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アナル坊やは不人気者!~その10~

ようやくアナル坊やもベッドで先に横たわるあたしの元にやって来て

 

おもむろに眼鏡を外してサイドテーブルに置いたわ

 

それでえせインテリ顔アナル坊やのイケメン度は3割減となっても

 

ここに至るまで実にたくさんの紆余曲折があって

 

そのたびにあたしは実に腹立たしかったり、

 

得も言われぬ、我ながら奇怪な感情に襲われたりしても

 

あたしはめげずにこのアナル坊やに食らいついて来たわけで

 

そんなあたしを自分でも、相当に物好きな女で

 

呆れるぐらいにスケベな女だと思ったわ

 

かつてあたしの愛人枠メンズの1人が揶揄したよーに

 

正真正銘、押しも押されもせぬ「性欲モンスター」なのだと思ったわね

 

でも、それでいいのじゃない?

 

だって、あたしは別に婚活相手を探しているわけじゃなし

 

単にメイクラブの相手を探していただけなのだから

 

性格、言動にたとえ難あったとしても

 

そこは、ほら、あたしお得意の「腐りかけのオレンジ理論」

 

傷んでいて食せないと思った箇所は

 

さっと切り落としたらいいだけの話で

 

みみっちい性格のあたしは、大抵、美味しく頂いてしまう

 

尤も、そんなあたしでもかぶりついた途端に

 

オエッて思わず吐き出してしまった、

 

そんなオレンジにも時々遭遇したりすることがあるけどね

 

でも、それもこれも果敢にかぶりついてみないと分からないことよ

 

案外、美味なる果肉があたしを待ち受けてくれたりもするのだから

 

眼鏡を取ったばかりで目をしばしばさせながらも

 

アナル坊やはあたしにキスをしてきたの

 

そ、折から生理前で性欲マシマシのあたしはとにかく男に飢えていて

 

重なった彼の唇でますます火がついて、無意識に彼のうなじに腕を回すと

 

無我夢中で彼の口を吸ったわ

 

これまでに女にモテて来ず、キスの経験少なく

 

自分のキスに自信がないメンズは

 

とにかく全面的にあたしに任せてくれたらいいと思うわね

 

アナル坊やがこれまでにモテて来なかったのは明らかで

 

今夜、唯一賢明だったのは

 

彼はあたしの舌使いに大人しく身を委ねていたことよ

 

そ、それでいい、アナル坊や、アンタ、いい子だね♡

 

自分で仕掛けるキスに酔いしれながら、あたしは自分のMの奥で

 

熱い泉がちろちろと液体を送り出すのを確かに感じていたわ

 

決壊寸前だったそれは、ずっと吐き出す瞬間を待ち焦がれていたみたい

 

あたしの完全なるリードで彼の舌を吸ったり離したり…をひとしきり繰り返しながら

 

アナル坊やの唇を散々むさぼった後であたしは満足気に彼から離れたの

 

するとアナル坊やはとろんとしたよーな、

 

近視ゆえなのか焦点の合わない目であたしを見て

 

「エヘヘ…もー1回♡」とあたしにおねだりをしてきたのよ

 

「あら、可愛いじゃない、お気に召したの?」って言わんばかりに、

 

あたしは再度彼に顔を近づけていったわ

 

アナル坊やはこれまでに余程キスの経験に乏しかったのか

 

それゆえにあたしとのキスをいたく気に入ったらしい彼から

 

その後、何度も連続してキスを求められて、さすがのあたしも辟易したわねあせる

 

「もー、いいでしょ、キスはまた後でよ

 

ねぇ、いい加減、あたしのおっぱいを吸ってちょーだい」

 

あたしにそー命じられて、ニヤニヤと嬉しそーに

 

アナル坊やはあたしの胸元にまで下がって行ったの…

 

to be continued…

 

 

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