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アナル坊やは不人気者!~その7~

あたしの腰にアナル坊やの腕が回されても

 

あたしは特にその手を払いはしなかったわ

 

むしろ、「なるほど、何だかんだ言ったって、

 

アナル坊やも36歳の、健康的な性欲を持つ、

 

そこはフツーの男だったのね」って安堵したというか

 

そんでもって、彼の腕にこちらも反応して、

 

より淫らな気持ちになったと言うか

 

しばらくそーやって夜景をぼんやりと眺めた後で車に戻ったの

 

そーしたら、車に乗り込むや否や、アナル坊やはこー言ったのよ

 

「今から、ホテルへ行きませんか?おれがホテル代負担するんで」

 

そーね、あたしもちょーどスケベな気分だったし、それはいい提案だと乗ったわ

 

そこであたし達は、例のごとく、あたしが贔屓にしている

 

ラブホ街を目指して車を走らせたというわけよ

 

ラブホのネオンが目の前に見えて来た頃、

 

大抵のメンズは「どこかおススメのホテルはあったりしますか?」

 

なんて訊いてきて、あたしも今ではメンバーズカードをこしらえて

 

贔屓にしてるホテルへと案内するのだけど

 

このアナル坊やに至っては、何かしら自分のお気に入りのホテルがあるみたいで

 

彼は得意気にこー呟きながら、さっさとそのホテルに車を入れてしまったの

 

「おれがデリヘルを利用するときによく使うホテルがあるんですよね

 

そこがこの界隈では一番安いんです、おれ調べましたもん」

 

高校時代から足繫くこのラブホ街を通うあたしは

 

大抵のホテルの特徴を熟知しているのだけど

 

そんなあたしでさえ全然知らなかったよーなホテルだったわ

 

しかも、何だか駐車場に乗り入れた時からイヤな感じのするホテルだったのよ!

 

暗くて、じめじめとしていてね、周辺のホテルが既にリノベを済ませて

 

令和に相応しい外観はもちろん、内装へと進化を遂げている中

 

もはや天然記念物と言わんばかりの、

 

「The 昭和!!」って感じのホテルだったわね

 

「おい、アナル坊や、くどいよーだけど、

 

キミは、ケミカルウォッシュのデニムといい

 

安全地帯の曲といい、そんでもって極めつけは、

 

このホテルのチョイス…

 

つくづく、昭和レトロをこよなく愛す男だな!」

 

って心中で1人ツッコミを入れずにはいられなかったわよ

 

恐る恐る、ホテルの部屋に続く階段を昇って部屋に入れば

 

むぅ、カビ臭い匂いが!

 

照明もマックスにしてもずっと薄暗いままで

 

淫靡と言うよりかは、陰湿な雰囲気だったわね

 

早速、アナル坊やにお風呂にお湯張りをお願いしたのだけど

 

バスタブだってひび割れしていたぐらいだものね

 

あたしはセフレトライアルの流儀として

 

初回はメンズにホテル代を全額負担してもらっているの

 

それは「受験料」と称して、メンズの閨(ねや)での振る舞いから

 

支払いに至るまでじっくりと観察したいからなのだけど

 

おぉ、このアナル坊やに関しては、

 

「あたしもお金を出すから、

 

もっとホテルをグレードアップさせてー!!」

 

って叫びたくなったわね

 

…尤も、入室した時点で時、既に遅しだったのだけどね

 

to be continued…

 

 

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