ゆーや、おつかれさん
さ、今夜も、愛人帝王学の
レクチャー始めるわよ
そうそう、なかなか私と会おうとしない
ツヨシに業を煮やした私が、
昼休みにわずかな時間だけど
落ち合う提案をしたところからだったわよね
この頃になると、やたら私の写真を寄越せ!って
ツヨシにせっつかれていたから、
ツヨシは日課の昼食後のウォーキングを
放り出してまで駆けつけて来たわね
ツヨシには予め当日の
私の服装を教えていたものの
ツヨシからは黒っぽいスーツを着てるとしか
教えてくれなかったのね
このオフィス街に黒っぽいスーツを着た、
40代のメンズは一体どれだけいるの!
って探し出すのに少し絶望的な
気分になったのを覚えているわ
上司である夫が用事で建物の中に
一人で入って行った時
ツヨシはどこにいるのかなと
雑踏の中で
きょろきょろとしながら佇んでいたわ
そーしたら、少し離れたところから
やたらこちらを見る、自転車を押した、
色白の背の高い男がいたのよ
ひょっとしたら、あの人がツヨシかしらん?
とも思ったりしたけど、いかんせん、
プロフの写真とは全くの別人!!
違うわねって思ったら、
何とその男が私の方へそろそろと近づいて来たのよ
「…キデ…?」
え????
えー?!?!
写真と全然顔が違うー!!
我が麗しの、池森さんはッ?!?!
…そーなの、ツヨシは珍しく
写真写りが異様に良すぎた男で
普通は逆のパターンが多いと思うのだけど
あ、でも、トオルもプロフの写真の方が
シュッとして実物より良かったわ
とにかく、実物のツヨシは、色白で、
のっぺらぴーん
とした薄い顔のメンズだったの
「…ツヨシ…なのね?」
ツヨシの緊張が伝染ったのか、
私までガラになく緊張してしまったわ
「…私って、アリなの?」
「…それは、後でLINEで伝えるよ」
そー言うと、お昼休みが終わりに近いこと、
上司である夫がいつ建物から
出て来るか分からないこともあって
ツヨシは自転車に乗ると、
そのまま自分の職場へ
慌ただしく戻って行ったの
途中で何度も私の方を
振り返ったりしながらね
ツヨシの声は男性の割に甲高い方で、
その声とも相まってツヨシは
まだ30代に見えたわ
写真ほどではなかったけど、
ツヨシは、
ま、私的にはアリと思ったわね
サイトで一番最初に付き合った
Q男が160㎝もないとても小柄な男だったから
180㎝近くもあってスラリとしたツヨシは
もー、それだけでかなりの
高ポイントだったわけよ
昼休みが終わるのを待たずして、
直ぐにツヨシからLINEが来たわ
「石田ゆり子かと思った!めっちゃ美人さん、
さっきはとても緊張したよー」
こーして、私たちの慌ただしい
顔合わせは終わったわけ
でもね!!
それでも、相変わらずツヨシは
「次はいつ会おうか?」
とは言ってこないわけ
どーして?!
私たち、職場もご近所同士なわけだし、
福利厚生のしっかりとした
大企業に勤めるツヨシなら、
社員にそうそう長時間の
残業など許さぬだろうから
その気になったら割かし出退勤の
時間は融通が利いただろうし
ツヨシが一声掛けてくれたら、
私はいつでも応じる用意は出来ていたのに
相変わらず、ツヨシからは
何も言ってこないわけ
実際、ツヨシも
「僕の彼女になるには、
まず僕たちがメイクラブをしてからだよね」
なんて言っておきながらよ!
そこでまたもや業を煮やした私が、
その日から程なくして
わざわざツヨシの職場近くまで
何回かお昼休みに会いに行ったわけよ
顔合わせからの2回目は
職場近くの駅のベンチに座って
お互い他愛ない話をしただけね
だけど、相変わらずツヨシから
「改めてゆっくりと会おう」
とも言ってこない!
私は一刻も早く、ツヨシと
メイクラブをしたいだけなのに!
これは一体何なの?!
いい年した大人の男女が
いつまでもお預けを食らってる状態は?
