ゆーや、おつかれさん
さ、今夜も、愛人帝王学の
レクチャー始めるわよ
そうそう、昨夜は私がホテルで
先にチェックインを済ませて
ツヨシの到着を待つところで終わっていたわね
それから1時間も経たないうちに、
ツヨシは本当にやって来たわね
彼が部屋で自分の荷物を下ろすのを見守りながら、
私はもー、軽く感動さえも覚えてしまっていたぐらいよ
本当にツヨシはここに私と2人きりでいる、
ここまでの紆余曲折あり過ぎた
実に長い道のりのことを思わずにはいられなかったわ
いつぞやのトイレ情事の時みたいには
二人ともガッついた感じではなくて
お互い今更ながらに照れてしまっていたわね
ツヨシと私はベッドの上で脚を放り出して座ると、
お互いに他愛のない話を始めたの
不思議だったわねぇ…お互い、門限がある身で
そこから逆算すると
正味メイクラブに割ける時間がどれぐらいで…
なんて考えることなく、
単純にツヨシとのおしゃべりを楽しんでいたわ
実際にツヨシは私よりも4歳ぐらい年下だったわけだけど、
すっかり私に心を開いて甘えたかのように私に
いろんなことを話すツヨシに、実際に長女でもある私は、
姉さん気質を知らず知らずのうちに発揮してしまうのかな
時々は弟みたいなツヨシをからかったりなんかしてね
うーん、甘え慣れていないのかしら、私って
ツヨシにしろ、トオルにしろ、
甘えてくる男に弱いのかも知れない
そーやって話に興じていると、
ツヨシがふと思い出したかのように
私にキスをしてきたの
ツヨシとキスをしたのは、
まさにあのトイレ情事以来だったから、
ひと月ぐらい経っていたのかしらん?
その間にいろんなことがあり過ぎて、
体感的にはもっと経っていたような気もしたけどね
そりゃあ、ひと月近くもお預けされていたものね、
キスだけで火が付いちゃうわよね
この間何度もツヨシを恨めしく思ったし、
愚痴も散々言ってきたけど、
間近で改めて見たツヨシは
やっぱり私の好みのタイプだと思ったし、
好きだわって気持ちも盛り上がったの
しばらくベッドの上でキスをした上で
シャワーでも浴びようかって話になって
2人ともベッドから出てその場で立ったのだけど、
お互いに服を脱ぐその間でさえも離れがたくなって、
服も脱がずにその場で固く抱き合って
またもやキスに耽ったの
立ってキスをしていると、またもや私は
目まいに似たようなぐるぐると
世界が高速回転している感覚に襲われて
あー、気持ちだけじゃなくて
体もこの人に酔って反応してるって思ったわ
そーいえば、最近はキスをしても
ここまで目まいを感じさせてくれる
メンズに永らくお目に掛かっていないわね
やっぱり、ある程度の障害って
スパイスとして必要なのかもね
ほら、この間の紆余曲折ったら、ホント、
お涙なしにはとてもじゃないけど
語れないレベルだったでしょ?
だからその分、相手のメンズに
並々ならぬ執着も湧いてくるというか、
それも相まってのことだと思う
だって、辛辣かも知れないけど、
どー考えたってツヨシ本人の魅力だけでは
ここまで目まいを感じられたとも思えないしね
それからシティホテルの狭いバスルームで
最初はツヨシ、それから私と
交替でシャワーを浴びたわ
トイレ情事のときに、
私を抱きしめてツヨシは、
私のことをいい匂いがするって言ってくれたから
待ちに待った今夜だっていい香りで彼を虜にしたい
だけど今から湯上りに露骨に香水なんて振った日にゃ、
彼の奥方に感づかれてしまいそう
だから、家を出る前のシャワーで、私お得意の、
ヘアミストを予め仕込んでいたりしてね
万年ダイエッターで、自分自身も10年前は
今よりも10キロも太っていたというツヨシは
私のランジェリー姿を見て、
スタイルいいねって褒めてもくれたっけ
この間あんなにドタキャンを繰り返して来た、
つれなかったツヨシとは
別人みたいで優しかったわね
ツヨシに乳首を吸われたとき、
あのトイレ情事での
めくるめく感覚が途端によみがえってきて
気が付けばもっともっとって上半身反らして、
ツヨシから離れまいって
グイグイと押し付けていたわね
何度も言うけど、
あのトイレ情事があったからこそ、
2人とも今夜が初めてのメイクラブだったけど
特に緊張することなく気負うことなく自然に楽しめたのだと思う
もちろん、トイレ情事だなんて褒められたことじゃないけど
だけど!!
はー、ツヨシもまたもや、
高速手まんニストだったのよ!
どーいうこと?ツヨシは
ギリ、THE 昭和男の部類の筈だけど?
Kide’s data によると、
昭和男の美徳は高速手まんを
しないことだったはずよ?
うーん、昭和男でも女性経験少ない方の男は、
あるいは独りよがりのメイクラブをしがちな男は
昭和だろうと平成だろうと、
やっぱりこの高速手まんをしがちね
あちゃ~(*_*;
って、さり気なくツヨシの手を
私のMから引き抜くとそれ以上させまいと、
もー、自らツヨシにFをすることを提案したわ
例のごとく、なおざりでおざなりの
私のFごときで
「…んんッ、…キデ…上手だね…」
なんてお褒め頂きまして
そーいえば、ツヨシは新婚旅行で
ラスベガスのカジノに行って
そこで同行していた新妻を放り出して
パツキン碧眼のポールダンサーの
お姉ちゃんにチップを渡して
欲望のままに個室でムフフな
ことをしちゃったもんだから
その後は修羅場も修羅場で
成田離婚の危機だったって
笑いながら教えてくれたことがあったけど
そんなおバカな武勇伝があったわりには、
風俗慣れしていないと見たわ
余りに気持ち良さそうによがるものだから
ついついこちらも可愛く愛おしくなっちゃって
「…飲んであげよーか?」
って言ったけど、ツヨシはそれは断ったわね
「ちゃんとキデの中でイキたい」って言ってね
あら、私の中では最大の愛情表現だったのだけどね
Kidechan’s men における
歴代愛人筆頭にしかしない提案よ
トオル出現前の当時は何てたって、
このツヨシが愛人筆頭だったわけだし
いや、そもそもツヨシとの関係を
ストレスなく続けて行くために
結成されたのが当時の
Kidechan’s men の
コンセプトでもあったわけだし
そーいえば、トオルにもいつか
提案したことがあったけど
トオルも同じように
「キデの中でイキたいから」
って断ったわね
やっぱり彼らはそこで果ててしまうと
後がないことを熟知していたのね
あら、もうこんな時間
今日のレクチャーはここまでよ
この続きは、また明日ね
しっかりと学んで、
素敵な愛人さんになってね♡
間違っても、トオルみたいな
ポンコツ愛人になってしまってはダメよ
それでは、またね〜
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