みーんな、おつかれさん
あ、どーぞ、私のことは気にせず、お昼食べてね
その代わり、私の問わず語りに、少し付き合ってくれる?
朝のおしゃべりだけじゃ、物足りないみたい
うふふ、いつから、私、
こんなに饒舌になってしまったのかしらね?
セフレのジミーと出会ったのは、
確か高校2年の17歳の秋の始めだったわ
当時、私は国公立大学進学コースにいたのだけど
早々に落ちこぼれてしまってね
しかも、経済的理由と女子ということで
県外の大学には進学させないということになって
とにかく私はすっかり将来の目標、
ビジョンを見失ってしまってね
しかも、今もだけど、
当時もエキセントリックな女として
すっかりクラスで浮いてしまっていた私は
家や学校なんかに居場所も見つけられず
常にフラフラとしていたわね
そーそ、だから未だに私だけクラス会に呼ばれないのよ
え、「どー、エキセントリックだったの?」ですって?
知らないわよ、とにかく周りがそー私を
忌み嫌っていたのだから
あら、私としてはすこぶる真っ当な人間だと
当時も今も思っていますからね
私は今、住んでいるこの地を当時から
ずっと退屈で死にそーな地だと
呪い憎みながらも、結局この年まで
ついに脱出する方法も探さず見つけられず
相変わらず退屈な思いをしながら
しがみついているわけだけど
そーそ、当時はその死にそーなぐらいの
退屈を持て余してヒマつぶしに
よくテレクラ遊びをしていたものね
え、「テレクラって名前でしか聞いたことない
一体、それって何?」ですって?
悪いけど、分からない人はググりなさいな
そーでなくても、
このブログの主な読者は50代の男女で、
わざわざ説明しなくても皆、
分かっているというものなんだから
ジミーと出会ったのは、まだ夏の暑さ残る
9月の週末だったと思うけど
まだその頃は、ポケベルが流行る少し前で
…ええ、分かってるわ、言いたいことは
分からない人は、ポケベルについてもググりなさいね
まだ公衆電話を路肩でたくさん見かけた頃よ
テレクラに電話しても適当なメンズが見つからず
公衆電話ボックスから出てきたところへ
いきなり1台のセダン車が停まったの
その車から出て来たのが、ジミーだったわけ
「キミだろ?オレにテレクラで電話してくれた子って?」
「え?」
私が一体何のことを言っているのか分からずに
きょとんとしていると、
さらにジミーは私に近づいて私の手を取って、
しかも私に逃げられないよーに
私の腰にまで腕を回して車に乗せようとしたの
人違いしてると思ったけど、
「ま、いっか、こちらもまさにさっきまで
テレクラに電話していたのは事実だし
適当なメンズも掴まらなかったし
いいわ、この男と面白そーだから遊んでみよー」
と思ったのよ
…あら、もうこんな時間
上司である、枯れすすきの夫が
さっきから私を睨んでいるわ
仕事に戻らないと!
お互い、午後からの時間も頑張りましょ
またね~
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