今日日の中高生カップルだって、
もっとやることはやってるわよ!
って欲求不満とストレスとで
とーっても腹立たしかったわね
その当時の私ってば、
相手とやることしか考えていない、
ちょうど盛りのついた中高生の男子みたいに
次の昼休みに会ったら、
いかにしてツヨシと肉体的接触を図るか
ひたすらそのことばかりを考えていたわ
そこで思いついたのが、
当時少し前に某芸能人が同じことをして
世間を騒がせてしまっていたけど、
多目的トイレにこもってムフフ…
なことをするプランだったの
ツヨシに提案すると、最初は驚いていたけど、
直に乗って来たわね
ツヨシの職場近くの駅の、
オフィスビルと飲食店街とが一緒になった
複合施設で待ち合わせをすると
挨拶もそこそこに多目的トイレへしけこんだわけよ
いよいよ今日こそ念願のツヨシとの
肉体的接触だと思うと
前日から体はずっとそわそわして気もそぞろだし
たぶん、その時から私のラブジュースは
ずっと垂れ流し状態だったわね
2人が自由に使える時間だなんて限られていたから
私たちはトイレのカギをかけると照れるヒマなく
ほんの一瞬見つめ合ったかと思うと
我慢できない私はツヨシからの
キスを促すかのように目を閉じたの
それでも敢えて私からキスを仕掛けなかったのは、
きっとそんなことをしたら、
ツヨシは男としてのプライドを傷つけられたと
思うことだろうって、本能的に察したからよ
念願のツヨシの唇が私の唇に触れて
間もなく彼の舌が差し込まれたとき
ツヨシのキスを受けて立ち尽くした私の
そのときの感覚ってば
おぉ、高速のコーヒーカップ
にでも乗っているかのように
私を中心にぐるぐると世界が回っている
そんな感じだったわ
うふふ、余りに待ち焦がれた男と
キスをすると感動し過ぎるのか、時々、
そんな感覚に襲われることがあるのよ
ツヨシはしばらく私を固く抱きしめて
キスをしていたけど
そのうちに私の胸元をまさぐってきたわ
ほら、私のおっぱいってば小振りだから、
いつでもブラに分厚いパットを忍ばせているじゃない
またもやツヨシも私のおっぱいではなくて、
私のブラパッドを撫でているわけだから
本当の私のおっぱいを撫でられたくて、
もどかし気にブラウスの裾を
自らたくし上げたわね
ツヨシは私のブラのなかに指を忍ばせると、
触ってくれと言わんばかりに
固く立った私の乳首をまさぐってきたわ
でもそーすると、もっとその先が
欲しくなってくるじゃない?
私は熱に浮かされたような状態で
ホックを外してブラもたくし上げると
ツヨシの前で私は完全に
裸となった胸を見せたの
ツヨシは何も言わずに中腰になって
夢中になって私の乳首を吸ったわね
私はもっとして!って言わんばかりにのけぞると
ツヨシに自分のおっぱいを押し付けていたわ
声を漏らすまいと自分の左手の甲を
必死になって噛みながらね
だってトイレの外では
始終途切れることなく
人の足音がしていたもの
ツヨシはこの期に及んでも
私のフレアースカートの中へと
手を入れるのをためらっていたから
(ちなみにわざわざフレアースカートにしたのは
こーいうことをスムーズに行うことが
出来るようによ)
片手でもどかし気に私は
ストッキングを
太もも辺りまで引きずり下ろすと
反対の手でツヨシの手を取って
私のショーツまで誘導したの
でもツヨシったら、
またもやここでも躊躇しているから
最終的に私は自分のショーツまで
太もも辺りへと引きずり下ろしたわね
そーしたら、そろそろとツヨシの指が
ようやく私のMへと入って来たわけよ
もっともっと奥へとためらわずに
入ってきてくれたらって思ったわ
あら、もうこんな時間
今日のレクチャーはここまでよ
この続きは、また明日ね
しっかりと学んで、
素敵な愛人さんになってね♡
間違っても、トオルみたいな
ポンコツ愛人になってしまってはダメよ
それでは、またね〜
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