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アナル坊やは不人気者!~その6~

今流行りの、ふわふわ&甘々系のパンケーキですっかり胸やけしながらも

 

あたしとアナル坊やは早々にパンケーキを平らげてしまい

 

しかもお酒を飲んでいるわけでもなかったので

 

間が持たずに、仕方なくそのお店を出ることにしたの

 

アナル坊やはあたしが話題を振らない限り、

 

気の利いた会話なんて決して出来るよーなタイプではなかったしね

 

さて、どーしてこの時、絶好のチャンスだったのに、

 

あたしってばアナル坊やとお別れしなかったのかしら?

 

だってそれは、あたしは生理前でちょーど性欲マシマシの状態であったし

 

ちょっとずつ何かが足らないアナル坊やは、

 

やっぱり中坊のあんちゃんみたいで、もはや無邪気で憎めずにいたし

 

そんな子供みたいな彼に、ちゃんとした大人の男の性欲なんてあるのかしらって

 

お店を出る頃には、百戦錬磨の女のあたしでさえ懐疑的になってはいたけど

 

いかんせん、黙っているときのアナル坊やえせインテリ顔

 

やっぱりあたし好みでムンムンムラムラとそそってくるわけだし

 

さて、どーしたものかと、色んな想い、

 

打算がぐるぐるとあたしの中を駆け巡って

 

結局、そのまま去り難かったというわけよ

 

それを見透かしたかのよーにアナル坊やも、

 

引き続きあたしをドライブに誘って来たわ

 

それにしても不思議ねぇ…さっきは車内で聴いた時

 

安全地帯の曲だなんて、そりゃあ、悪くはないけど

 

「THE 昭和感、満載だな!」って苦笑していたのに

 

パンケーキのお店を出て、夜のとばりも思わせぶりにすっかり降りて

 

甘過ぎたパンケーキの糖質でいい具合に気怠く弛緩した今のあたしには

 

妙に安全地帯の曲がエモくエロくダイレクトに

 

子宮に響くよーな感じさえしたわ

 

アナル坊やは夜景がキレイな山があるってそちらへ車を走らせたの

 

うねうねとした山道を幾つか越えると

 

田舎の夜景を見下ろす開けた場所へとたどり着いたわ

 

田舎だからこそドライブデートの名所だなんて限られていて

 

既に誰かと何十回も来たことあるところばっかりだったけどね

 

でも、そこは大人の女のマナーとして、初めてのよーな振りをして

 

せっかく連れて来てくれたメンズをねぎらってあげないと

 

尤も、最近では滅多に来ることもなかったけどね

 

だってその時間さえ惜しんで会うなりホテルへ直行していたわけだし

 

久しぶりだったから、田舎特有の相変わらず間が抜けたよーな夜景にも

 

面白がってついつい見入っていたわね

 

そーやって夜景を、車から出てアナル坊やと並んで見下ろしていたの

 

そーしたら、あたしがふと何かの拍子でよろよろとよろめいて、

 

左ひじ先が軽くアナル坊やに当たってしまったのよ

 

ホント、思いがけない出来事だったの

 

何の下心も、意図さえもなかったのよ

 

それなのに!

 

後で聞いたところ、その他愛ない接触がアナル坊やにとっては

 

「おれのこと誘ってる?」って解釈したよーで

 

いきなり、あたしの腰に腕を回して来たのよ

 

きっと彼も彼なりに、ムラムラとこみあげてくる性欲を

 

解放するきっかけを探していたのかもね

 

to be continued…

 

 

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