ゆーや、おつかれさん![]()
さ、今夜も、愛人帝王学の
レクチャー始めるわよ![]()
そうそう、昨夜はカエル男🐸
の説明で終わってしまったわね![]()
私はカエル男🐸の写真を見て
好き勝手にカエル🐸とかって
こっそり呼んだりしていたけど![]()
彼は余程サイト登録女性の扱いに慣れているのか
特に積極的にこちらの写真を求めて来ることもなかったの
それは写真嫌いな私にとって有難いことでもあったわ
だから、彼はこちらの顔など全く知らないわけ![]()
私は先にホテルでチェックインを済ませて
部屋で待機して、カエル男🐸が
近くまで来たら迎えに行くことにしたの
私は一応、彼の顔を曲がりなりにも
分かっていたわけだし
公務員の彼は定時でさっさと上がると、
一旦帰宅して私服
に着替えて
いそいそとやって来たというわけよ
彼のことはすぐに分かったわ
だって、プロフの写真どおりに、
ぺったんこのアマガエル🐸
の顔そのままだったもの
おぉ、だけど!
ダサい…いいえ、服装に無頓着なメンズは
夏以外の季節にはネルシャツを着がちね!![]()
何もネルシャツが悪いとは言ってはいないのよ
ただ、自分の顔の個性も考えずに
安易にチェックのネルシャツに逃げがちなのよ![]()
まさにこのカエル男🐸もそーだったわね![]()
こちらはデート服鉄板![]()
の、
体のラインを露骨に拾わない程度に
フィットしたニット
と
レースのタイトスカートでお出迎えしたら
カエル男🐸は急に
自分の無頓着な服装を恥じたのか
それに対して何かごにょごにょ
と
言い訳していたわね![]()
でも服装よりも気になったのは、
始終震えてる彼の手だったわ![]()
最初は私と初めて対面しててっきり
緊張しているものだと思っていたの![]()
だけどその後二人で一緒に
お酒を飲んで談笑している最中も
ずっと変わらずに小刻みに震える彼の手を見て
あー、そっか、
鬱病の薬の副作用ねって気付いたわ![]()
だって私の友人で、
鬱病で薬を服用している彼女にも
まさに同じだったことがあったから![]()
実際、彼はまだ通院中で最近薬の量を
減らしたばかりとも教えてくれたし
そんな彼だったけど、予め私たちのために
予約してくれた居酒屋は
その野暮ったい服装
を裏切って
決して大衆居酒屋のチェーン店ではなく
雰囲気のある個人経営のお店だったのには
好感を持ちながら驚かされたわ![]()
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メンズのお仕事話を聞くのが好きな私は
彼らにその話をせがんだときの
反応が2種類あって、
1つ目は身バレ等を警戒しているのか
言葉を濁して全く話してくれない人と
2つ目はよくぞ関心を持ってくれた
って
喜んで積極的に話をしてくれる人
に分かれるわね![]()
尤も後者の方が圧倒的に少なかったりするのだけど![]()
まさにカエル男🐸は後者のタイプであって
実際に会った彼はメールほど
饒舌なタイプではなかったけれど
でも彼のお仕事の話で
愉快に会食することが出来たわ![]()
昨夜のレクチャーで私が
カエル男🐸について
あんなに事細かに語れたのも、
まさにこの時に仕入れた話
だったからよ![]()
尤も食事も最後の辺になると、
アルコールが随分と回ってきたせいもあるのか
彼の話はやや仕事の愚痴に
走りがちではあったけれど![]()
それから2人でホテルへ戻って、
深夜過ぎても、世代的に近いせいか
まどろみもせずに実に他愛ない話で盛り上がったわ![]()
あたかもパジャマパーティーみたいにね![]()
でもやがてどーしようもない眠気の波に襲われたとき
いよいよ寝ようか
という話になって
2人してベッドで横たわったの
私はうとうと
しかけていたのだけど、
私の隣でまんじりともせずに
私をじっと見つめる彼に気付いて、
彼に思わず訊いたわね
「…私としたいの?」
うふふ、愚問ってヤツよね![]()
だって私は事前に彼に、
どっちに転んでもいいように、
「コンドームだけ用意しておいてね
」
って伝えてあったわけだし![]()
そりゃあ、当然それを使える方を、
フツー、男なら考えて期待するわよね![]()
私はしてもしなくても
どちらでもいい気分だったから
それなら彼に合わせて
してみようかなって応じたわけよ![]()
就寝のために既に消灯した
薄暗い部屋の中での行為であったし
かなり前のことだったような気もして
