場末の赤ちょうちん酒場。
キデのかつての愛人・セフレメンズ集団、
キデ’smen において、
元・2代目第3愛人にして、元祖ポンコツ愛人であったがゆえに
ブログにて公開愛人クビ宣告
されてしまった、トオルと
後輩愛人にあたる、元・2代目第4愛人、ゆーやとの
キデをめぐる座談会がひっそりと今夜も繰り広げられていた…
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「おい、ゆーや、まだあるぞ、キデに関する極意を
教えてやる
」
「…トオル兄さん、ボクたちとうの昔に
キデねーさんからお払い箱にされてしまっているのに、
得意気にねーさんに関する極意教えるって、
今更一体何に役立つのかな…?
そもそも役に立っていないから、クビにされたんだろ?」
「ん?何か言ったか?」
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「ううん、何も言ってない」
「キデが匂いフェチであることの続きだが、
キデには欲情する匂いがまだあるんだ」
「ボクにも好きな香りは幾つかあるけど
匂いで欲情って…さすが、キデねーさんらしいや」
「まず1つ目は、雨上がりの木々の若葉の匂いだ
その匂いに、瑞々しい青年の体臭を連想してムラムラするそーだ
実際、雨上がりの夜の街路樹でしばらく立ち尽くして
濡れた若葉の匂いを鼻孔一杯に吸い込んでいたらしーぞ
EDの夫としか男との接点がなかった頃にな
そのせいか、ウッディな香りに弱いらしく、
白檀の匂いにも妖しい気持ちになるとも言っていたな
ジャコウジカの雄の生殖器付近から出る香料、ムスクは言わずもがな
あいつ、余程飢えていたな…それから2つ目は、
夏の男子学生の運動部のロッカールームの匂いだ
…実はここだけの話、ムラムラするから、
今でもその匂いを嗅ぎに忍び込みに行きたいぐらいだそうだぞ」
「ボクは夏の男子のロッカールームの臭いには共感出来ないけど、
だって、思い出しただけで反吐が出そうになるからね![]()
でも、その理屈は理解できるかも
傾国の美女と誉れの高い、楊貴妃が唐の9代目皇帝、
玄宗からあんなにも寵愛を受けたのは、
実は楊貴妃は強度のワキガで、
それを逆手にとって楊貴妃は
自分のワキガと調和して得も言われぬ
いい香りを放つための丸薬を調合させ、
それを長年飲み続けたせいだとも言われているし
実際、現在の香水にも哺乳類の糞の成分が
香り成分として微量に調合されていたりするしね
太古の昔、ワキガはフェロモンの1つでもあったから、
案外、キデねーさんの嗅覚は退化していなくて、
そんな昔の感覚を鋭くまだ維持していているのかもね」
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「あれぇ、トオル兄さんがいない
…ん?外にすごすごと出て行こうとしてるぞ
…まさか、拗ねてる…?
…しまった、ついつい香り出る、
自分の知性と教養を隠しきることが出来なかった![]()
結果的にトオル兄さんに知識で
マウントを取ってしまう形となり
大体ポンコツ
のくせに、
自己顕示欲だけは強烈
にある、
兄さんのプライドをズタボロにしてしまったか
」
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「トオル兄さん、何か、ごめんよ…ん?」
ゆーや、トオルを追いかけて外に出ようとした途端、立ち止まる
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「何だ?兄さん…やおら上着を脱ぎ始めたぞ
…ん?ランニングまで脱ぎ始めた…
って、兄さん、ランニング着てるんかいッ![]()
昭和じじぃの象徴だぞ![]()
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一体何をするつもりなんだ?
…ん?あ!!
自分の脇の臭いを嗅いでる!!
楊貴妃のように、ワキガでないのがさも残念そうだ![]()
昭和男が未だに健康法だと妄信して止まない
乾布摩擦でも始めるのか?
…ん、イヤ、違った、脇の下をこすって…から…の
えー!!!![]()
うなじになすりつけるんかい!!
一体、何のために?!
…前回の座談会の記事で得意げに披露していた、
メンズのうなじの匂いが好きだと言う、
キデねーさんのフェチ情報に従い、自分のフェロモンとして
世の女どもへとアピールするつもりなのか?!
…兄さん、キデねーさんを基準に
世間一般の女性のことを考えないほーがいいぞ!![]()
ねーさんは、少数派の中でも少数精鋭の女だからな」
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「 あ!!
どーしよ、目が合った!!![]()
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…どーしよ、怖すぎて目をそらすことが出来ない!!
…ギャ、トオル兄さんがこちらを見たまま、
徐々ににじり寄って来ます![]()
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あぁ、神様、仏様、キデねーさん、
どーか、この哀れなボクをお助け下さい!!![]()
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あ、…と思ったら、今、目の前に![]()
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ぎゃ~!!!!」
…to be continued…![]()
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