キデねーさん、おつかれさん
あら、ゆーや、来てたの
…特に呼んだつもりもなかったのだけど
勝手に押しかけて来たのね
押しかけ女房ならぬ、押しかけ名誉愛人ね
何とでもどーぞ
ボクは気にしてないもんね
ボクはボクで、
これからも好き勝手に登場しては
勝手に好きなことを言って帰るからね~♪
もー、ねーさんの前で、
あざとい系男子はやめたんだ♪
どっちみち、空気を読まない、読めない、
ねーさんには通用しないしね
ボクはこの間、キデねーさんについて
1つ学んだことがあるんだ
キデねーさんみたいな、ハッキリ言って
人智を超えてしまっているよーなお人には
こちらも負けじと遠慮せずモノを言わないと
ねーさんのパワーに飲まれて
自分を見失いがちだとね
だって、あの神々し過ぎて
ボクら後輩愛人の誰もが近寄れなかった
第1愛人の教祖様でさえ、
ねーさんのパワーに飲まれて
謎の高熱まで出して
ダウンしたぐらいだもんね
あら、レディーに向かって
失礼な物のいいようね
まるで私が化け物みたいじゃないの
それはそーと、ボクの男友達がね…
あら、ちょっと、何のフォローもなし?
ん?何か言った、ねーさん?
…トオル張りの何も聞こえぬ大作戦ね
…ま、いいでしょ
それでね、ボクの男友達、ヨシヒコに
ねーさんのブログを紹介したんだ
ちなみに、ゆーやって
ボクのことだよって教えてあげてね
あら、なかなかやるわね、ゆーや
私の知らぬところで、ブログの布教活動
そんでもって、彼の反応はどーだったの?
…ねーさん、落ち込まない…?
ん?何で落ち込むの?
何か言ってきたの?
…ヨシヒコは、ねーさんのブログを読んで
その下品さとクセの強さに
最初はかなりドン引きして
「はっきりと申し上げますと、
ゆーやとのつながりがなければ
10秒で読むのやめるわ笑」
…って、言ったんだよ…
ぶはっはっは…
いいねー、その素直な反応!
まさに私の意図どーり!!
…それでねまだ後日談があって
ヨシヒコは後日、
キデねーさんのブログのことを
なぜか思い出して、
数日ぶりにまた読んだんだって
ほう、それで?
そーしたら、ヨシヒコは、
「前に読んだ時よりも、
なんか読みやすくなってた
目が慣れたんかな?笑
心の動きを詳細に書いているから
結構興味深いと言うか、
ちょっと面白いなと思ったよ笑」
って話してくれたんだ
フフン、ヨシヒコ、
私の策略どーりの反応を見せたわね
私がブログ記事を書くときに意識しているのは
実は、「共感」よりも「違和感」なのよ
どれだけ読者に、読後、
ざわざわとした感情を
与えるかってね
そーでなくても、世間では「共感」という名の
同調圧力が酷すぎるわ
もちろん、「共感」自体は素敵なことよ
だけど、そのせっかくの素敵な共感を
無言の圧力で強制してしまっているところがあるわ
「ほれ、お前もこれに共感、同調しろ!」ってね
それが出来ない人は、もはや奇人変人扱い
あるいは、人間的に何か欠陥を抱えている
と言わんばかり
あの酷さは、もはや、
一種のナショナリズムと
言ってもいいぐらいね
そんでもって、そこから一歩でも外れてしまうと
「炎上」と言う名のもとに一斉に叩かれてしまう
やれ、多様性社会だなんだかんだって
騒いでおきながら片やこのザマよ
私は、この「違和感」こそが
相手は自分とは違うぞっていう認識の始まりだと
思っているの
そんでもって、実は「共感」よりもより深く
相手の内部へ刺激を与えている証拠だとも
だからこそ、ヨシヒコは私のブログを
一度はくさしておきながらも、
後日また私のブログを読みに来たわけでしょ?
それだけ、後ろ髪を引かれるものがあったと言うわけよ
むしろ、ヨシヒコは最初に私のブログを読んで
なぜ10秒で止めたくなったのか
その理由を深堀りして考えてみるべきね
下品、クセが強い…の他に、
もっと何か重大な理由があったはずよ
きっと彼自身の中の何か触れられたくない
箇所に私のブログが触れて
刺激してしまったのでしょーよ
大体、今の風潮では、
ネガティブな感情に囚われてはダメ
そんな感情は排除しましょう
常にポジティブでいましょうって感じでしょ?
確かにむやみにそのネガティブな感情に囚われて
自分を見失うのもどーかと思うけど
一切それを見ることもなく排除してしまうのも
どーかと思うわ
むしろ、どーしてそのネガティブな感情が
生じてしまったのか少なくともその原因を
考えてみる価値は大いにあるわね
…あら、ゆーや、そこで固まってしまわないでよ
ちょっと、熱く一人で語り過ぎたわね
…それはそーと、キデねーさん、
ねーさんが無類のバゲット好き
だと聞いたから差し入れ持って来たんだ
あらーん、さすがあざとい系男子ねぇ
女の喜ぶツボを熟知してるんだから
どれどれ、早速頂いてみるわね
…ん?
…どーかした?ねーさん…?
…せっかく差し入れしてくれた
ゆーやの前でこんなことを言うのも
心苦しいのだけど、
でも、やっぱり、私思ったことは
どーしても言わずにはいられないタイプだから
言わせてもらうわね
…う、うん
柔いわ、これ!
私が求めているのは、
カッチカチのコッチコチの
口に入れると、上あごを削り取られそーなぐらい
固くて固くてどーしよーもない
ヤツがいいのよ
こんな味も甘いヤツじゃなくて
ほのかに塩味がぷーんってするヤツね
そんでもって、あまりの固さに嚙み切れないから
咥えたままじわじわと舌で表面をなぞったりして
唾液でお口が潤うまで口の中で放置しておくの
そんでもって、ここだという絶妙なタイミングで
嚙み切るのがいいのよ
とにかく、柔すぎるのよ、
柔いのは厳禁よ!
…ねーさん、今言ってるの、ホントに
ボクのあげたバゲットの感想…?
何か、違うものの感想みたいに
聞こえるんだけど…?
あら、まごうことなく、このバゲットの感想よ
今、食もやたら柔らかくて甘いものばかりが
もてはやされて、固くて甘くないものを
探し出すのが困難なぐらいよ
これも、ま、一種の
同調圧力みたいなものよ
私は、スルメとか煎餅とか、バゲットとか
とにかく固くてしょっぱいものが好きなの!!
…うふふ、それからPも…しかりね
あ、最後は自分で言っちゃった
気が付けばいつも多数派に背を向け
どこまでも時代の少数派街道を
孤高に突っ走る、そんなねーさんに
「バゲット婦人」の称号を
ボクは人知れず捧げて
今後もねーさんの奮闘ぶりを
しかと見守りたいと思います
それでは、みんな、またね~
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