トオル、おつかれさん
さて、これがいよいよ最後のメッセージね
トオルに伝えたいことはたくさんあるのだけど
それらの中から何を選んで伝えようかって
私の瞑想タイムである朝風呂の
湯舟で浸かって考えていたら
ふと、涙が溢れてきてしまったよ
本当にトオルのこと、好きだったんだねって
おっと、だけどここで感傷に浸るのはまだ早い！
私にはトオルに守護天使からの
メッセージを伝えるという大切な任務を
任されているからね
それはそーと、トオル、
自分の仕事の量に見合っただけの
結果を出せていないでしょ？
うん、そのままの仕事のスタイルでは
永遠に結果は出せないなって
守護天使も言っているわ
だって、そーでしょ？
この間、トオルの口から出た言葉って
損失、効率、結果、減棒、役職解任…って
まさに自分の欲のことしか考えていない
言葉ばかりだものね
それから、マーケティング戦略、売上、社長…って
今のトオルは顧客のことを
全然見ていないの
顧客さえも、従業員さえも、自分の欲である
結果を出すための一つの駒でしかあり得ないと思ってる
それに、トオルの悪い癖は、
すぐに人と張り合おうとするところ
でも、自分が一人の顧客の立場だったとして考えてごらん
どんな店員、営業マンから物を買いたいと思う？
以前、トオルは話してくれたこと、あったよね？
「行きつけのコンビニのおじいさんの店員さんが
とても感じが良くてさ、そこで買い物をすると
癒されるというか、気持ちいいんだよね♪」って
今のトオルは、果たして自分の顧客や従業員に
そんな感情を与えられているのかな？
感謝と謙虚さ、
忘れてしまってない？
それから、人は、何も価格や品質だけで
購入を決めるわけじゃない
店員や営業マンの、
「この商品を使ったらお客さんは
良かった、助かったって
幸せな気分になるに違いないから
どーしても提供したいんだ！」
っていう心意気を買うんだよ
私だってそう、ブログ記事を書いていて
「この話はひょっとしたら誰にも
理解されないかもしれない
だけど、どーしても伝えたいんだ！」
って心意気で書いたものは
不思議と「いいね！」が多くついたりして
受け入れられているものだよ
ねぇ、覚えてる？
「シャボン玉理論」のこと？
それは一言でいえば、
相手のために何か
したいっていう心意気だよ
その気持ちを常に意識しているひとは
その気持ちがふわふわと
シャボン玉のように
その人の周りを浮遊してる
ま、オーラとでも言った方が分かりやすいかな
そして袖振り合うも他生の縁って
すれ違うひと、知人友人家族…とか関わり合うひとに
無意識にも意識的も幸せのおすそ分けしてる
そしてそれを受け取ったひとも、知らず知らずのうちに
それ以上のお返しをしてくれたりするものだよ
そうした交流の中に、お金や物品、人、チャンス…も
何もかも循環して流れているの
今のトオルはそんな連鎖を築けていないよね？
だって今のトオルは常に誰かから奪ってばかりだもの
自ら何かを他者にあげようとはしていないよね
だけど、よく考えてごらん、
トオルは数多の先輩を差し置いて
今の役職に大抜擢されたのだって
社長のご機嫌を取りたくて進言したのではなくて
本当にこの会社を今より少しでも良くしたい
という心意気からだったでしょ？
それから、コロナでマスクが日本中不足している中
奇跡的にマスク製造先を見出せて配布出来たのも
商売心からじゃなくて、どーにかして困っている人に
マスクを届けてあげたい
という心意気からだったでしょ？
私はその話を聞いて、これこそが
トオルの真骨頂ね、
と誇らしげに思ったりしたものよ
まさに私はそんな
トオルが大好きだったの
出逢った頃のトオルは、よく従業員に
物事を多面的に見ろとアドバイスしてると言ったけど
私からもそれに補足させてちょうだい
物事を敢えて、反対の時系列で見てごらん
フツーは、
過去 → 現在 → 未来 …①
となるけど
未来 → 現在 → 過去 …②
として物事を捉えて見るの
何か嫌なこと、つまりはネガティブイベントが
起こったとするよね
①の見方だと、
単に出来事があって
その結果が起きたというところで
思考はストップしてしまう
むやみに後悔して自分を責めたりなんかしてね
余程のことがない限り、
そこから先は何も生み出さない
せいぜい不運をお祓いしてもらうとかね
だけど、②の見方だと
未来の自分はこのネガティブイベントを
どーやって乗り越えてるのだろう
それは未来の自分にどんな影響を与えたのかな
未来でもこのネガティブイベントをネガティブだと
受け止めたままなのかな
それとも逆にこの経験があったからこそ
成長出来たとかってポジティブに考えたりしているのかな
そーやって、敢えて反対の時系列から考えてみると
ネガティブイベントは単なる物事の結果ではなくて
未来へとつながる、始まりの「種」にさえなってくる
一体どーいう意図で、
こんな出来事を体験させられたのかなって
だから、トオルも考えてごらん
結果を出せないのは何が不足しているのかって
焦って手段ばかりを考えるのではなくて
何を学ばせよーとしてこんな結果を出せない
状況に陥ってしまっているのかなって
謙虚に目の前の現実を受け止めてごらん
それから、今回、まさに断腸の思いで
私がトオルを手放したように
トオルも思い切って何かを手放してごらん
今までとは違った景色が見えてくるよ
減棒でも役職解任でもいいじゃないの
その気になれば後からいくらでも盛り返せるよ
あるいは想像だにしなかった
もっと素晴らしい世界と出会えるかもよ
あ、そっか、トオルは仕事に
執着しているのか
うふふ、その執着のもとの、
恐れって一体何への恐れなのかな？
そーそ、最後だから、トオルに打ち明けるけど
私には夢
があったんだ
それは、
トオルじーさん、キデばーさん
になって現職をリタイアしたころ、
2人で起業したかったなって
何も利益を出すのが目的じゃない
平たく言えば、2人で何か
ボランティア活動を始めるのよ
ほら、2人でよく話し合っていたじゃない
人のために何かしたいねって
そして、そーやって行われる
いろんな人々とのシャボン玉の交換
ね、何だかワクワクと楽しそうでしょ？
至る所で思いがけない、幸せな化学反応も起きたりしてね
トオルの同級生はリタイアしたら
フィリピンにでも行って、
娘みたいな若いメイドを雇って
悠々自適に隠居生活でもするかって言っていたけど
そんな、せいぜいメイドとしか交流のない生活は
じきに飽きて退屈になってくるよ
だって何も生み出しやしないもの
…さてと、いよいよ最後になりました
改めて、トオルに宣告します
トオル、あなたを、
愛人、クビにします！
今までありがとう、楽しかったよ
多分、これを書き終えたら、
思いっきり泣くかもしれないけど
でも、私の最近のお気に入りの言葉は
「風は未来から吹いている」なの
私はトオルとのことをどーやって消化して
そしてトオルとのことは未来の私に
どんな影響を与えているのかなって
トオルとのお別れが、
未来の始まりだと思ってる
だからもう振り返ったりなんかしやしないよ
それでは、
ごきげんよう、さようなら
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