マコト、どうしたのかな…？
まさか、このまま私と連絡を取れないぐらいに
体調を悪化させていなければいいのだけど…
今月末の大阪逢瀬の件で、
１泊にするのか2泊にするのか
まだ私たちの間では結論が出ていなくて
最初、マコトは2泊は無理かも知れない
1泊になりそうだって弱音を吐いたとき
「愛人からのメール～その３～」でも書いたように
奇跡を引き寄せて無事に退院した夫の話をしたのだけど
それを聞かされたマコトは一念発起して
頑張って2泊で調整しよーとしてくれていたみたい
そりゃあ、マコトと2泊出来たら素敵でしょうけど
でも、１泊しか出来ないと言うのなら、それも仕方ない
その時は、久々に、私の唯一の女友達、サエを誘うか
はたまた1人ででも、少し足を伸ばして
私の好きな、癒しのスポット、高野山にまで
行ってみようと考えているの
だから、早めに返事を頂戴ねってLINEでお願いしたわけよ
そうしたら、マコトからこんな返事が来たの
「お疲れ様です！
ちょっとお待ちください（泣）」
2,３日の間だったかも知れないけど、
その間、私ばかりが控え目にLINEを送って
マコトからの返事はたったのこれだけ？
マコトの大変らしい状況も分からないではない
だけど、だからと言って、自分の気持ちを
むやみに押し殺して我慢ばかりなのもイヤ
こんなに待たされて、たった2行しかない
マコトのLINEに私は寂しさと不満を確かに感じてる
そんな自分を大人げないとかワガママだとか
物わかりの良い大人の女ぶって
頭ごなしに否定しない、するつもりもない
大事なのは、そんな自分の感情を
見ないふりして否定するのではなく
むしろ、しっかりと向き合って
相手の立場も受け止めつつ
いかにスマートかつ素直に伝えるか、なのだ
そんな時こそ大人の女としての真の力量が試される
「おつかれさん
待つのはいいけど、メッセージはそれだけ？
こんなに待っているのに、愛想がなさすぎるわん
もう少し待てと言うのは、ギリギリまで
調整頑張ってくれていると判断してもいいの？」
「ごめんなさい！
すぐ返事出せると思って、ちょっと待ってと言ったけど
直ぐには返事を返せなかった（泣）
頑張って調整してて今週末にはちゃんと返事出せる
会えるのは確定しているから凄く楽しみだよ♡」
それからまた再びマコトからのLINEは途絶えて
私の中でまたもや寂しさと不満が噴き出してる
夫には内緒で、マコトが出演している
ドラマのDVDを借りて来て貰い
それを素知らぬ顔して夫と一緒に観ては
そんな自分の心を人知れず慰めた
でもそれだけでも飽き足らずに
人肌さえも恋しくなった私は
やたら夫にしなだれかかって甘えてもいた
やばい、かなり重症だ
女としての心がぷすぷすとかなりくすぶってる
だけど、いいのだ、今は敢えて何も言うまい
分かってる、女として寂しさ、不満があるのを認めた上で
私が自分で決めた行動なのだから
だって、今、ロクにやり取りが出来ない状態で
自分の気持ちをぶつけても仕方ない
きっとそれはマコトだって同じこと
それに、きっとマコトは私たちのために
2泊で調整しようと奔走してくれているに違いない
それなら、今のこんなくすぶってる気持ちは
実際に2人で逢えたときにそっと伝えましょう
責めるつもりも非難するつもりも全くなくて
ただ私のこんな想いを知って貰いたいだけ
そして、私と逢えない間のマコトの気持ちも知りたい
ねぇ、逢えたあかつきには逢えないでいる
この間のお互いの気持ちを分かち合いましょう
そして、手探りで何か見出せれば素敵なことね
そう思っていた矢先、マコトから短いLINEが来た
「おはよう！
体調悪く仕事も激務で連絡出来ずにいる、ごめん（泣）
会うために頑張ります！！」
「おはようさん♡
体調悪いって、どんな感じなの？
本当にお願いだから、ムリはしないでね
そうでなくても猛暑で大変な時期なのだから
頑張りが過ぎて、私と逢えなくなってしまうのだけはイヤよ
それから、宿泊の日数は目処が立ったの？」
「コロナではなかったけど夏風邪みたいな感じ
調整の件、お待たせしてごめんなさい
明日になればはっきりと分かると思うから
明日の夜まで待って」
それからもう2日待っているけど、
マコトからの返事はまだ来ない
こちらからLINEを送ってみても
既読すら付きやしない
いよいよ返事も返せないぐらいに
寝込んでいるのでは？って、さすがに少し心配してる
だって、彼は日頃は多くを語らぬ男だけど
一度口にした約束はきっちりと守る男だもの
その点では、私はこれまでに出会った
どのメンズよりも一番信頼してる
多少もやもやとするものの
私がこれ以上やきもきしても仕方ない
物事はなるようにしかならない
どちらに転んでも
それが私にとっていつでもベストな流れなのだと
謙虚に受け止めて粛々と対応するだけです
則天去私、禍福は糾（あざな）える縄の如し、ってね
そして、ともすればささくれ立ちそうな私の心を
サラ・ヴォーンの ‘ April in Paris ‘ を何度も聴いては
彼女の震えるようだけどどっしりとして、繊細だけど力強い
甘くて穏やかだけどどこか物哀しい歌声が
私の心を緩やかになめしてくれる
マコト、今夜はこのままサラ・ヴォーンに
くるまれて眠るわ、おやすみなさい…
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