おい、ゆーや、今日もオレが
キデに関する極意を教えてやるな
トオル兄さん、今日は何についてなの?
いいか、ゆーや、よく聞けよ
キデがメンズと最初にメイクラブをするまえに
しっかりと相手と要望10か条について
確認し合うのは、実に有名な話だよな?
そーだね、ボクがセフレトライアルを
受験する前にもしっかりと
念を押されたのを覚えているよ
ここでもう一度、
「要望10か条」の内容について
改めて確認だ
これを読んでくれている男性読者が
どこでどーまかり間違って、
キデと手合せをするという羽目に
陥らんとも言えんしな
…そんな恐怖な状況は、
幸いなことに
ほとんどないことだとは思うけど、
ボクも復習したいから、
改めて教えてよ、兄さん
1,バックはしないこと、厳禁(痛い)
2,高速手まんも、厳禁(不快この上なし)
3,左乳首ばかりの偏った愛撫、厳禁
(左右均等な胸の形成のため)
4,正常位か騎乗位に限る
5,2回は挿入してイカせること
(こちらの望むタイミングで挿入のこと)
6,顔面騎乗要望
7,避妊具を必ず持参、装着のこと
8,自分のドリンクと、私への炭酸水差し入れのこと
9,初回はホテル代を全額負担のこと
10,アナル厳禁(新婚病予防のため)
何か懐かしいなぁ、
確かにこーいう内容だったよ
しかしな、最近キデはこの要望に
重大な項目を1つ
入れ忘れているのに気付いて、
今から項目を付け加えて11か条にするのも
何だか音の響きもスッキリとしないし
聖徳太子の17条憲法
みたいにいっそのこと
要望が17項目に
増えるまでの間はしれっと
「要望10か条プラス1」
でやり過ごすつもりらしいぞ
そのプラス1の項目って何だったの?
道具は使わないこと、らしいぞ
そりゃあ、ねーさんにとって譲れぬ、
大事な項目だ
ま、これからオレが話そうとすることは、
そのプラス1の項目のことじゃないんだけどな
それじゃ、何についてなの?
項目2に、
高速手まんも、厳禁(不快この上なし)
って、あるだろう?これについてだ
最近、キデは
高速手まんとそれをするメンズとの
相関関係を1つ発見したらしいぞ
たかが高速手まん、されど高速手まんで
そんなに奥深いものがあったの?
是非聞かせてよ、トオル兄さん!
不幸なことに、
キデが高速手まんをするメンズと
遭遇してしまったのはキデが油断して
禁忌について伝え忘れていたか、
あるいは、まだ要望10か条制定前
でのタイミングだな
キデに対して高速手まんをしてきた
手合いは具体的に、
Q男、こーき、
…それからこれはフライングで
こっそりとここだけの話なんだが、
実はツヨシパイセンもそーだったんだな
…え、ツヨシ兄さんも?!
知らなかったよ…だけど、フライングで
先にここで教えちゃってもいいの?
ねーさん、怒らないかなぁ…
それはそーと、トオル兄さん、
相変わらずの地獄耳だね…
ま、この際、キデのことは
気にせずに聞けよ
キデはそこで気付いたことがあるんだ
それは、高速手まんをする輩は、
自分の思い込みが激しく、
目の前の女性の反応について
全く見ないどころか
自分の欲望にしか目を向けておらず
それどころか、
自分の愛撫に絶大なる自信を持っており、
こちらが少しでも改善を求めたなら
彼らは自分の男としてのプライドが
著しく傷つけられたと
メイクラブどころか関係性までも
一方的に放棄しようとしがちだとな
人の忠告を聞くことなく、
そのくせやたらプライドだけが高い
つまり、高速手まんの有無1つだけで
そのメンズの人間性まで
見通せてしまえるってわけさ
…やっぱり、たかが高速手まん、
されど高速手まんで、
侮ることなかれなんだね
だからキデはますますメンズと
初めてメイクラブをするときは
その出会いがサイト経由だろうと、
逆ナン経由だろうと
必ず「要望10か条プラス1」
を事前に伝えることでもしも相手が
高速手まんをする輩だったなら
相手の体面を直接傷つけることなく
高速手まんを回避、阻止することを
固く誓ったわけだ
ボクは実際に高速手まんなんかしたことないけど
あれってば、やってる方も手が疲れて
つりそうになりそうだけどね
そうだな、やられる方もやってる方も
何のメリットもなさそうだな
でも、ボクは少し悩むことがあるんだ
たとえば、ボクの中で試してみたい
愛撫の形があったとするじゃない
それを実際に試してみたとして
本当に相手は気持ちいいと
思ってくれているのか
それとも演技してくれているのか
ちょっと判断に困るときもあったりするよね
そーだな、良くも悪くも日本人は
本音を言わずに誤魔化してしまいがちだしな
なおさら、閨の中では遠慮しがちだしな
眉間に皺を寄せた苦悶のような表情が
怒涛の快楽を噛みしめてるがゆえなのか
実は不快感、苦痛を堪えてなのか
そこにあの何とも言えない、
淫らな感じの喘ぎ声まで加わると
ますます判断に迷いが生じるな
そー考えると、
気に入らなかった愛撫はもちろん、
気に入った愛撫についても
何かしらフィードバックしてくれる
そんなキデねーさんには
こちらも一瞬身構えたりするものの
ありがたい存在かも知れないね
でもな、1つだけ、方法はあるぞ
相手の女性がまさに自分が
している愛撫に対して本当は
どう感じているかについて知る方法が
え?兄さん、ポンコツなのに、
そんな画期的な方法、
知ってるの?
ん?何か言ったか?
ううん、何も言ってないから、
早く教えてよ
それはな、本当に気持ちいい
と感じた時にはもっとしていて欲しいと
無意識に女性は
体を押し付けてくるものなんだ
その反対で不快な時は、やはり
無意識に相手から体を離そうとする
なるほど~、何か説得力あるなぁ
でもこの動きだって微細なものだから、
やはり常に相手の女性に
気を配っていないとダメだけどな
…でも、不思議なのは、
いつでもトオル兄さんは、
女体についての知識だけは豊富なのに
それが実践では全く
活かされていないことだよね
だから挙句の果てにはキデねーさんに
KFF男呼ばわりされてしまっているし
…うるさい、オレは繊細だから
本番に完全に弱いタイプなんだ
おまけに加齢で中折れしがちという
負の要素まで加わったしな
…兄さんの背中に、
昭和男の悲哀を久々に感じてしまったよ
さっきはポンコツ呼ばわりしてごめんね
よし、今夜はボクがおごるから、
兄さん、一緒に飲みに行こうよ
そーだな、そーしよう
あ、ただ酒と聞いた途端、
立ち直りもめっちゃ早ッ!
そっか、忘れてた、図々しいのも
兄さんの持ち味の1つだったっけ
よし、行くぞ、兄弟
兄さん、後から行くから、先に行ってて
ボクはトオル兄さんみたいな
知識だけは豊富だけど活かせてない
残念な愛人だけにはなりたくないです
明日からもボクはメゲずに頑張って、
立派な愛人さんになるからねー
またね~
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