あたしはアナル坊やがアナル坊やたる理由を聞かされた後で
いつものあたしらしくなく、全くのノープランで
雰囲気だけでここまで来てしまったこと
そして、こんなのっぴきならない状況に陥ってしまったことを
既に激しく後悔していたわ
やっぱり、相手のメンズがその気迫にたじろぐぐらいに
やり取りののっけから
「セフレトライアルの実施要項をお伝えします!」って
こちらの要望をハッキリと伝えるのが、
少なくともあたしにとっては一番合ってるやり方なんだわ!ってね
それから、目の前のアナル坊やに、
今更ながらに、沸々と怒りさえも湧いて来たわ
だったら、最初からプロフに「アナル希望!!」とでも
大きく書いとけ!!
フェイクであたしのMの穴をムダに使うんじゃねぇ!!!!
こっちは、出血までしてしまったんだぞ!!
だけど!!
こー見えても、気弱でお人好しの一面があるあたしってば
実際にはアナル坊やに情けなくこー言っただけだったわ
「…とうに門限過ぎてるし、あたし、もーそろそろ帰りたいのだけど」
すると、アナル坊やはそんなあたしの言葉など聞こえなかったよーに
さっきからずっと大事そーに抱えている、ローションのボトルを
薄暗い天井のライトにかざして、
しゃばしゃばと振ったりとこれ見よがしに見ていたわ
「…おれ、まだイッてないんですよね」
は?!あたしゃ、あんたに
アナルなんて貸したりしやしないよ!!
あたしはベッドで上半身を起こして、
身構えるかのよーに背後の壁にのけぞったわ
「…これだったら、ローション、
最初から温めていた方が良かったかな」
「……」
あたしがすっかり言葉を失ってじっとアナル坊やを見ていると
そこで初めてアナル坊やはくるりとあたしの方を見て言ったのよ
「…心配しなくても、アナルに入れよーとは思っていませんよ
その代わり、手でイカせて貰ってもいいですか?」
「……」
あたしが固まっていると、アナル坊やはあたしの両手を取り
手のひらを上に向けさせると、そこへぶちゅっとローションを
これでもかって言わんばかりにたくさん絞り出したの
「そのローションを両手にまんべんなく
たっぷりと伸ばして貰っていいですか?
ローションが足らなければ、いくらでも足してあげますよ」
「……」
「ほら、出来れば、両手のひらでローションを温めるつもりで
こねこねとこねくり回してくださいね」
「……」
すっかり主導権をアナル坊やに取られてしまったあたしは
相変わらず無言のまま、
大人しくアナル坊やの命ずるままに従っていたの…
to be continued…
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