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セフレは外国人(エトランゼ)~その5~

「Wow! いいね…!」

 

あたしがセーターとニットスカートを脱いで、

 

白のキャミ、ブラ、ショーツ、それから網タイツ姿になって見せた時、

 

アレックスは目を細めてそんなあたしの全身を見たの

 

さて、どーするんだろー、

 

アレックスはこのままあたしのことを押し倒したいのか、どーか分からない

 

実際、アレックスはあたしのことを褒めてはくれたけど、

 

それからあたしに近寄ってくる気配もなかったので

 

それならばと、あたしはそのまま脱衣所に向かい、一人で入浴することにしたの

 

ちょーど、自動止水のお湯張りも、ピタリと止まったみたいだったから

 

おっと、あたしの逢瀬の三種の神器を詰め込んだ、

 

ヴィトンのバニティーケースも一緒に持って行かなきゃね

 

自宅の箸箱のよーな、細長くて狭いお風呂での入浴は嫌いで面倒臭いけど

 

ここのホテルは料金が安い分、掃除が行き届いていなかったりするけど

 

それでも、ベッドとお風呂場の掃除だけは

 

ちゃーんと分かっていて、入念にしてあるのよ

 

そ、ここは料金の割に、お風呂にはこまめに手を入れているみたいで、

 

いかにコストをかけずに、効果的にホテルに手入れしながら、

 

維持し続けていくか、実に要領を得たホテルの店主だなぁと、

 

利用させてもらうたびに感心してしまう

 

いつぞやは、泊りがけでのセフレトライアルを行ったことがあったのね

 

その時に、すーっかりあたしの気に飲まれてしまったメンズがいて、

 

彼はあたしに手を握られた瞬間から、

 

「この人のエネルギーには敵わない、きっと負ける」って、

 

咄嗟に感じて、実際、その後、

 

彼は謎の中折れ地獄ドクロと持病の頭痛がぶり返して

 

セフレトライアルを不合格になるどころか、

 

結果的に苦悶魂の一晩をあたしと過ごす羽目になってしまったことがあったの

 

その彼が二度とあたしと再会して利用することはないだろーって、

 

あたしに頼まれて準備した入浴剤のセットを丸ごとあたしにくれたのね

 

そんでもって、あたしはそのセットの中から

 

気ままに同じ揃いのモノを無造作に2個取ると

 

それを浴槽にドブンと入れて、湯舟にゆったりと浸かったの

 

所詮、場末のラブホテルの浴槽の清掃なんて信用ならないけど

 

でもそれは使う側のあたしにしたってお互い様、

 

衛生状態をいちいち気にしていたら、

 

そもそもこんなラブホなんて使えなくなってしまうもの

 

それに、第一、あたしは家で体を洗って来ているし、

 

ここで改めて湯舟に浸かるのは、

 

相手のメンズのPを値踏みする目的もあったけど

 

今回はあたし1人だから、この後のメイクラブをより楽しめるよー、

 

体を温めてほぐす、リラックスさせる目的の方が大きかったわね

 

そーやって、1人だろーとも、いつものよーにたーっぷりと入浴を楽しんだわ

 

あたしは脱衣所に出ると、ホテル備え付けのバスローブをまとい、

 

体の水分を拭き取らせながら、脇にデオトラント剤を塗り込み、

 

乾燥しやすい、すねとかかとには

 

ホテル備え付けのローションとミルクを塗り込んだの

 

アレックスは独身だから、

 

気兼ねなく、少なくともこれまで日本人メンズウケした

 

コロンを控えめに左手首に振りかけると、右手首とそっと重ねて伸ばしたのよ

 

それから、両手首をふんわりと髪先に当てて、軽く香りを移してね

 

あ、だけど、往々にして、欧米系のメンズは、メイクラブの際、

 

コロンをまとったりしているものだから、

 

あたしのとケンカしてうるさくならなければいいけど

 

彼の愛用するコロンのベースさえ分かれば、

 

こちらもそれに沿ったものをチョイスするけど

 

いかんせん、今回は仕方ない、いつものあたしので通させてもらうわ

 

それから、先々月に東京で、あたしの心服して止まない、

 

メンター兼パーソナルトレーナーでもある、通称・教祖様

 

ボディチェックであたしの全裸を見て頂いたとき、

 

「10キロ太ったという割には、そんなに体型が崩れていませんね」って

 

驚かれてしまったものだけど、その後で直ぐに彼は

 

「それは日々のセックス・エクセサイズによる賜物でしょう」って言ったのね

 

そ、確かにあたしは、メンズのピストン運動に委ねず、

 

自分でフリフリと腰を盛んに振って

 

自ら中イキを取りに行くものだから、その運動量たるや、きっと半端ない!

 

髪も体も全身、汗まみれになっていたりすることは

 

しょっちゅーだったりするから、デオトラント対策には余念がないの

 

実際、体温があたしなんかよりもはるかに高い、

 

アレックスとは隣で横になっているだけで

 

その体温の煽りを受けてこちらまで汗が吹き出しそーなぐらいに暑くなったし

 

さっすが、人類の祖と言われるだけあって、黒人メンズってば、

 

フィジカルの面において、その体力、スタミナが半端ない!!

 

実際、メイクラブの最中で、全身に大汗をかき、

 

ぐったりとして横たわるあたしを見て

 

アレックスから何度も「体力がないな」って

 

笑われてしまったぐらいよ

 

そ、あたしも退屈過ぎて呪っている、この町でアレックスも、

 

残業を避けて17時の定時で仕事を切り上げるものの、

 

すること、行くところもないから、平日は専らジムに通ってると言ってた

 

その賜物で、彼のお腹は平らなままだったし、

 

だからと言って、嫌味なほど全身の筋肉を

 

パンプアップさせているわけでもない

 

もともとスリムな感じの彼の体型を、

 

程よいナチュラルな筋肉でセクシーに味付けしてるって感じね

 

おっと、話を先走らせてしまったわね、時系列どーりに戻しましょ

 

さて、あたしはコロンをそーやってまとった後で、

 

湯上りの体の水分を吸い取らせるために羽織っていた、

 

バスローブを脱ぎ捨てると

 

逢瀬の三種の神器として持参していた、

 

シルクサテンのネイビーのスリップドレスを

 

身に着けると、その下は全裸といういで立ちで、寝室へと入ったの

 

さっすが、手馴れているメンズってば、万国共通で、こーやって、

 

女性がバスルームに消えている間に、部屋の灯りを暗くして

 

サッと自分はベッドの中で待ってくれているものよねー!

 

おまけに、アレックスってば、

 

何かムーディーな音楽をかけたいと言ってくれたのだけど

 

いかんせん、あたしの気が散ってしまうから、

 

それだけは丁重にお断りしたわ汗

 

アレックスはベッドの右側を空けてくれていたので、

 

あたしはその右側のベッドの縁に腰を掛けると、

 

枕元の炭酸水をごくりと一口飲み干した後で

 

スリップドレスも脱ぎ捨てて、ベッドの中に潜り込んだの…

 

to be continued…

 

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