カエル男🐸とのメイクラブが
どんなものだったのか
正直そんなに覚えていやしないの![]()
それはきっと、可もなく不可もなし
だったせいもあるでしょうね
ただ1つ覚えているのは、
彼が正常位で挿入して
彼が言うにはいつになく
緊張しているせいだとのことだったけど
ちょっと長めのピストン運動の最中で
私ももう少しで中イキを
掴み取れそうなそうでないような
実にもどかしい感覚に襲われているうちに
彼が果ててしまった
ということかしら![]()
翌朝も2人で仲良くホテルで朝食を食べて
…ま、ここまでは悪くはなかったのよ![]()
2人でホテルを出て、彼の車で特に目的地もなく
ドライブをしているときのことだったわ
「後ろの車にぴったりとつけられて煽られてる」
って、カエル男🐸は突然言ったかと思うと
走行中にも拘わらず、
彼はサイドミラーをぴたりと
畳んでしまったの![]()
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「え、そーなの?」
私も確認して見ようかと思ったけど、
サイドミラーは既に畳まれていたし
仕方ないから目視で背後の車
を確認したものの
後継車のドライバーは別に
こちらを意識して見ているような感じもなく
普通に穏やかな感じで
運転しているように見えたわ![]()
やがてその後継車が左折していなくなると
カエル男🐸は再びサイドミラーを開いたの
それから程なくして再びカエル男🐸は
「後ろの車にぴったりとつけられて煽られてる」と言うと
またもやサイドミラーを
ぴたりと畳んでしまったわね![]()
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私が呆気に取られていると、彼は訊かれてもいないのに
こう弁解するように言ったのよ![]()
「自分に脅威を与えるものはとにかく遠避けろって
医者からも言われているんだよね」
きっとこれまでにもこんなことを繰り返してきて
同乗者に非難でもされたことがあったのでしょうよ![]()
確かにその時の彼はパラノイア
めいていたわ
走行中にも拘わらず、サイドミラーは閉じたり開いたり![]()
そしてカエル男🐸は運転走行よりも
絶えず後継車ばかりに気を取られてる
どー考えても、
正常な状況ではないでしょ![]()
私は内心命の危機
を感じながらも
カエル男🐸をとにかく
これ以上刺激してはならないと
黙り込んだまま、早くどこかで停車させて
彼の気持ちを落ち着かせなければと考えていたわ![]()
それから、なるほどこんな
パラノイア男![]()
とは誰とも
付き合いたがらないわねとも![]()
そうそう、その逢瀬の後から、
彼はLINEでも一転して口調が変わって
やたら私にダメ出しをして
説教めいたことを言うようになったの![]()
「キデはあのホテルで宿泊した時に
自分の私物の扱いがぞんざいだった」とか
「キデはコロコロと気が変わって
余りに気紛れ過ぎて、それはどうかと思う」とか
そして決定的![]()
だったのは
「キデ姫のためにサイトを退会する」って
こちらからお願いしたわけでもないのに
自らそう宣言したにもかかわらず
毎晩欠かさず23時から25時までの間は
しっかりとサイトで
他の女性を物色していたことよ![]()
別にサイトを利用し続けるのは
こちらも気にしていていなかったけど
自ら退会すると宣言したにもかかわらず
それをそもそも端から守る気もなかったという
彼のその、口先
だけで
私の歓心を買おうとした姿勢に
こちらは心底引いてしまって![]()
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カエル男🐸にはっきりと
「もうこれ以上、お付き合いできません」
とだけ伝えると、
彼をサイトからもLINEからもブロックして
関係を終わらせてしまったというわけよ![]()
大体、私のことを
「キデ姫」と呼ぶ輩に
まともな男が1人も
いた試しなどないわね![]()
あら、もうこんな時間![]()
今日のレクチャーはここまでよ![]()
この続きは、また明日ね![]()
しっかりと学んで、
素敵な愛人さんになってね♡
間違っても、トオルみたいな
ポンコツ愛人になってしまってはダメよ![]()
それでは、またね〜![]()


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