おつかれさん
そうそう、昨夜の話の続きね
何て言うのかな、私にとって排卵期辺りが
鬼門かも知れないわね
その頃に無性に性的に飢えて
そんでもって、そんなときにポッと現れた、
日頃は歯牙にもかけないメンズに
引き寄せられてしまうのよ
ほら、私のポリシーに反して
40代のメンズとつい逢瀬してしまって
トオルを不機嫌にさせてしまったという、
あのロンP、もそーだったしｗ
ね、覚えてる？
そんでもって、このやり逃げくんも
そんなときにひょいっと、
私にLINEを寄越して来たのよ
それまで音信不通だったのにね
ちょうどその時、私は排卵期真っただ中で
ムラムラしていたし
そんなときに限って、
どのメンズとも連絡取れずにつれないし
そこへひょいっとLINEを寄越して来た
やり逃げくんがまさに神に見えた瞬間ね
コイツとは寝たくないなって思ったことも
すっかり忘れてしまって
ホント、自分でも現金なヤツだと思ったわｗ
だけど、ね
これまでの数々の、苦～い経験から
ファーストインプレッションで
何かイヤだなと思った相手とは
やっぱり寝るべきじゃないわね
その後、必ずと言っていいほど
ロクなことがない
でもねー、分かっているのに、
私も全く懲りないんだなｗ
後で聞いたところによると、
私から何の返事もなさ過ぎて
さすがのやり逃げくんも、
これは脈がないなって気付いたみたい
だけど、その時、ちょうど私と同じように
ムラムラしていた、やり逃げくんは
ダメ元で私に最後のLINEを送ったみたいね
そんでもって、思いがけなく
私の気を引いてしまったというわけ
子供のサッカーの送迎のための時間つぶしで
ちょうどヒマをしていたやり逃げくんと
私も適当なメンズが見つからずに
ムラムラしながら飲んだくれて
ダラダラと時間潰してた私との
珍しい、LINEのラリーが始まったというわけよ
「お疲れ様です！
仕事終わりましたか？」
「お疲れ様です
すみません、ずっと返事もせずに
放置してしまって
仕事は終わって、帰宅しています」
もー、今すぐにでも、コイツとでもいいから
メイクラブしたい！！と思った私はすかさず
やり逃げくんに訊いたわよ
「ところで、明日の予定はどうですか？」
「明日は、仕事終えた後から20時半くらいまでなら
大丈夫です！」
「…今夜は？さすがに急ですよね？」
「今夜はさすがに厳しいですね
明日じゃ、都合悪いですか？」
「そうですよね、失礼しました
ところで、どんなデートをしますか？」
うふふ、ここからは、怒涛の、キデお得意の殺し文句の数々よ！ｗ
「ご飯は人目につきそうなので、
ドライブとかどうですか？」
「いいえ、いっそのこと、もっと大人なデートを
してみませんか？」
「嬉しいです
僕も大人のデートがいいです！」
「うふふ、理解が早くて、嬉しいです
ちょうど、人恋しい感じだったので
その代わり、お願いがあります
ゴムを持参して欲しいのと
飲み物を用意して欲しいのと
私は炭酸水がいいです
ホテル代は出して頂けますか？
それだけです
もちろん、援交とかではないので
安心してくださいね」
「ところで、もう少し、お話ししてもいい？」
「全然いいですよ！
なかなか返事が出来ずにいて、すみません」
「ちょっと、もう既に、淫らな気分だと言ったら、引く？」
「全然引かないですよ！
実は、僕もちょっとそんな気分ですよ笑」
あら、もうこんな時間
早く寝ないと、お肌に響いてしまうわ
この続きは、また明日ね
ここから先、もっとオトナな会話に突入するのだけど
この話の続きは、また明日ね
あ、それはそうと、
トオルはいつ私と逢瀬出来るの？
あら、どーしたの？
わざわざ、私とやり逃げくんとのLINEでの
やり取りの箇所、スクショして送り付けて来るだなんて？
え、オレは一度に15名の女性とメールのやり取りしたけど
こんな色っぽい話なんて一度もしたことなかったぞ、ですって？
え、オレは思春期の子供の相談や、
嫁姑問題、介護の悩み、夫の愚痴…
ばかり聞かされてたぞ、ですって？
え、挙句の果てには今晩の夕飯のおかずの相談までって
え、だから今更ながらに羨まし過ぎるぞ、ですって？
それに、出逢った頃、キデはここまでオレに対して、
全然優しくなかったぞ、ですって？
うーん、ずっーと根に持つタイプね
でも、考え方次第よ、それだけトオルは
女性陣の心を鷲掴みだったということで♪
雲行きが怪しくなりそうだから、
今夜は返事はいらないわ、またね
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