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トーキョー・ラヴァーズ~その23~(東京愛人特集)

ショウと再び会ったのは、マコトと別れた朝、

 

それから缶詰で丸々1日研修会議を終えた夕方のことだったわ

 

あたしはパレスホテル東京を引き払い、

 

職場で用意した、西新宿の京王プラザホテルに河岸(かし)を変えていたの

 

あたしがチェックイン前に保管をお願いしていた

 

120㎝段ボール箱3を自分で運べとは言われなかったけど

 

それでも、パレスホテル東京とは随分と雰囲気が違い

 

折からの外国人観光客の大混雑ぶりと相まって

 

あたしはその喧騒の渦中に突然放り込まれて

 

おろおろと少しうろたえてしまっていたわ

 

ショウには待ち合わせ時刻を伝えてあったし、

 

夕飯を食べる場所も選定して置いて欲しいと

 

予めお願いしてあったものだから

 

土曜の夜のそんな無茶振りに途中でかなり苦戦を強いられたらしーものの

 

ショウは機転を利かして、新宿駅の1つ隣にある、

 

新国立劇場近くの東京オペラシティにまで連れて行ってくれたの

 

仰々しい名前の割には、

 

若干さびれた印象も拭えない複合施設だったけど

 

それでも、土曜の夜にこんなに閑散としているのは

 

逆にそれはそれで贅沢な環境なのかも知れないと

 

あたしは好意的に受け取ったけどね

 

元々、そんなに食へのこだわりがないあたしは、

 

お店選びに困ったら、

 

メンズも気兼ねせずに楽しく食べられる、

 

焼き鳥系の居酒屋をチョイスするのだけど

 

ちょーどそういうお店がまだ時間も早かったせいもあって

 

ガラガラだったから、ショウと一緒に入ったの

 

今日一日珍しく休日だった彼は、

 

職業上チェックしてる、撮り溜めしたTVドラマを視聴したり

 

その最中にあたしのブログの胆だと思われる記事を

 

ピックアップしてはざっと読んでくれていたみたい

 

あたしたちはめいめいのアルコールグラスを傾けながら

 

ブログの感想などをショウから聞かせて貰ったりしていたの

 

ホント、彼は職業柄、本とか漫画とかをドラマの原作としてはどーかという

 

視点から読みがちらしーから、あたしもついでに興味本位から訊いてみたの

 

「あたしのブログ記事はそもそもドラマになり得るかどーか?」

 

そーしたら、ショウってば、プロフェッショナルらしく、

 

そこは何の愛想もなく、にべもなく「ないね」ですって!w

 

それと言うのも、まず映像化に限界がある、

 

次に辛うじて映像化出来たとしても、主役をやりたがる女優がまずいない!

 

おぉ、何て説得力のある、そんでもって破壊力のあるコメント!w

 

なるほど~!忌憚なきご意見、誠にありがとーございます!w

 

そーやって食事を終えた後、あたしたちは再び、

 

あたしの宿泊ホテルである、京王プラザホテルへと戻ったの

 

2人で既に「メイクラブをしよう!」という話は

 

初回で会った時に話していて

 

「でも、いかにもって感じのラブホは好きじゃないな、

 

僕の家にでも来てくれてもいいけど、新宿からじゃちょっと遠いかもね」

 

って話になったから、元々はマコトが止まりに来るかもしれない、

 

その可能性も考えて、総務担当でもある、あたしは、

 

幸いなことに価格がシングルルームと変わらない、

 

ツインの部屋を手配していたわけだし

 

だから、ショウを京王プラザホテルのあたしの部屋へとお招きしたわけよ

 

この東京滞在でのあたしのメンズ運ってば、散々たるものばかりだったから

 

最後の夜を締めくくるべく、

 

ショウはきっとあたしに素敵な夜伽を務めてくれる筈よって

 

「でも、経験則上、過度の期待は厳禁ね」って言い聞かせもしながらね…

 

to be continued…

 

 

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