繰り返しますが、奥様の対応が冷静で丁寧なので、
私も出来ればこのまま穏便に済ませたいと思いますが
やはり、不安がどうしてのつきまとう以上、
こちらもどうすべきか本当に迷っております
どうぞよろしくお願いします」
それから1，2時間して、すぐになつみから返事が来た
「不倫を堂々と伝えて来る時点で引いているので
写真を何かに使用するつもりもないし、
そもそも興味がないとのことでした。
そもそもその内容の以降のLINEも
恋人に見られ誤解されると困るので削除し、
今は見ることすら出来ないとのことでした。
とても真面目で危機管理能力の高い方なので
何か危害を加えることはありえないと思います。
ちなみに、その方はSNSや出会い系サイト等は一切使っていません。
ありがとうございます。
このまま穏便にしてくださるとありがたいです」
なつみからの返事からすると、
カジモトが私とのやり取りを送ったとされる友人像が
余りに完璧過ぎて、
逆にキデにはとても胡散臭く思えて仕方なかった
そんな品行方正な堅物の友人に
わざわざ、私との情事の生々しい内容を
報告するだろうか？
何のために？
そうなのだ、私が知りたいのは、
カジモトの友人のキャラではなくて
どういういきさつで、
私のことを報告することになったのか、なのだ
昨夜、キデの返事に早めに返された
なつみからのメールをぼんやりと思い出していたとき
キデは恵比寿の千疋屋で
ランチにハーフサイズのいちごパフェだけを
オーダーしたばかりだった
東京に着いてから、
モーニングシャンパンがここのところの
ルーティンとなっており、
いつもよりさらに食が細くなっていたのだ
周りは女性客ばかりで
そんな中、なつみからのメールを確認するという、
意味合いでいくら違うとはいえ
メンズが各々プロフで登録した、多数の顔写真が
真っ先に飛び込んでくる
サイトを開いて見るのは
さすがのキデでもためらわれた
そんなときだった
このトラブルの根源である
カジモトからキデへのラインへと連絡があったのは
to be continued…
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