ある平日夜18時半に、あたしと舐め犬クンはセフレトライアルを実施すべく
これまたこのブログでもお馴染みの、あたしが指定する、
自宅マンション近所のスーパーの駐車場で待ち合わせをしたの
あたしと彼はこの間、Kakaoに移ってやり取りを時々交わしていたわね
あたしは相手のメンズの熱量に合わせてやり取りをするわけだけど
どーにも、この彼は饒舌というタイプではないみたい
そ、寡黙という感じ
でも、だからと言って、メールのやり取り自体はキライじゃなく
あたしから全然音沙汰がないと、寂しく思ってしまうとも言っていたぐらいだし
そーんな感じだったから、もっと堅物な車(どんなのだ、それ?笑)に
乗っているかと思っていたら、彼の車はアイボリーのFIAT500で
ちょっとイメージ違いのオシャレで可愛い車だったものだから驚いてしまったわね
そんでもって、この頃は敢えて事前に写真交換をせずに
「出会い系ガチャ」を楽しんでるあたしは
夕闇の薄暗い車中で初めてじーっと舐め犬クンの顔を見たの
福祉施設で働いていると言っていたから、
あたしは勝手にガタイのいいメンズだと想像していたけど
実際の舐め犬クンは、今はやりの前髪重めで目が見えないよーな
マッシュルームカットをしていたし
身長はプロフから170㎝未満であることは分かっていたけど
体重も65キロぐらいというだけあって全体的に華奢だったわね
あたしと会うために慌てて一度帰宅し着替えて来たという彼は
ベージュやブラウンなどアースカラーが好きなのか
その色で隙なくボンバージャケット、ニット、パンツを着こなし
ちょっと薄着に思えた彼は首にはぐるぐると毛糸のスヌードを巻き付けて
それが何とも彼に似合っていたのが、うふふ、小憎らしかったわね
それに何よりも驚いたのは、未だにあたしとセフレトライアル出来る日のことを
虎視眈々と諦めずに狙って、今月末にも早々に第2回のファンミ開催にこぎつけた
あたしの熱心なフォロワーの、みたらし団子さんと顔立ち、体格はもちろん
雰囲気までも酷似していたことよ!
ちなみにみたらし団子さんは40歳と言っていたけど
今のアラフォーメンズのトレンドってまさにこーんないで立ちなのかしらん?
この初めての「ご対面~!」ってときに、図々しいメンズなんかは遠慮もせずに
まじまじとあたしの顔を見て値踏みしたりするものだけど
この舐め犬クンに至っては、相当の照れ屋さんなのか、
チラリとあたしの顔を一瞥しただけで
後はずーっと真正面を向いてハンドルを握ったままだったわね
セフレトライアル実施会場のホテルは事前に知らせておいて
当日、こちらがナビをしなくても
スイスイたどり着けるよー下調べをお願いするのだけど
そ、この彼もそれで一応ルート確認していたみたいだったけど
極度の緊張にあるのか、何だかおぼつかないよーな感じなので
あたしが拙いながらもナビをしてあげる羽目になってしまったわ
そんでもって、ホテルまでの道中で緊張を解きほぐそーと
あれこれ思いつく限りの話題で話しかけても
舐め犬クンってば、「はい」「いいえ」「そーですね…」ぐらいでしか
返事を返してくれやしないの!
いい加減こちらも一向に盛り上がらぬ会話に手を焼いてしまったわね
だって、そーでしょ、今からこんなに緊張でガチガチでは
もっと緊張するだろー、トライアルでは確実に本領発揮出来ないぞってね
あたしがふと思い付きで、彼の左手を握ったとき、
余分な脂肪のない彼の骨っぽい指は最近の若造メンズらしく
ひんやりと冷たかったわね
そ、あたしが若かりし頃握った、今の平成メンズよりも温かかった
昭和メンズの手はみーんな、あたしよりも体温高くて
真冬ならホッカイロ代わりにしたものだけどね
ま、これも時代の流れってヤツかしらね
さて、そーこしているうちに、あたしたちはホテルに着いたの
そんでもって、相変わらずガチガチに緊張している彼の代わりに
あたしが自動止水でバスタブにお湯を張りに行ったわ
ここまで緊張解けずにずーっと頑ななメンズも実に珍しーわねって
あたしが人知れず困り果てていたところ
その流れが大きく変わったのは、2人がバスタブから出た後からだったわ…
to be continued…
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