おい、ゆーや、今日もオレが
キデに関する極意を教えてやるな
トオル兄さん、今日は何についてなの？
いいか、ゆーや、よく聞けよ
キデは、男どもの
「ベッドの中で奉仕します」
という言葉に次いで信じていないのが
「性的に強いです」
という言葉らしいぞ
大抵の男は皆、こーいうらしい
オレは身の程をわきまえているから
少なくともキデの前では一度も
言ったことはないけどな
…ボクはあるかも、ねーさんの前で
…確かに、本領発揮とは至らなかったな
ちょっと耳が痛い話だけど、
ねーさんはどーして、信じていないの？
キデ曰く
そーいうヤツに限って、
いざキデとメイクラブをしようとしたら
ずっと中折れ
していることが多く
しかもそーいうヤツに限って
何も訊いていないのに言い訳するらしいぞ
「…昨夜は１人で３回もしたからかな」
しかも皆一様に回数は３回と来たもんだ
キデの経験則上
「性的に強いです」
と言った連中の中で本当に強かったのは
２割程度らしいぞ
キデ曰く
そもそも何を基準に自分は性的に強いと
判断して言うのか、そこが極めて
曖昧で主観的だから、
全くもって当てにならんとな
キデが推測するに、
性欲が強いだとか、
性的に強いだとかの判断は、
恐らく自分の
マスターベーションが基準
になっているのではと
考えているらしいぞ
週に何度一人でするのか
その回数、頻度だけで
自己判断しているのでは
なかろうかと
しかし、キデの
EDの２人の夫でさえ
どうやら自慰は何の問題もなく
出来ていたぐらいだから、
マスターベーションだけで
自分の性的強さ等を
判断するのはおかしくないか？
と思っているらしい
むしろ、週に少なくとも2-3回ぐらい
女性と中折れせずに性交渉を持ち
その都度2-3回射精して
ついでに顔面騎乗もサクッと
こなせてしまうぐらいなら、
それこそ真正の性的に強いメンズ
と呼べるとキデは考えているみたいだ
そーじゃない限りは、
「性的な強さは極めて普通だと思います」
って控えめに答えた方が無難だとさえ
キデは思っているらしい
そーでないと、キデみたいな女が
期待の閾値をぐーんと上げて
待ち構えているという、
実に地獄な状況
を
自ら招きかねないぞ
そんでもって、
キデの期待に応えられないとなると
挙句の果てにはこのブログで
散々ボロクソに書かれてしまうっていう
オチまでついてくる！
…急にボク、自信なくなってきた
それで行くと、ボクは１人でするのは
週でわずか1回だし、
尤もボクには大体週１で逢瀬してる
彼女もいたりして、
中折れはしていないけど、
でもキデねーさんが相手となると
途端に中折れしてしまったしな…
もー、ボクはこれから自分のことを
性的に強い男と自称するのは
止めることにするよ
でも、ゆーや、よく聞けよ
Kidechan’s men は
我々愛人枠メンズにとっては
実に優しいシステムだったりするんだぞ
え、どこがどーいう風に…？
ほら、Kidechan’s men において
セフレ枠メンズDは
過酷で不合理な
セフレトライアルを
合格せねばなれない、
甘えと妥協の一切許されぬ
唯一のエリートポジションだろ？
うん、そーだね
しかし、我々愛人枠メンズは、
甘えと妥協アリアリの
ゆるゆるポジションなんだ
そもそもキデは初めから、
我々愛人枠メンズには
セックスの能力をほとんど
期待していないということだ
その代わり、
精神的に楽しませてくれたらいいと
だから、Kidechan’s men において
愛人枠とセフレ枠を敢えて分けているのは
我々ポンコツ愛人にとっての
救済策とも言える
ちょっと、兄さん、
自分でもポンコツ愛人だって
自覚は一応あるんだね
…ん？でも、ボクも一括りにして一緒に
ポンコツ愛人呼ばわりするのだけは
止めてくれる？
でも、救済策のことを聞いて、
かなり気が楽になったけどね
ボク、来週末、キデねーさんと
お泊り逢瀬なんだ
…オレは、キデから
そんな逢瀬の予定の報告は
まだ聞いていなかったけどな…
え、まだ報告上がっていなかった？
でも、そーなんだよ
…オレもその日に逢瀬の予約、
入れようかな
ちょ、ちょっと、兄さん、止めてよ
そんなことされたら、
後輩愛人のボクが
Kidechan’s men の流儀に則って、
トオル兄さんに逢瀬の日程を無条件に
譲り渡さなきゃならなくなるじゃないか
ウヒヒ
…でも、キデねーさん、言っていたよ
トオル兄さんは、KFFの男だから
しばらくは逢瀬はいいかなって
KFFの男って、一体何だ？
そのKFC（ケンタッキー・フライド・チキン）
のいとこみたいな名前は？
キス、フェラ、ファックの
たった3つしか手数のない男
のことだって
だから、前作「情が深すぎる男２」の
執筆の時は、キデねーさん、
トオル兄さんとのメイクラブを
いかに針小棒大にして書こうかと
かなり頭を悩ませたらしいよ
そんでもって、そうして書いているうちに
たった３つしか手数のないトオル兄さんとの
メイクラブを再体験してしまって
もーお腹いっぱい、
しばらくは兄さんとの
ひねりのなさ過ぎるメイクラブは
ごちそーさん、したくないかな♪って
言っていたよ
い、痛ッ、兄さん、正論言われて
ぐーの音も出ないからと言って
ボクの頭をかじろうとするのは止めてよッ
兄さんだって、今から愛撫の研究に
励んだらいいじゃないか
…やっぱり、兄さんは、
ポンコツ愛人だな
…ん？何か言ったか？
ふー、やっと、ボクから離れてくれた
兄さん、しみけんが女性用AVを
プロデュースしてるみたいだから、
今からそれを一緒に観てみる？
そーだな、そーするか
…やけに素直だな…
何てたって、オレたちは穴兄弟だから、
これからも仲良くしないとな
や、止めてよ、そんな品のない言い方…
まだ先輩、後輩愛人と
呼ばれた方がいいよ
よし、弟よ、行くぞ
兄さん、後から行くから、先に行ってて
ボクはKFFのトオル兄さんみたいな
ひねりのなさ過ぎる愛人だけには
なりたくないです
明日からもボクはメゲずに頑張って、
立派な愛人さんになるからねー
またね～
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