マコトからまさかのサイトでブロックをされ、
それで刺激されたあたしはそのサイトの独自システム
ブロックした相手に「泣きの1通」の定型文メールを送る機能を利用して
マコトに送ったわけだけど、彼からも同じく定型文の返事
「メールありがとうございます、また後で連絡するね、ごめんなさい」
が来て、すんなりとブロックを解かれたのは、その日の夕方過ぎだったわ
あたしは午前8時過ぎに送って、返事が来たのは18時過ぎだったから
あたしはその間、10時間近くもハラハラ、
イライラしながら待っていたわけだけど
でも、きっとあたしってば、
こーやって振り回されて追い込まれるのが
キライじゃない、むしろ好きなのだと思うわ
実際振り回されている最中は、
「とんでもない!どーにかしてよ、この状況!!」って
歯はギリギリ噛み締め、息だって絶え絶えになりながら、
静まることを忘れた心臓の鼓動に激しい吐き気をも催しながら
のたうち回らんばかりなのにね
ちょーど2日目もあたしは教祖様のエスコートで
遠出をしたり、食事に出かけたり、
ランジェリーの買い物に付き合ってもらったり、
ホテルのバーで一緒に飲んだりした後で
ホテルの部屋に戻っても、まだ話し足りないあたしたちは
少し肌寒いバルコニー席で随分と話し込んでいたわね
そして、明日から仕事も始まるからと言って、
来年2月に東京での再会を約束して
教祖様を少し早めに送り出したのが
午後8時半頃だったわ
それから、あたしはタツノスケ師範に
教祖様が早く帰ったから電話をして来てと伝えてあったの
仕事を終えたばかりの彼は車内で待機していてあたしに電話をくれたわ
ほら、タツノスケ師範ってば、
高校生の息子さんと同居しているシンパパで、
あたしの存在も伏せていたから自宅からだと
どーしても電話をしにくかったのでしょ
まだまだ日中は暑くても、朝晩は急に冷え込むものだから
しかも、パイプカットの手術の後でまだ体調は本調子じゃない筈だし
あたしもそんな彼を気遣って、
30分程度電話したら切り上げて、早々に彼を帰宅させたのよ
タツノスケ師範との電話を終えた後で、
その頃にもなるとあたしは半分以上諦めの気持ちでサイトを見たの
マコトから何かしらの返事が来てるかどーか、
たぶん返事どころか既読さえもついていないだろーってね
案の定、そのとーりで、もはや確認する意味さえなかったわね
いつでもマコトと連絡を取りたいときは
彼はあたしからなんかのLINEなんて既読どころか未読スルーだから
あたしからサイトの彼のプロフにメールを送り付けるのよ
そんでもって、それを読んだ彼は、
あたしのLINEへと返事を寄越すの
きっとそーやって、
サイトでのポイント消費をセーブしているのだと思うけど
それに、サイトであたしを締め出したということは
この調子であたしのLINEだって
ブロック削除している可能性だって高いわ
だからあたしは、気を利かせたつもりで、
ブロック解除された彼のプロフに
あたしのLINEのIDや電話番号を知らせた
メールを何通か送り付けたのよ
だけど!!
一向に待てど暮らせど、あたしのLINEには
マコトから連絡が来ることなんてなかったわ
23時頃まで辛抱強く待ってみたけどね
万が一、マコトがロビーに出没した場合のことも想定して
部屋着にも着替えず、コンタクトも取らずに待っていたの
だって、ここはセキュリティーが厳しいホテルだから
あたしが彼を出迎えないと、
彼はエレベーターさえも1人では乗れないぐらいだもの
だけど!!
さすがのあたしもこれ以上、なしのつぶての相手は待てないわと
諦めて寝ることにしたのよ
だから、あたしが寝た深夜に連絡を寄越されても困るわって
その意味合いも兼ねて、
マコトに今夜最後のメールを送り付けたの
「今夜は会えそうにないのかな
待っていたけど、眠くなったのでもー寝ます
明日、会えますか?
明日もパレスホテル東京に滞在しています
明日、LINEなり電話なりください
おやすみなさい」
そんでもって、そのまま何の動きもないまま
2日目の東京の夜は終わってしまったの
今回の東京では、もーマコトとは会えそーにないのかも
いいえ、それどころか、
…そもそも、マコトってば、ホントに実在する男なのかしらんって
それさえも段々と疑わしい気持ちになってきたぐらいだったの
だけど!!
そんな無風だった、あたしの Love&Sex ライフに
突如、怒涛のよーな、そんでもって急転直下の展開を迎えるのは、
翌日の金曜のことだったわ…
to be continued…
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