そもそもあたしは、昔からずっと
狙った獲物を食うという、もはや肉食を通り越えて、
狙った獲物を単に仕留めるのが好きと言う、
しかも短期決戦型の狩人体質の女であったから
ちょーど、タツノスケ師範みたいな、
自分が一旦ロックオンした女のことを日夜研究して
自分のターゲットの傾向と対策を人知れずに練っては
日の目を見る日が来るのかどーか、それさえも不確かな中
それでもそのXデーを夢見て虎視眈々と待ち構えていた
あたしと全く戦法が違う、タツノスケ師範のペースに
気が付けばすっかり乗せられ、絡めとられていたわね
彼があたしに興味を持ってくれたのは
「まずはメールフレンドから♡」って言う、
自分でも赤面しそーな、イイ子ぶりっ子のプロフからではなく
あたしが感情の赴くまま自由気ままに本音を書き綴った日記からで
彼は数日間あたしの日記を読み続けて
ますますあたしに興味を持ってくれたみたいね
あたしが日記の中で声高らかに
「20‐30代のメンズが大好物♡」と謳ってる
40代の自分では到底適わない、
相手にされないだろーって、一旦は諦めていたものの、
それでも気になってあたしの日記を読み続けていくうちに
タツノスケ師範は気になる箇所を見つけたと言っていたわ
それは、あたしが「40代の愛人やセフレとは2回戦はない」と書いた箇所で
タツノスケ師範はそれを読んで次のよーに思ったと言うの
「何で、彼らは俺と同じ40代なのに、たった1度しか勃起しないのか？
2回戦、3回戦って当たり前じゃないのか？少なくとも俺はそーだけど？
仮にP（自主規制でPと置き換えています）がダメでも
その代わりに愛撫でイカせまくって満足させることが出来るだろう？
それがセフレとしてのマナー、引いては矜持とさえ思うし、
それを少しでも怠ってしまうと
せっかく獲得したセフレ女性をも失いかねないぜ？
だから、俺は徹底して愛撫などのセックスのテクニックを磨いて来たんだ」
タツノスケ師範はあたしの与（あずか）り知らないところで
見知らぬあたしの、自分と同世代の愛人・セフレメンズに
勝手にスケベな闘争心
を燃やし、だからこそ、
「このキデという女に何度もヒーヒー言わせて満足させてみたい」と
あたしにあのよーな、露骨エロ系メールをダメ元で送り付けたみたい
そんな想いをあたしに抱いていたとは露知らず
タツノスケ師範とあたしはすっかり意気投合して
メールのやり取りを始めたわけだけど
既にあたしはこのメンズと会ってみてもいいかなと思いながらも
あたしはセフレトライアルの実施要項の説明はおろか
トライアルに相応しい受験生かどーか確認するための
写真交換さえも一切行っていなかったことに気付いたのよ
きっとあたしはこのメンズと実際に会うだろーと予感はあったものの
それはそれ、やっぱり条件面はしっかりと確認しておかないとね
「それはそーと、タツノスケさん、あたしの性癖、把握されてます？
結構こだわりあって、ものぐさですけどｗ
それから、今の時点だけでも十分ネタ的におもしろいので、
確実にあたしと寝ると、ブログ・日記に書かれますよ
その覚悟は出来てます？ｗ」
「はい！こだわりあるのは知ってます
書かれるのは全然問題ないです、笑」
「確か、あたしのことを日記経由で知ったと言われましたね
それなら、あたしが以前サイトで色々と細かい条件を挙げて
セフレメンズを募集していたことを直接は知らないわけですね
念のため、ここで再度挙げておきます
あたしの条件は、道具、アナル、バック、高速手マン、潮吹きは禁止です
ゴムは絶対に着けること、しかもそのゴムは持参、 ホテル代は全額負担
顔面騎乗、もしくはバックからのクンニを希望するけど、
こちらからはFは極力致しません！
中イキ希望なので、外イキ不要、 騎乗位か正常位指定
あたしは一度中イキすると、回復に30分ぐらいかかるタイプです
そんな感じで少なくとも２回はイキたいです
逢瀬の希望は平日夜18時ぐらいから会って21時ぐらいには別れること
あたしの条件はこんな感じです、どうでしょうか？
もちろん、その前に写真交換させてくださいね」
「委細承知いたしました！
2回と言わずもっとイッテ欲しいな♡
でも、やはり最初は緊張するしな
心許せてないとこあるから、感じにくいよな、笑」
「あら、今からもー、予防線張ったりされてます？」
「いえいえ、俺は大丈夫ですけど、
今までに会った女性が初めてした時より、
2回3回と会った時の方が全然感じていたので、笑」
それからあたしたちはようやく写真交換を行ったの
自撮りの写真がないと言う、タツノスケ師範は
どこかの忘年会に参加した時の他撮り写真を寄越して来たわ
引きの写真ともう少し本人が大きく写った写真の2枚をね
え、それでどーだったの、タツノスケ師範の印象は？ですって？
それだけ散々、自分のセックスアピールをして来たんだから
自分に自信満々のさも、いい男なんだろー？ですって？
…うーん、そーねぇ…
…ぶっちゃけ、返事に窮するわねぇ…
それをここで書くと長くなっちゃうから、
また明日、お話しすることにするわ
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